新型コロナウイルスのせいで市民は外出できなくなって、いろんな店が営業を停止して街から人の足音が消える。
そんなゴーストタウンのような光景は世界中で見られた。
この間、仕事が減って収入や貯金が激減した人を支援したり、落ち込んだ経済を回復させるために、日本政府はすべての人に10万円が給付することをきめ、いま国民は「ヒャッハー!」となっている。(たぶん)
さてお隣の韓国でも、お金がなくなって困っている人を支援するために災難支援金が配られることになって、これを手にした多くの国民が美容外科へGO。
このお金で整形手術を受けていることが国内で「問題」になっていて、中央日報の記事(2020.05.14)で会社員のパクさんはこう首をかしげる。
「災難支援金は新型コロナによって所得が減った家庭や小商工人を助けるための制度なのに、美容を目的とする整形外科や皮膚科まで許可したのは行き過ぎのようだ」(中略)小商工人連合会側もこの日「趣旨に沿って災難支援金を使ってほしい」と訴えた。
災難支援金申請が始まると混雑する整形・皮膚科…これが本当に小商工人の援助か=韓国
「災難支援金で二重まぶたの手術を受けていいのか?」
そんな世間の疑問や非難をよそに業界はこの神風特需を逃すまいと、「災難支援金整形外科」というタイトルを付けて宣伝する病院があれば、「災難支援金で手術費の負担を減らして軽い気持ちで来て」と呼びこむ整形外科もある。
こういうのは日本の社会では見られない現象だ。
この事態に韓国の世論も賛否両論に分かれる。
「見た目の競争力も大事。入ってきたお金で自分の競争力を高めることの何が悪いのか?」
「支援金をどこに使うか決めるのは個人の自由」
「顔が災難にあったわけじゃないのに、整形に使うのはおかしい」
「保険が適用される診療だけにするべき」
政府からもらったお金をどう使うかは韓国国民の決めることで、日本人のボクには知ったことではないけど、朝鮮日報の記事のタイトルはなかなか面白い。
顔が災難なのか。二重まぶたやボトックスなどとんでもないところで使われる支援金
ネットの書き込みにもあったけど、「顔が災難」というのはなかなかのパワーワードだと思う。日本の新聞ならきっとこういう言葉は使わない。
「整形大国」ともいわれる韓国では、整形手術なんてカフェでコーヒーを飲むような日常的なことで(いやこれは言い過ぎ)、友人の韓国人男性に整形事情を聞いたら彼はこう話す。
「そうですね。学校で2学期が始まると、まぶたやあごの形が変わってる女の子が何人かいます。夏休み中に手術を受けたんでしょうね。でもそれは暗黙の了解で、本人にはツッコミませんけど」
日本なら、夏休み明けに変わるのは肌の色ぐらいでは?
韓国の女性が手術を受ける目的は「自分の競争力を高めること」が一般的だから、見た目重視の韓国社会が変わらないと、マスコミが文句を言ってもこういう問題は終わらない。
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>「整形大国」ともいわれる韓国では、整形手術なんてカフェでコーヒーを飲むような日常的なことで(いやこれは言い過ぎ)
ぜんぜん言い過ぎでも何でもないと思う。
>韓国の女性が手術を受ける目的は「自分の競争力を高めること」が一般的だから、見た目重視の韓国社会が変わらないと、・・・
ぜんぜん違いますね。
見た目重視であっても構わないと思いますよ。それは日本人でもその他外国人でも同じことです。
ただし、その「見た目重視」が「(社会における)競争力」に直結してしまうことが、
あちらのお国では見た目で自分の競争力をあげないといけないんですね。
例えば~家族写真撮ると父母はきれいでも子供はってこともあるわけで。
見た目が大事なのは日本も同じだけど~なんか気の毒。
韓国のビュフォー、アフターの整形番組を見た。元々背が高いから、劇的に変身する。しかも、元の面影が全くない程に。
見た目重視の弊害はずっと前から韓国でも問題になっていましたが、これは消えませんね。
最近は手術のために日本から韓国へ行く人も多いと聞きましたが、実際はどうなんでしょう。
>最近は手術のために日本から韓国へ行く人も多いと聞きましたが、実際はどうなんでしょう。
その「と聞きましたが、実際はどうなんでしょう。」とハッキリ分からない所が、韓国(特に女性)との相違点です。
おそらく、その動向が主流となることは、日本ではこの先もないでしょうね。