慰安婦問題をめぐる訴訟で今月8日、韓国の裁判所が日本政府に元慰安婦への賠償を命じるトンデモ判決を出した。それも問題なんだがそれとは別で、日本政府にはマジで取り組んでもらわないといけないことがある。
つい最近、日本に興味のある外国人が集まるSNS上のグループでこんな質問を発見。
日本についてあまり知られていないことで、あなたは何か知ってますか?
これに寄せられたコメントには「日本人の笑顔はいつも本物とは限らない」「いまでもファックスをよく使ってる!」といったもののほかに、こんな笑えないものもあった。
「I know that they teach very little about the atrocities they commited in the first half of the 1900’s in their school.」
「I have heard this too and the new generation doesn’t know a thing about it」
この前の戦争で日本は残虐な行為(atrocities)を行ったにもかかわらず、そのことは学校でほとんど教えられていない。
自分もそう聞いた。だから若い世代の日本人はそのことを知らない。
これを書いたのは名前からして欧米人だろう。
さてこのプレートを見て、どんな場面かお分かりだろうか。
1970年に当時のブラント独首相がポーランドを訪れ、ナチスのホロコースト(ユダヤ人虐殺)について膝をついて謝罪した。
いわゆる「ワルシャワでの跪き」でこのプレートはその場面を表している。
少し前に知人のアメリカ人がこれを「最もドラマチックな瞬間」とする投稿をシェアしていた。
それだけならいい。
その投稿には、ブラント首相とは対照的に、過去の蛮行について跪いて謝罪していないリーダーが世界にいると書いてある。(By contrast, think of the many other leaders who did not kneel and apologize)
「ひょっとして」と読み進めると悪い予感は的中、「Japanese Prime Ministers to Korean and Chinese」とある。
先の大戦で日本軍がヒドイことしたのは事実だったとしても、ドイツとはまったく違う。
ナチスはユダヤ人絶滅を考えて強制収容所を建設し、ヨーロッパ中のユダヤ人をそこへ強制連行して毒ガスで殺害していった。
「ホロコースト」と呼ばれるこの大虐殺の犠牲者は約600万人といわれる。
それに対して、日本は朝鮮人や中国人の絶滅を考えたことは一度もない。
そのための強制収容所は一体アジアのどこにあるのか?
だからドイツと日本を同一視して、「ブラント首相と同じように膝をついて謝れ」と要求するのは筋と見当が違っている。
そもそもドイツが、植民地支配していた国々に謝罪したという話は聞いたことがない。
日本は韓国に何度も謝罪している。
これをシェアしたアメリカ人に日本の犯した“蛮行”をきくと、具体例として慰安婦問題を持ち出す。
日本軍は朝鮮の女性や少女さえ強制連行して性奴隷にした。にもかかわらず、いまだに謝罪していない。
先ほどの残虐行為(atrocities)も、慰安婦問題を指しているのはまず間違いない。
でも読売新聞が社説で書くように、その認識はフィクションだ。(2021/01/24)
慰安婦問題は90年代、日本軍が強制連行していたとして批判を浴びた。その後、証言が虚偽だったことが分かり、強制連行を裏付ける資料も発見されていない。
慰安婦問題 日本の努力を幅広く伝えたい
でも、いま世界中に広がっているのは前半のフェイクで、重要な後半部分を知らない外国人が本当にたくさんいる。
韓国の裁判所が「反人道的犯罪行為」として日本政府に賠償を命じた今回の裁判も、海外で流布するこんな誤解をさらに助長するはずだ。
慰安婦問題については、2015年の日韓合意で最終的な解決に同意した韓国側は「多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた」という安倍元首相の心からのおわびと10億円を受け取った。
しかし、こうした日本の努力は韓国社会ではあまり知られてない。
それどころか、アジア・アメリカ・ヨーロッパなど世界中に「少女像」を設置するといった反日行為は止まらないし、そのたびに世界には誤解が広がっていく。
それで読売新聞は政府に「正確な事実関係と、解決に向けた日本の努力を粘り強く発信していかねばならない」、「各国や国際機関にも、日頃から丁寧に説明する必要がある」と要求する。
日本は正しい情報を強く発信しないといけないのに、どうも消極的でもの足りない。
個人的にもこれは本当にお願いしたい。
「日本の首相も膝をついて謝罪すべきだ」という先ほどのアメリカ人はとても親日的で、日本には10年以上住んでいていまは帰化を考えている。
日本に知識と理解のある外国人でも慰安婦問題についてはフェイクニュースを妄信していて、その情報には何の根拠もないと指摘すると、本気で怒りだすから嫌になる。
インターネットが当たり前になって国境が無意味になったいま、日本人が世界中の人たちと出会う機会は飛躍的に増えている。
すると、「日本について何か知ってますか?」という質問に「atrocities」と答える外国人がいるように、思わぬところで無知や誤解とぶつかることもあるし、知人の外国人もそんな状態だったと知ってビックリする場合もある。
女性の人権が深くかかわる慰安婦問題は、外国人の共感を呼びやすい。だから、特にフェイクが横行している。
日本政府は全力でそういう歴史の“うそ”を駆逐して、国際社会に正しい情報を広めてほしい。
でないと、ただ国際交流が好きな一般市民がその被害者になる。
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韓国による世界に対する「反日」活動は多大な情熱を注がれていますから。生半可な対応では対抗出来ない気がしますね。
このように、政府が「嘘」をもって日本を非難し、メディアが国民に拡げる、さらに海外向けのコメント部隊が世界へ発信するというのは、一種の攻撃を受けているのと同じことです。このような攻撃に日本政府がしっかり反撃しないようでは不安になりますね。
たしかに慰安婦は人権侵害だけどその米国人に聞いてみたいのは
「あなた方白人は奴隷をアフリカから連れてくるとき家長にお金を払い了解を得てきたのか?」って
当時自国民で悪習であっても合法だったからくらべ物にはならないけど。あと米軍慰安婦についての感想も
先の大戦で米国が正義であるためには日本は悪でなければならないって思想なのかも
これを言ったのはヒスパニック系アメリカ人で、彼は奴隷制度を憎悪しています。
かつての奴隷制度については黒人がいろいろ言っているでしょうね。
憎しみのあまり周りが見えなくなるって感じですかね
自分も人権=白人っていう固定は良くないですね。勉強になりました
日本人は16世紀にポルトガルの奴隷狩りにあっています。複層的に資料が残っています。黒人奴隷も、日本以外のアジア人奴隷もいました。これもまた各種証拠が残り疑いのないところであります。無論ナチスの件についても。
翻って慰安婦問題は証拠が証言、しかも時と共に変わる。その時から100年も経っていないのに資料がない。逆の資料はチラホラ存在するのに。
かの国の方はもう、仕方がない。染み付いてしまっているし、そうでなくとも反論などできない空気なのでしょうから。それは生存本能のようなものにも見えます。
でも、民主主義の旗手であるところのアメリカの方には、片方の意見のみでなく両方の意見を聴いて判断していただきたかった。
高望みでしょうけれど。
それにつけても日本の広報の下手さは困ったものですね。奴隷狩りを嫌って鎖国したせいでしょうか。
長文失礼いたしました。
慰安婦問題については日本政府の主張に理解をしめす外国人は例外的だと思います。
わたしはネットの書き込み以外でそんな人を見たことことがありません。
これは国をあげて対応してほしいです。