韓国で対立激化! ”絶対権力”の正義連・ユン氏に怒る人たち

 

明治時代の思想家・岡倉天心は「アジアはひとつ」と言ったけど、まー実際には広大なアジアがひとつにまとまることはマジでむずかしい。
特に政治的主張となるとバラバラで、日本国内でも意見はなかなか一致しない。

さて話は隣国だ。
韓国では一般的に「平和の少女像」と呼ばれている像を、日本政府は「慰安婦像」と呼んでいる。
実際の慰安婦で中学生ほどの少女がいたなんてことは確認されていないから、客観的に見たら日本の呼称の方が適切。
日韓では立場が違うから呼び方も変わるのは当然として、韓国国内にも異論はある。
韓国には反日銅像真実糾明共同対策委員会という市民団体があって、彼らは平和の少女像ではなくて文字通り「反日銅像」と呼んでいる。
両方とも極端だから、呼称としては間の「慰安婦像」がいいのでは?

 

韓国では元慰安婦のイ・ヨンスさんが、それまで30年間ともに行動してきた正義連(日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯)と元理事長のユン・ミヒャン議員のおこないを暴露したことで、正義連とそれに反対する団体との間でいま激しい対立が起きている。
先ほどの「反日銅像真実糾明共同対策委員会」は反対派のグループのひとつで、正義連を敵視している。

正義連というのは有名無実の団体で、元慰安婦を利用して国民や政府から金を集めるけれど、元慰安婦のためには使わなかった。
下の韓国紙・朝鮮日報の記事(2020-05-26)は氷山の一角で、正義連やユン・ミヒャン(尹美香)氏は元慰安婦を徹底的に利用してとんでもない利益を得ていた。

空腹訴える元慰安婦に「カネはない」と言っ放った尹美香氏、家5戸を現金で購入していた

 

イ・ヨンスさんの勇気がきっかけとなって、それまで韓国の正義を代表していた正義連からは金の横領疑惑が噴出。
それで反対派も声を上げる。
韓国には「慰安婦被害者」を支援する市民団体で正義連の他に、「太平洋戦争犠牲者遺族会」(遺族会)がある。

「遺族会は挺対協と共に日本植民地時代の被害補償のために努力してきた二大組織の1つとされている」(朝鮮日報)というから、韓国社会では影響力のある団体だろう。

この遺族会の会長が記者会見を開き、元慰安婦を”支配”していたユン・ミヒャン氏や正義連の実態を告発した。

朝鮮日報の記事(2020/06/02)

「慰安婦ハルモニたち、尹美香を怖がっていた」

 

以下、遺族会・会長の言葉。

「慰安婦被害者・李容洙(イ・ヨンス)さんの指摘通り、挺対協(正義連)は道徳性を失い、慰安婦被害者を利用した権力団体に転落した」

「過去数十年間に挺対協と尹美香氏は慰安婦被害者のための被害者中心団体ではなく、もう一つの権力団体を肥やすことに血眼になっただけだ」

「尹美香個人の不正だとするのは間違っている。さまざまな不正のたまり場となっている挺対協(正義連)も存続させてはならない」

「数十年間、おばあさんたちの目と耳をふさいだまま、国民を相手に詐欺をした団体に過ぎないということが満天下に知られた以上、司法処理に先立って解散させるのが当然だ」

 

上のことは、日本人としても知っておいてほしい。
日本に対してくり返し反省や謝罪を求めてきた正義連の正体は、トップからして私利私欲にまみれた権力団体だった。
それはいま多くの韓国国民が思っていることで、「自分は一切、不正をしてない」と主張しても絶対にその証拠を見せようとしないユン議員に、世論調査によると約70%の国民が辞職を求めている。

そしてこれがユン氏の釈明会見を見た元慰安婦の声。

朝鮮日報の記事(2020/05/30)

尹美香氏記者会見に慰安婦被害者「1万ウォン札1枚握らせたことないくせにずうずうしい」

*1万ウォンは約870円

 

自分に反対する人間は元慰安婦ですら許さない。
それで何人もの「慰安婦ハルモニたち」は生前、正義連の理事長ユン・ミヒャン氏に恐怖を感じていた。
慰安婦問題ではこれまで政府や元慰安婦を超える「皇帝」として君臨し、ふるまってきたユン氏がいま揺らいでいる。
でもいまは与党議員のひとりで巨大与党の支援を受けているから、ユン氏が簡単に倒れるとは思えない。

慰安婦問題は2015年の日韓合意ですでに解決を確認したし、韓国内の対立に第三者の日本は関係ない。
でも、この争いの進展とそこから出てくる情報には関心を持った方がいい。
これは間接的には日本に関わってくるし、慰安婦問題の本当の問題が見えてくるから。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。