正義ってなんだろう?
辞書によると、「人の道にかなっていて正しいこと」(デジタル大辞泉)というとても良い意味だから、ほとんどの人は正義の側にいたいと思うはず。
そうすれば悪人を批判したり裁いたりするという「特権」があたえられるから、これはこれでとても気持ちがいい。
韓国にもそんな人たちがいて、日本軍によって「性奴隷」にされた気の毒な女性を支援する「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)という市民団体が作られた。
公式ホームページの「About Us」(私たちについて)を見るとこう書いてある。
「realization of the message of the victims to restore their dignity and human rights and to achieve a peaceful world.」
この団体の活動目的は犠牲者(元慰安婦)の尊厳や人権を回復して、平和な世界を実現することだという。
*ここに正義連ホームページのリンクを貼ろうと思ったけど、なぜかつながらない。
きのうまでは普通に公開されていたけど、何か都合の悪いことが起きていまはページを閉鎖しているのかもしれない。
でも一応、貼っときますね。
ソウルの日本大使館前に慰安婦像を建てて、日韓関係を切り裂いたのも正義連のしわざ
正義連のいう「正義の実現」とは慰安婦問題の解決を意味する。(まあこれだけではないけど)
でも、正義を自称する人間は、相手を批判しても自分は批判されないからどうしても腐りやすい。
韓国社会で「日本は反省しろ!わたしたちは慰安婦問題の真の解決を目指す!」と言うと寄付金や地位や名誉が手に入るから、しだいにそうした利権が目的になってしまうと団体を解散させたくなくなる。誰が財布を手放すか。
そうなると逆に、慰安婦問題を解決させないために活動するようになる。
長い間正義の味方をしていた正義連は腐敗が進んで、徐々に「反日団体」になっていった。
アジア女性基金元理事をしていて、慰安婦問題で韓国側と交渉していた明治大学の大沼保昭特任教授は、かつて正義連(当時は挺対協)をこう批判した。
「慰安婦問題を韓国で根深い反日問題の方向に曲げた」
「元慰安婦の幸せや置かれた状況に関する問題ではなく、支援団体の正義を実現するためのものにすり替わった」
くわしいことはここをどうぞ。
正義が腐っているか、それとも輝いているかを判断するひとつの基準は金。
集めたお金を本来の目的通り正しく使っているか、私利私欲に基づいて自分のものにしてしまうかで、正邪を見極めることができる。
結論からいうと韓国の正義連は偽善と欺瞞のかたまりで、巨悪でしかなかった。
それでいま各韓国紙がいま、この団体がおこなってきた“正義”を暴いている。
例えばこれは朝鮮日報の社説(2020/05/12)
飲み屋で1日3339万ウォン使った慰安婦団体、寄付金の内訳公開は拒否
韓国の小学生や企業から巨額の寄付金を受けた正義連は、その使い道について「透明に管理されている」と主張しているものの、メディアの追及を受けると「世の中のどの市民団体が寄付金の内訳を細かく公開するのか」と“逆切れ”して公開を断固拒否。
それで朝鮮日報が韓国国税庁の公示を見ると、正義連は2018年にある飲み屋で「募金事業」の名目で3339万ウォン(約293万7000円)を支払っていたことが分かった。
これをくわしく調べると、正義連が決済額を8倍近くも水増しして会計処理を行っていたことも判明して、韓国社会には憤怒がうずまいている。
このような形で寄付金を使っておきながら、内訳の公開を拒否するとなれば、正義連関係者によるおかしな金の使途について疑惑が膨らむのは当然だ。
「野蛮な日本人に少女が連れ去れた」
「残酷な日本人によって、純粋な少女が性奴隷にされた」
そんな根拠のないことを言って、日本や親日韓国人(=裏切り者・売国奴)を批判してきた自分たちが、一転して非難される側に立たされると、彼は激怒した。
慰安婦団体に入ってくる資金はそのほとんどが国民の寄付だ。使い道がはっきりしていて、会計が透明であれば国民に隠す理由はない。(中略)ところが正義連は疑惑を提起した国民に向かって「反省してほしい」と逆に声を荒らげている。
飲み屋で1日3339万ウォン使った慰安婦団体、寄付金の内訳公開は拒否
これが正義の成れの果て。
正義が反省するなんて道理に合わないから、そんなことは絶対にできない。
飲み屋で300万円使ったことを批判しても追及してもいけない。
それを口にする人間こそ反省しないといけない。なぜなら私たちは正義だから。
「慰安婦被害者の尊厳や人権を回復し、平和な世界を実現する」と主張していた正義連の正体はしょせんこのていど。
いま韓国メディアの追及によって、これまでおこなってきた「正義」の数々が明らかにされている。
中央日報の報道(2020.05.14)によると、寄付金を集める時には元代表の個人口座が3つも使われていた。
寄付金の使用先とは関係なく、公益法人の個人口座使用行為そのものだけでも横領とみなすことができるという。
慰安婦団体正義連「モラルハザード会計」疑惑、ごまかして覆うべきことではない
なるほど。これでは、声を荒げて拒否するしかない。
そもそもなんで周りはこれを止めなかったのか?
この「堂々たる横領」は朝鮮日報も社説(2020/05/15)で批判していた。
正義連は「法律が制定される前のこと」「法律をよく知らなかった」などと弁解しているが、到底信じられない。
尹美香の個人名義口座で慰安婦寄付金受け取り、公然と横領していたのか
まずは言い訳をひとつにしぼった方がいい。
元慰安婦を利用して反日感情をあおり、金や地位を手にしてき正義連は、韓国人の手でキッチリとどめを刺してほしい。
「人の道にかなっていて正しいこと」というのはそういうこと。
こちらの記事もどうぞ。
最近になってできたばかりの「正義連」などと言う団体名称を取り上げて紹介するのであれば、ついこの間までその団体の正式名称であった「挺身隊問題対策協議会」のことにも言及すべきではないですか?
よく見てください。「挺身隊問題」ですよ。ちょっと調べてみれば分かるが、挺身隊は、戦時慰安婦とは何の関係もありません。つまりこの(誤った)団体名称からも、韓国が勝手に戦時中の制度を自己流解釈して問題をでっちあげ、組織を作って日本からの「慰労金」をピンハネしてふところに入れるための活動であったことが明らかです。
そのことがバレそうになってきたので、今になって団体名称を変えたのでしょう。「正義」などと、ちゃんちゃらおかしい。
おっしゃる通り、挺身隊と慰安婦はまったく違います。
ただそれとこの記事の内容は別です。
このご指摘があったので、読んだ方の理解は深まったと思います。
>おっしゃる通り、挺身隊と慰安婦はまったく違います。(改行)ただそれとこの記事の内容は別です。
本当にそうですかね? その点に関して、この記事の内容には重要な間違いがいくつもあります。
>ソウルの日本大使館前に慰安婦像を建てて、日韓関係を切り裂いたのも正義連のしわざ
これ明らかに間違いですね。正義連ではなく、「挺身隊問題対策協議会」のしわざです。
>韓国にもそんな人たちがいて、日本軍によって「性奴隷」にされた気の毒な女性を支援する「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)という市民団体が作られた。
これも間違いですね。作られた市民団体は、上記と同じく「挺身隊問題対策協議会」です。2017年になってから、その名称を「正義連」に変えたのです。
明らかになっている範囲内では、できる限り事実に即した記述をするべきだと思います。事件当時の団体の名称が現在と異なるものであったことは、この場合、曖昧に誤魔化してよいことではないと考えます。
挺対協も正義連も同じ団体です。
この記事では呼称ではなくて中身に注目して書きました。
「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(略称正義連)の前身である韓国挺身隊問題対策協議会(略称挺対協)が2017年に~」というのは正確ですが長すぎます。
それに、「少女像を建てたのは挺対協であって正義連ではない」といった言い訳は認められないでしょう。
だから「正義連が建てた」と言っても間違いではありません。