【巨星墜つ】韓国ユニクロのシンボル店、不買運動で大打撃

 

10年ぐらい前にソウルへ行ったとき、明洞にあるユニクロで買い物をしようとしたら、店内は客であふれ、レジ前には長い行列ができていてその混雑ぶりにおどろいた。

そのあと会った知人の韓国人にきくと、ユニクロの商品は値段のわりに質が良いし、店の雰囲気もスッキリしていてオシャレだから、絶対にこれから人気が出ると確信していた。

その予言は的中。
2019年2月ごろの韓国メディア「マネートゥデイ」の記事によると、「ユニクロが国内のファッション市場を占領した」という状態だ。
ZARAやH&Mというライバルがいて、「韓国市場での日本企業という致命的なハンディキャップ」があるにもかかわらずユニクロは韓国人の心をつかみ、「国民のアイテム」と呼ばれるほどになったという。

 

でもそれが夏になると一変。
日本が対韓輸出の管理強化を発表すると、韓国政府はこれに大反発し、ムン大統領が「(日本には)二度と負けない」と宣言すれば、武器をもって日本に対抗した「義兵」という言葉をつかって国民の反日感情をあおる政治家も出てくる。

メディアも「日本の経済侵略」と国民感情を刺激するから、SNSを中心に日本製製品の不買が盛り上がって全国民的な運動となった。
そのメインターゲットにされたユニクロでは店舗の目の前でボイコット運動を展開され、ユニクロの服を着ていると「裏切り者」扱いされるようになって店に足を運ぶ客は激減。
「国民のアイテム」が「売国のアイテム」となってしまう。

昨年9月から今年8月までの売上は前年同時期と比べて55%も減少し、約85億円の営業赤字を出した。

そして韓国ユニクロのシンボル的な店舗がつぶれるらしい。

中央日報の記事(2020.12.05)

昨年夏から始まった日本不買運動の影響を受けたうえ、最近は新型コロナ事態で明洞の商圏自体が沈滞し、大きな打撃を受けたとみられる。

開店日20億ウォン売上のユニクロ韓国明洞中央店、1月に閉店へ

 

このソウル明洞中央店はオープン当時、ニューヨーク5番街店に次ぐ世界で2番目に大きいフラッグシップストアとして国の内外から注目を集めた店で、その他大勢の店舗とはワケもスケールも違う。
ボクが行ったのもたぶんここ。

ハンギョレ新聞もこの消失を報じてる。(2020-12-05)

「日本製品不買運動」のターゲットとなったユニクロの売上げが1年間で半減し、営業損益も赤字に転じた。この影響で、韓国ユニクロの象徴とも言える明洞(ミョンドン)中央店も閉店する。

韓国で「ノージャパン」直撃受けたユニクロ、1年で売り上げが半減

 

新型コロナやムン大統領の経済政策の失敗などいろいろな要因はあるけれど、政府による反日扇動やノージャパン運動がなかったら、店は存続できたか、少なくともこの結果をもう少し先に延ばすことができたはず。
すでにGUは韓国からの撤退をきめたし、巨星もついに墜ちてしまった。

ボクが行ったときは間違いなく「韓国国民のアイテム」で、ことしの夏ごろには反日不買も下火になってユニクロにも客足が戻ったというニュースを見たけど、力尽きたか。
ソウル明洞中央店の消失は、いろいろな終わりの始まりになる予感がする。
上の中央日報の記事からも何となくだけど、「これはマズくないか?」というニュアンスが感じられる。

 

 

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1 個のコメント

  • いーんじゃないですか、韓国人の好きにすれば。
    消費者が「買いたくない」と言っているものを無理に買わせることはできませんよ。
    これが「選択的不買」というやつなんでしょう。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。