日本人は知っているか?慰安婦像の固いこぶしと肩の小鳥の理由

 

2011年にソウルの日本大使館前に建てられた慰安婦像。

これが初めての像で、その後も韓国国内で設置が進められて、いまではアメリカやオーストリアなど日韓の歴史問題と関係ない海外にまで広がり、日韓の外交対立を引き起こしている。

慰安婦問題日韓合意以降も、韓国の50の地方自治体が「日本の蛮行を知らせる為」などとして海外の姉妹都市や友好都市に慰安婦像を設置して行く事を発表しており、こうした動きが海外の日系人の反発も生んでいる。

慰安婦像#概要

 

この像のために青少年の交流が中止に追い込まれるなど、日韓関係にも深刻な影響をあたえている。

これは毎日新聞の記事(2017年4月20日)

慰安婦少女像問題 韓国への中学生派遣を中止 松山市 

友好都市関係にあった韓国のピョンテク市が慰安婦像を設置し、それが大きな原因となって松山市は「市民の理解が得られない」と中学生の交流事業を中止。

慰安婦問題は2015年の日韓合意で、日韓両政府が最終的、不可逆的な解決で合意したしたのだから、「日本の蛮行を知らせる為」の像が日韓の友好親善に役立つわけない。

 

ところでこの像が持ついろんな意味を知ってますか?

 

 

それを説明するために明治学院大学の教授で、在日朝鮮人三世のチョン・ヨンファン氏が東京新聞にこんな寄稿を寄せている。(2019年8月7日)

少女は何を待つのか 彫刻家が込めた多様な意味

慰安婦像を制作した韓国の彫刻家キム・ウンソン、キム・ソギョン夫婦は、細部にいろいろな意味を込めていて、それを日本人に知ってほしい(というか知るべき、マスト)とこの教授が紹介する。

まずは椅子に座っている姿と肩にとまっている小鳥の理由だ。

少女は椅子に座り何かを待っている。「日本政府の反省と悔い改め、法的賠償を待っている」のだという。(中略)肩には平和と自由の象徴である小鳥がとまり、かかとがすり切れたはだしの足は険しかった人生をあらわし

いままで何度もこの像を見たけど、不覚にも肩の小鳥には気づかなかった。
そういえばむかし、「あの丸っこいのは何だ?」と疑問に思った記憶はある。

 

さらに、固く握られたこぶしに注目してほしい。

はじめはただ重ねられていた手は、像の設置を妨害しようとする日本政府に備えてぎゅっと握りしめられた。

あれは対日本政府用だったのか。

 

でも、そうは言うのだけど、日本大使館前に設置された慰安婦像は国際法(ウィーン条約)違反の指摘がされていて、日韓合意でこの撤去を約束したのは韓国だ。
手をぎゅっと握りしめていても、国家間の合意は守らないといけない。

最後にこの象の意義について教授はこう書く。

少女像は「慰安婦」問題をつくりだしたかつての日本軍と、問題に誠実に向き合わない今日の日本政府と社会を告発し、目をそらさぬようじっと凝視している。多くの日本人たちに居心地の悪い思いをさせるであろう。

 

くり返すけどこの寄稿を書いたときには、すでに終わっている。
日本はこの問題に誠実に向き合い、韓国との話し合いを進めて、日韓の間ではすでにこの問題は解決をみた。
あとは両国がしっかり約束を守ることが大事なのに、韓国はまだ像を撤去していない。
多くの日本人が不快に感じるのは、韓国ムン政権が自分たちの責任から目をそらして何もしないことだ。

像の細部に込められた思いや願いを説明した教授は、「少女の待つものは何か、その意味を改めて日本社会は考えてみるべきではないか。」と強調する。

韓国の他の像はともかくとして、日本大使館前に設置された像の持つ意味は、韓国政府による国際法違反と日本との合意違反だ。
日本は合意で交わした約束をすべて守ったのだから当然、今度は韓国の番。
寄稿にはこの大事な事実がまるごと抜け落ちている。

 

さて本当は、朝鮮日報のこのビックリ記事(2020/06/03)について書こうとしたら、意外と長くなったから独立させてひとつの記事にしてみた。

校庭に少女像設置しようとしたら…正義連理事が著作権を盾に阻止 

像をつくった彫刻家が著作権を理由に、高校生に像の設置を認めなかった。
ちなみにこの彫刻家は像1体で約300万円の報酬をうけとっている。
こんなことでいいのだろうか。
考えてみるべきは、韓国社会の方ではないか。

くわしいことは次回の記事で。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

秩父市、韓国への職員派遣を中止。原因は慰安婦像?ネット右翼?

韓国がアメリカに慰安婦像をいくつも建てる理由は?

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。