ドンキ1号店がオープン!台湾人は「驚安の殿堂」をどう思う?

 

知人の台湾人(20代・女性)が3年前、友人を連れて日本へ旅行でやって来るというから会いに行った。

そのとき驚いたのは、彼女たちが友人、家族、親せきからお土産を買ってくるよう頼まれていて、そのリストが細かくぼう大だったこと。
病気やケガの薬、チョコやビスケットの各種お菓子、ドライヤーなどの電化製品までリクエスト・アイテムにあって、そのためのお金ももらってきた。
だからこれはもう義務で、これらを購入しないで家に帰ることは事実上、不可能だった。

 

その台湾人の旅行スケジュールには「お土産を買う日」が組み込まれていて、まずはドン・キホーテに行ってリストにあるものを買いまくるという。
3人のうち2にはすでに経験済みだから、ドンキがどんなところか知っている。
商品の値段は安くて深夜まで営業しているから、観光が終わって夕食を済ませたあとでもゆっくり見て回ることができる。
それに何より店内を探検して、わけのわからないアイテムを発見することが楽しみで、初めてドンキに行く台湾人もそれをめっちゃくちゃ楽しみにしていた。

ドンキは日本旅行の目的になるらしい。
台湾に戻ったあとに話を聞いたら、やっぱり期待どおりで「店の中を見て回るだけで楽しかった。台湾にもあったらいいのに」と残念そう。

 

 

そんなふうに、ドン・キホーテを思ってため息をつく台湾人はとても多い。(しらんけど)
それでこのたび、ドン・キホーテ台湾1号店が中心都市の台北にオープンした。と台湾メディアの中央社フォーカス台湾が書いている。(2021/01/19)

ドン・キホーテ台湾1号店が台北に開業 開店前に500人超の列

日本から輸入した商品のほか、食品、化粧品、菓子、飲料などを販売するというから基本的には日本と同じだと思う。
ただ台湾での店舗名は「鈍器・法廷」。というのはウソで「DON DON DONKI」。

この「西門」は若者が集まる場所で、原宿みたいなところらしい。
好奇心旺盛な若者をターゲットにしているのだろう。

 

 

では、台湾の人たちはこの激安の殿堂をどうみているのか?
台湾人と台湾に住んでいる日本人にネットで聞いてみたから、以下、そのコメントを紹介しよう。

〇台湾人の感想
*意味不明の日本語はこちらで修正済み。

・日本の輸入品を安く買える、という感じ
・他の人はどう思ってるか分かりませんが、自分はもう一つ普通のスーパーが増えたって思います😅
・マスコットキャラクターのペンギン🐧さんが好きです。可愛いし、癒し系なので!💕
・凄いです。
毎日、楽しくなりますね
・倍くらいの値段だから買わないよ!
人気があるのはコロナ禍のせい。日本に行けないからいまは行く人が多いだけ。この店がいつまで耐えられるか、重要なビジネス観察だね。
・倍の値段ではないです。
台湾で売っている日本商品とだいたい同じ。日本直輸入の肉、果物などは台湾の日本系スーパーより安いという情報もあります。
大事なことは、ほかの店では売っていない日本商品の有無ですね。
・高雄にも開店してほしい😭
・今はブームの真っ最中で1時間も待たないといけません。もう少したってからお店に行くつもりです。

 

 

〇日本人の見方

・台湾の人は好奇心が旺盛ですから、新しいお店が開店すると行列を作ります。
でも、自分の味覚や感覚に合わないとわかると、1ヶ月で閑古鳥が鳴くようになります。開店1ヶ月が勝負でしょうね。
・激安とのイメージですけど、台湾の物価から考えるとハッキリ言って高いです。
ほしい調味料とかは百貨店で買えますし、化粧品などはドラックストアにあります。
・きょねんタイにもドン・キホーテがオープンしました。
タイの物価で考えると間違いなく高級店ですが、日本製品が多いのでやむを得ないですね。
・同僚が見に行きましたが、入店に5時間待ちとのこと。
・私は日本に帰国して台湾に戻ってくる時にドンキで調味料などを買います!
免税対応してるし、スーパーで買うより安かったりするのでドンキには感謝ですね。

 

とうことでいろんなコメントを見る限り、物価が違うから、日本での「激安の殿堂」のイメージで攻めるのはむずかしそうだ。
でも「日本」のブランド力をいかして、ぜひ成功してほしい。
そして京都の高雄に由来する、南部の高雄市にも2号店ができますように。

 

 

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2 件のコメント

  • ドンキのキャッチフレーズは「激安の殿堂」ではなくて、正確には「驚安の殿堂」ですよね。「驚安」ってたぶん造語だとは思いますが。
    中国語(台湾語)では何と言っているのでしょうか?

  • そのようですね。
    「激安の殿堂」はかつてのキャッチコピーでいまでもその看板の店はありますが、「驚安の殿堂」のほうが多いようです。
    修正しました。
    ご質問ありがとうございます。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。