ほんじつ12月12日は「漢字の日」。
「いい字・一字」の語呂合わせからできたこの記念日には毎年、清水寺でその年の日本社会を象徴する漢字が発表されることになっている。(今年の漢字)
ことしはコロナに翻ろうされた一年だったから「禍」か?
ちなみにきょねんの「今年の漢字」は令和の「令」で18年は「災」、17年には「北」が選ばれた。
日本人なら、禍・令・災・北という文字を見たらすぐにイメージが頭に浮かぶけど、漢字圏以外の外国人にそれを求めたら、きっとモノが飛んでくる。
日本語学習者ならこんな感じに、もれなく混乱するのが普通だから。
漢字より先に礼儀を学べ
でも漢字の世界は奥深い。
日本人にだって難しいものや読めないものがあるから、これからそんな漢字たちを紹介していこう。
「アイドルグループのメンバーの顔がすべて同じに見えたら、それは老化の第一歩」という話は聞いたことがある。
でもこれは別問題だと思うけど、近ごろ芸名を見ても、正しい読み方が分からないことがよくある。
たとえば「菅田将暉」は「カンダまさき」と思ったら「すだまさき」だったし、「げんすい?」と思ったら「米津玄師(よねづけんし)」、「忽那汐里」なんて「ユウリしかわかんね~」と思ったら正解は「くつなしおり」と何もかも違ったでござるの巻。
ではここでクエスチョン。
「光一」は人名なら「コウイチ」だけど、ではそれ以外だと何て読む?
答えは、光一と書いて「ピカイチ」と読むのだ。
ポケモンのピカチュウはたまに「光宙」と書かれることがある。
では続いて食べ物の「胡瓜」「牛蒡」「南瓜」「饂飩」の読み方は?
胡瓜はキュウリ、牛蒡はゴボウ、南瓜はカボチャ、饂飩はウドン。
さらにこれも食べ物というか料理の名前、「御御御付」はどうだろう?
その答えはこの記事にある。
なんて嫌味なことは言いません。御御御付(け)で「おみおつけ」と読みます。
さて、ここまでは平仮名を打てば漢字変換できる文字だったが、それのできない難易度の高い漢字の読み方にチャレンジしてみようか。
区区
努努
仄仄
総総
偶偶
温温
兀兀
区区は「まちまち」で以下、ゆめゆめ、ほのぼの、ふさふさ、たまたま、ぬくぬく、そして兀兀は「パイパイ」ではなくて「こつこつ」と読む。
どうだったろう?
ここにある漢字をいくつ読めただろうか。
さて冒頭の外国人は漢字をまったく知らなくて困っていたのだけど、漢字が読めて意味が分かるこそ、混乱することもあるのだ。
まえに台湾人と食堂に行ったら、こんなメニューがあった。
台湾人なら「南京」の漢字を見れば、一目でそれが中国の都市と分かる。
意味は分かるから、「南京の煮物って何ですか?これカボチャですよね?」とワケが分からなくなる。
「南京」という漢字にカボチャという意味があるのは日本だけだから、台湾人や中国人がこの漢字を見たら迷宮に迷い込むことになる。
やっぱり漢字は奥深い。
移民毎年20万人受け入れ? 多文化共生社会を考えましょ「目次」
施設勤めしていた時に新人から「おみおつけって何ですか?」と訊かれた事ある。味噌のCMでも流れているのに。
大学では東海林でそれぞれ「しょうじ」「とうかいりん」の両方がいましたね。
静岡由来なら一尺八寸、青天目、百鬼あたりでしょうかね。栃木は百目鬼だけど。百武彗星の百武も静岡だったか。
苗字は『全国苗字おもしろ風土記』がお勧め。各都道府県由来の難読苗字が紹介。他には『全国姓氏氏名総覧』。