【悪いのは他人】韓国政府の反日→親日の急変に、野党が激怒

日本との関係を改善するために、パク・クネ前政権がしてきたことをいまの韓国政府は次々と破壊していった。
たとえば日韓の慰安婦合意を事実上、破棄したのはいまの文政権だ。

日本と韓国の前政権が2015年に合意を結んで、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認してこの問題は落着した。
それをムン大統領が「重大な欠陥があったことが確認された」「この合意では慰安婦問題が解決できない」と一方的に否定し、慰安婦財団を解散せて合意を”紙切れ”にする。
前政権なら、こんな無責任な破壊はしなかったはず。

これが大きな原因となって両国関係が悪化すると、姜昌一（カン・チャンイル）駐日韓国大使がこんなことを言い出した。

中央日報の記事（2021.01.24）

韓日関係の悪化は前政権から始まったのに「前政権で負うべき荷物をわれわれがすべていままとめて負わなくてはならない、そんな格好だ」と話した。

韓国野党「『天皇陛下』と呼んだ姜昌一大使…朴政権のせいにするなら帰ってくるべき」

現政権が日本との約束や国際法を破ったから、「戦後最悪」といわれるいまの韓日関係を生みだしたのに、立場が変わると、自分を被害者にしてすべてを前政権のせいにする。
この発言に前政権の側だった、いまの野党「国民の力」が激怒。
パク・キニョン副報道官はこう述べる。

「第２１代総選挙当時、総選挙は韓日戦だと叫び日本製品不買運動を主導した勢力も前政権だったか。土着倭寇のような反日フレームで選挙を行ってきた人たちがだれなのかわかりきったことなのに日本との関係が悪化したことに対し前政権のせいにしている」

韓国政府が「ノージャパン運動」を主導したのは周知の事実として、2020年に行われた総選挙については朝鮮日報にこんな記事がある。（2020/04/06）

4・15韓国総選挙、とにもかくにも韓日戦

このとき韓国与党・政権側は国内選挙を「韓日戦」と言って、国民感情をあおりまくった。
韓日関係を大事に考え、日本の立場に理解をしめしていた野党を「日本政府には屈従的」とレッテル貼り、「審判を下してほしい」と国民にアピールする。
つまり野党に投票すれば「親日（＝裏切り者）」、自分たちに入れれば「愛国者」というイメージ戦略を与党は行った。
政治は結果がすべてだ。
この選挙で与党は歴史的大勝利を収めたのだから、反日姿勢を前面に出す戦略は正しかったことになる。

でもその代償として、日本との関係は最悪になった。
するといまになって、「前政権で負うべき荷物をわれわれがすべていままとめて負わなくてはならない」と言い出すのだから、これは野党のみなさんが激怒していい案件だ。
パク副報道官はこう言うのも当たり前。

「日本との関係回復に自信がなく前政権のせいにだけするならいまからでもそのまま帰ってくることを望む」

おまけに書くとこのカン・チャンイル韓国大使は、安倍前首相を「大日本帝国を夢見る理念家型の政治家」と呼んで、関係悪化を日本の前政権のせいにもしている。
つまり、悪いのは全部他人ということらしい。

人気取りのために慰安婦合意を破棄し、徴用工問題の外交的解決まで否定して、これまでさんざん反日を政治利用してきた韓国与党の人間が、自分が困ると急に言うことを変えて他人を非難する。

そんな態度に朝鮮日報も社説でお怒りだ。（2021/01/25）

そうした人々が、韓米日の協力を重視するバイデン政権になり、行き詰まっている南北関係を打開するため日本の協力が切実になると、前政権がしたことを復元しようともがいている。自分たちが犯罪に追いやったまさにその件だ。

竹槍歌政権の駐日大使、「天皇陛下」と言いながら「前政権のせい」

「とにかく自分は悪くない」がモットーの人間に日韓関係の改善は可能なのか。
「いまからでもそのまま帰ってくることを望む」が現実になりそう。

これは今回の内容とは直接関係ないのだが、いまの韓国社会で政府の力がどれだけ強大がよくわかる出来事だ。
朝鮮日報の記社説（2021/01/28）

放送局は同氏を追い出した。政権の顔色をうかがった措置だと気づかない国民はいない。

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その一方で、政府寄りの人間は韓国のテレビ界で「特別待遇を受けている」という。
日本では考えられない。

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