まさかの韓国:慰安婦訴訟で、日本と国際法が負けたでござる

 

「人生には三つの坂がある。のぼり坂、くだり坂、そして“まさか”である」と言ったのは小泉元首相。
たしかにこの世の中、いつ何が起こるかわかりゃしない。
でも、思わぬ事態が発生して大きなダメージを受けないように、人間社会や国際社会にはルールがある。

なのにそれをぶち破り、元慰安婦が日本政府を訴えた訴訟で、韓国の裁判所が日本に敗訴を言い渡しやがりました。
きのうの記事で「もしそうなっとたしても驚かない」と書いたのだけど、個人が国家を訴えてそれが認められたというのを知ると、やっぱり言葉を失う。
この「まさか」は傾斜のきついのぼり坂ではなくてもはや崖。
地上からほぼ90度にそびえ立つ、見上げただけで「無理」とあきらめのつく絶壁だ。

韓国は法によって統治される「法治国家」ではなく、感情が優先される「情治国家だ」と日本でやゆされることがある。
でも、反日感情がここまで影響を与えるとは思わなかった。
本当に底が見えない。

 

2019年に日本製品の不買運動がおこなわれたとき、地下鉄車両にはボイコットを呼びかけるステッカーが貼られた。
日本の地下鉄ではありえない光景。

 

慰安婦問題をふくめ過去の問題は1965年の日韓請求権協定で「完全かつ最終的に解決済み」と両国が確認して、慰安婦問題についてはそのあと日本が韓国に譲る形で、2015年に合意を結んで2度目の最終的解決を確認したはず。
この合意に基づいて当時の安倍首相が心からのお詫びを表明し、支援金として約10億円を韓国側にわたした。
このお金を受け取ったあとに、「慰安婦問題は解決していない」と約束をひっくり返したのが韓国政府。

これだけでも国家としてはありえないほどデタラメなのに、今回の判決によってさらにカオスが深まり、韓日はもう訳の分からんステージへ突入した。

「一国の裁判所が外国を訴訟の当事者として裁くことはできない」という主権免除は国際社会の常識なのに、韓国の裁判所はそれをあっさり否定した。
日本政府(加藤官房長官)は判決について、「極めて遺憾である。日本政府として、断じて受け入れることはできない」と怒り、外務省幹部は「判決は国際法上認められない」とあきれる。

産経新聞が指摘するように、韓国が日本の主権を認めなかったのは大問題だ。(1/8)

主権免除の原則を無視した形で、日本の主権も尊重されず、国家への強制執行が現実味を増したことで、日韓関係はさらに悪化の勢いに歯止めがかからなくなった。

慰安婦訴訟 日本政府に賠償命令 ソウル中央地裁 日韓関係、一層の危機に

 

外務省の抗議を受けたナム・グァンピョ駐日韓国大使は、「今回の判決が、韓日両国関係に望ましくない影響を及ぼさないように解決できるよう可能な努力をする」と話したという。
問題を起こした側が解決の責任を負うのは当然。
だとしても両国関係を悪化させないで、この問題を解決できるステキな魔法を韓国は持っているのか。
また「韓日がともに知恵を絞って解決する必要がある」と実質、日本に譲歩を迫る予感しかしないのだが。

 

元徴用工問題につづいて、韓国はまた国際法違反を繰り返したわけだ。
日本は韓国側に、これを是正するための「適切な措置」を講じるよう求めたという。でもそれだけでは、いつものように「しかし、なにも起こらなかった」というRPGのような残念なオチで終わらないだろうか。

日本国が韓国の裁判権に服するというのは、国際社会の常識を超えている。
裁判自体を認めていない日本政府は「控訴する考えはない」と明らかにしているから、この裁判はもうこれで終わり。

“勝訴”した原告側は「大韓民国の憲法の秩序に合致するだけでなく国際人権法の人権尊重の原則を確認した先駆的な判決」、「世界各国の裁判所が見習うことができる人権保護の新たな地平を開いた」と大絶賛している。
日本と原告にはさまれた韓国政府がこれを、両国関係に望ましくない影響を及ぼさないよう、どう解決するのか?
お手並み拝見だ。
でも、この面での「まさか」が期待できないのが韓国さん。

 

きょねん日本が韓国に対して輸出管理を厳格化した。

その理由をたずねられた当時の安倍首相は元徴用工問題に触れて、「国と国との約束を守らないことが明確になった。貿易管理でも恐らくきちんと守れないと思うのは当然だ」と述べた。
公明党の山口那津男代表も「信頼関係が損なわれたということであれば、政府の行いは妥当だ」と政府の対応を支持。
約束やルールは守るという前提がないと、話し合いもできなくなる。
話し合いができない状態で、関係をどう改善できるのか。
今回の慰安婦訴訟の敗訴は本当にヒドイもんだ。
韓国に対する日本の信頼をヒットポイントに例えるなら、あと一撃でゼロになるような状態だったのに、ここでクリティカルヒットを繰り出されたら、死ぬしかないじゃないですか。

 

 

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1 個のコメント

  • 国家間の約束を守ることができないというのであれば、もう国際取引の信用状を発行する必要もないですね、だって信用できないのだから。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。