はじめの一言
「私達が今までの接触に依って識ることのできた限りに於いては、此の国民は、私が遭遇した国民の中では、一番傑出している。
(フランシスコ・ザビエル 戦国時代)」
すごいかどうか?
めでたいかどうか?
このブログの記事が100を越えた。
「ブログを書くなら、たくさんの人に見てもらえるような良い記事を書きたい」
なんてことは思っていた。
それで今まで、「面白い記事や読ませる記事の書き方」というのを自分なりに調べながら記事を書いてきた。
記事が100ほどになると、自分なりに見えてきたことがある。
ということで、「読んでもらえる記事」や「魅力的な記事」の書き方について思っていることをこの記事に書いてみたいと思う。
読み手から共感や感動を引き出すような記事は、読んでいておもしろい。
これは、会話でも同じ。
「話し上手は聞き上手」とよくいう。
聞き上手な人は、相手から喜怒哀楽の気持ちをうまくひき出す。
ただ、「ウンウン」とうなづいて聞くだけならだれでもできる。
そうではなくて、うまくあいづちをうったり質問したりして、相手の「うれしい」・「楽しい」という気持ちを、その人自身に言葉にさせて引き出せる人が、聞き上手だと思う。
おもしろいブログ記事は、読んでいる人の気持ちにうったかけてくる。
読者が記事を読んでいて、思わず「そうそう!」「そんなことあるか!」なんてつっこませるようなブログは魅力がある。
おもしろい記事を書くためには、2つのことが大事だと思う。
読者の心に刺激をあたえることと頭に刺激をあたえること。
心に刺激をあたえるというのは、記事を読んでいる人の喜怒哀楽の気持ちをひき起こすということ。
そんな記事には、ひき込まれる。
逆に記事を読んでいても、心がなにも動かないような記事はダメ。
これは少し危険だけど、読者の「怒り」の感情をひき出すのもいい。
読者の正義感や道徳性にうったえかけて、怒りを感じさせるような記事も読ませる記事だと思う。
これはボクの勝手な考えじゃなくて、テレビ番組や週刊誌の記事をつくるときの「コツ」だそうです。
テレビのワイドショーや週刊誌の記事には、そういうものが多い。
年収数十億円の成功者が、あるとき事業に失敗して借金苦の生活におちいる。
そういう転落・没落もの。
芸能人の不倫。
テレビ番組や週刊誌には、見ている人の正義感・反発・優越感をひき出すようなものがよくある。
悪者をつくり出すことで、読者に反発や怒りを感じさせる。
そしてそれに攻撃することで、見ている人をスカッとさせる。
つくり手は、読者のそうした感情に働きかけるようにつくっていることが多い。
ブログでもおなじ。
読んでいてなにも心が動かない記事は残念な記事。
いろいろな気持ちをひき出す記事はおもしろい。
どうやって読者の心を刺激するか?
読者のどんな感情に働きかける記事にするか?
それを考えて記事を書いたら、おもしろい記事になる。
おもしろい記事を書くためにもうひとつ大切なことは、読者の頭に刺激をあたえること。
その記事を読むことで、読者に新しい気づきや知識をあたえるもの。
これなら、読み手からいろいろな感情を引きおこす必要はない。
知識をえられるというメリットがあれば、文章がおもしろくなくても、すこしはガマンして読んでくれる。
英語の「interesting(おもしろい)」を名詞にした「interest」には、「利子」や「利益」という意味がある。
ブログの記事を読んで新しい気づきや知識があったら、読者にはそれだけで利益になる。
ボクが読んでいて「このブログおもしろいな」と感じるのは、上に書いた2つの要素があるもの。
読んでいても、気持ちに働きかけてこない。
新しい気づきや知識がない。
「残念なブログ」にはこういうものが多い。
ブログ記事が100をこえた今からふり返ると、自分の記事で「つまらん」と思うものは、心にも頭になにもうったえかけてこない。
読んでいて「つまらないなあ」と思う記事には、できごとを書いているだけのものがある。
ただ、その日の行動を書いただけのブログ記事。
たとえば、旅行ブログでこんな記事があったとする。
「朝8時に起きた。パンを食べた。お寺に行った。レストランで昼食を食べた。9時に宿に戻って来た。12時に寝た」
これでは、読者の心や頭にうったえかけてくるものがない。
残念な記事は、こういうもの。
今までの自分の記事を読み返してみても、「できごとだけを書いたもの」という記事はつまらない。
「なんで、自分はこんな記事を書いたのんだろう?」
と考えると、それはきっと「手段が目的化」したから。
「手段が目的化」したときの記事はおもしろみに欠ける。
いろんな旅行ブログを読んでいると、たまに「これは手段が目的化したんじゃないのかなあ?」という記事を見かける。
記事を書いている人が苦しそうな記事。
「手段が目的化する」という言葉を、初めて聞いたという人もいると思う。
知っておいて損はない考え方だから、このことについては次回で書いていきます。
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