韓国で“また”日本のパクリ疑惑:日韓で批判→否定→謝罪&削除

 

お隣の韓国さんはときどき面白い。
大胆でユニークな発想から日本では想像できないドタバタ劇が起きて、日本のネットでは「韓国劇場」なんて言われることもある。

例えばことし1月、韓国政府がこんなキャラクターを公開した。


ツイッター画像のキャプチャー

 

これは政府の食品医薬品安全処が考案した(とされる)キャラクターで、食薬(韓国語でシクヤク)から「シクヤクエモン」という名前が付けられた。
これを公式フェイスブックやツイッターで紹介するという大胆さ。
さらにシクヤクエモンには、「“どこにでも行けるドア”で周辺国ではどんなものが食べられているか見てみるモン」と言わせてみせる。

すると国民から、「どう見てもドラえもんのパクリ」「恥さらし!」といった批判が殺到したことで、「シクヤクエモン」はすぐに削除されて存在しなかったことになる。

政府による「パクリ騒動」を報じた韓国メディアは、「ムン・ジェイン政府、率先して反日ボイコット助長しておいて…問題になると自ら削除」、「政府が著作権を先頭に立って違反したという指摘もあった」とあきれ顔だ。

くわしいことはこの記事をどうぞ。

韓国政府の“パクリドラえもん”に、「国の恥」と批判殺到

 

さて、もう知ってる人はよく知っていることだけど、最近韓国で発売された「鬼殺の剣」というゲームを見て、「初めてなのに懐かしい」とデジャブ(既視感)を感じる人が続出する社会現象が起きた。

 

 

韓国ゲーム「鬼殺の剣」のアプリ画像(上)とロゴ(下)のキャプチャー

 

 

日本の漫画「鬼滅の刃」の公式ロゴ(キャプチャー)

 

日本刀で鬼を倒すという設定や世界観、主人公の年齢や姿格好、和服のデザインさらには顔の傷まで「鬼滅の刃」とそっくり。
これでタイトルが「鬼殺の剣」なのだから、これはもう「パクリと思うな」と言うほうが無理。
オマージュ、ベンチマーキング、リスペクトとか、どんな言葉を使ってもこれは正当化できない。

主人公の竈門炭治郎だけではなくて、「冨岡義勇」や「煉獄杏寿郎」といったおなじみのキャラクターの“双子”も登場しているのだけど、ゲーム会社側は似ているという指摘は認めたものの、「盗作ではない」と倒錯した言い訳をする。が数日後に「鬼殺の剣」のサービス終了を発表。セミより短いだろこれ。

この間のネットの反応を見ていたけど、日本では「鬼殺の剣、不覚にも笑ってしまった」「清々しいまでに隠す気ないだろ」「これは酷いなww」と面白がる声が多かったけど、韓国側では「完全にパクリだ」「本当に恥ずかしい」といった怒りの声が多く上がっていた。
まあ日本の不満だけなら、削除なんてしなかっただろうけど。

会社側はホームページで、「大変申し訳なくお詫びの言葉を申し上げる」と頭を下げたけど、一番謝罪しないといけない相手には何も言っていない。

 

もともと韓国の人たちは日本をライバル視していて、すさまじい対抗心がある上に、最近では日本の文化や事情にくわしい人も増えている。
なんでこの大型ブーメランを予測できなかったのか。
でも、「日本のパクリ」という韓国の恥は自らの手で摘発し、削除してくれるのがベスト。

韓国政府の「シクヤクエモン」の3か月後に「鬼殺の剣」ときて、次の韓国劇場は一体なんだろう?
きっとカミングスーン。

 

 

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6 件のコメント

  • まあね~まねされてるうちが花ってこともあります。
    なんで大嫌いな日本風に作るの? 愛国精神出して韓服にすれば良かったのにね~。
    そういう愛国心はないんだな。
    ニュースでソウルはほぼ日常が戻って密になってました。 肝心の大邱もなのかな?
    日本はついに上回ってしまいました。
    でも為替相場は円は買われてウォンは売られているらしい。 なんで?
    世の中わからないことだらけです。
    韓国劇場次が楽しみ~(*^^*)

  • 中国・韓国(の一部)においては、未だに、「著作権」「意匠権」「オリジナリティ」という概念が欠けているのだと思います。にもかかわらず、近代的な生産手段を有してしまったがために、それを利用して利益を得るような生産システムを構築して、それが社会悪であるとは理解できないのでしょう。日本で言うと、江戸時代の「本家・宗家争い」みたいなレベルですね。
    特に中国においては、商売の本筋とは「他人から盗んだものを売る」ことである、といった教えもあるくらいですから。それが決して「社会悪」であるとは考えられておらず、むしろ「賢いやり方」だと捉える向きも強いのです。
    コピーすることにもそれなりに努力を必要とします。達人の技は、初心者が得ようとするなら、まずコピーから始めるしか習得に近づく道はありません。つまりは「形(かた)」を学ぶことです。
    が、いつまでもそれに甘んじていてはいけない。ある程度のレベルに達したら、そこからは自分で考えて道を開いて進めるべきなんです。
    大半の日本人はそう考えている(いた)と思うのですが。あの2国では違うのかな?

  • 飲み屋も人でいっぱいになって、日常生活がかなり戻ってきているようです。
    それは正直、うらやましい。
    日本では緊急事態宣言が延長されるみたいですし。
    でも、通貨スワップを言っているあたり、経済はヤバそうです。

  • 著作権の考え方ではここ数年で変わったと思います。
    中韓ともによくそれで批判されましたから。
    今回のゲームだけではなく、この前日本のラーメン店そっくりのラーメン店も韓国国内の批判ですぐに変えました。

    >特に中国においては、商売の本筋とは「他人から盗んだものを売る」ことである、といった教えもあるくらいですから。
    これは初耳でした。どこで確認できるようでしょうか?

  • >>特に中国においては、商売の本筋とは「他人から盗んだものを売る」ことである、といった教えもあるくらいですから。
    >これは初耳でした。どこで確認できるようでしょうか?

    言及した以上、出典を提示できないのでは、世の中に意見する資格がないと言われそうですね。
    確か、三国志とか、項羽と劉邦とか、春秋(戦国時代)とか、そういう昔からの教えにも出ていたような気がします。それとも誰かの中国文化の批判本だったか・・・。
    捜してみるのでしばらくお待ちください。
    なお、その「(ずるがしこい)商人」という単語は、中国古代文明における「華」、「周」、「殷、および殷の都である商の人」とも関係していたと思いました。

  • これが過去のことなら古典でもいいのですが、現在の話ならその教えの具体的な事例を教えてもらえれば十分ですよ。
    また商人の語源は国を失って流浪した商の国の人だと思いました。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。