日本人にとって正月というのは「年神(歳神)」という新年の神さまを迎える大事な期間。
明治時代に生まれ、日本の民俗学の基礎を築いた折口 信夫(おりくち しのぶ)は年神の由来についてこう説明する。
日本には、古く、年の暮になると、山から降りて来る、神と人との間のものがあると信じた時代がありました。これが後には、鬼・天狗と考へられる様になつたのですが、正月に迎へる歳神様(歳徳神)も、それから変つてゐるので、更に古くは、祖先神が来ると信じたのです。
「鬼の話 (折口 信夫)」
この年神を迎えるために必要なのが「しめ飾り」。
今回はそれを外国人に英語で説明してみましょー。
民俗学者で国文学者の折口 信夫(1887年 – 1953年)
・日本では正月に、玄関の上にしめ飾りをつける文化があります。
In Japan, there is a culture of puttng Shimekazari above the front door during New Year’s season.
・しめ飾りはしめ縄(ワラでできた神聖な縄)でつくった飾りです。
Shimekazari is a decoration made of shimenawa(sacred rope of rice straw).
・日本では正月に「年神さま」という神を家に迎えます。
In Japan, we welcome “Toshigami-sama(year diety/god)” to our home on New Year’s Day.
・年神はその家に、健康や幸せを運んでくれると考えてられています。
Toshigami is thought to bring health and happiness to the house.
・しめ縄は結界を表して、その内側は神聖で清浄な場所になります。
Shimenawa represents a barrier, and behind that barrier is a sacred and clean place.
・年神は清浄なところが好きですから、しめ飾りのある家にやってきます。
Toshigami likes clean places, so he visits houses with Shimekazari.
・するとその家はその一年、幸せに過ごすことができます。
Then, those families can live in happiness throughout the year.
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「Why did you come to Japan(You は何しに日本へ?)」は失礼な質問?
> この年神を迎えるために必要なのが「しめ飾り」。
> 今回はそれを外国人に英語で説明してみましょー。
すごい、野心的な挑戦ですね。
私も仕事上の必要性があって、多少は海外で英語を使って暮らしたこともありますが。
それでもついぞ、日本固有の文化や風習について説明することは(できることは)ほとんどなかったです。
英語の課題としては実に困難なものだと思います。