日本語を学ぶ外国人が考える、漢字の4つのメリット

 

日本語を学ぶ外国人にとって平仮名・カタカナはすぐにクリアーできる敵だから、言い方は悪いがしょせんは”雑魚”。
そのあといきなり KANJI とかいうボスキャラが登場するから、これを倒すことができずに、日本語学習をあきらめた外国人にはいままで何人も会ってきた。

あるバングラデシュ人はこう言う。

「英語ならA~Zまでの26文字をおぼえたら、街にある看板をとりあえず読むことはできる。でも日本語の場合、平仮名・カタカナを覚えただけでは無理。楽しさより苦しさのほうが上だから、もう日本語学習はやめた」

そして最近、ネットでこんな質問を投じた外国人を発見。

 

 

日本に漢字がなかったとしたら、文字はもっと簡単なものになっていたか?

「平仮名やカタカナになるだけじゃね?」(Just hiragana and katakana would cover it all)」とか、「ローマ字でしょ」と言う人が多いなか、たくさんの外国人から「いいね」をもらった意見がこれだ。

 

漢字がなかったら、日本語学習は簡単になるのはきまってる。
でも漢字には、こんな合理的なメリットがあるのを知ってるか?

1: it allows you to distinguish homonyms
2: it speeds up your reading process as 1 kanji can represent several kana
3: in written texts it looks more professional
4: it’s easier to distinguish names (similar to 1)

1: 漢字によって同音異義語を区別することができる。
2: 1つの漢字でいくつものカナを表すことができるから、読むスピードが速くなる。
3: 文章ではより専門的に見える
4: 名前の区別が簡単になる(1と同じ)

 

1については、「橋・箸・端」などを見れば漢字の有能さは一目瞭然。
2については、「きんきゅうじたい」は緊急事態の四文字でOK。
これは縁起でもないコトバなんだが、むかし日本に「鏖」という暴走族がいた。
これは「䥝」の異体字でなんと「みなごろし」と読む。でも社会から抹殺されたのは、この暴走族だったというオチ。

3については、

「新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況)」という政府発表が、「しんがたコロナウイルスかんせんしょうにかんするほうどうしりょう(はっせいじょうきょう)」と、幼稚園の「おたより」になってしまう。

でもこれには負の面もある。
以前、フィリピン人がこんな投稿をしてた。

「なんでお年寄りってよく難しい漢字を使うんだろ?普段ひらがなで書く言葉も漢字にしてるんだね。」

自分をより知的に、ハイレベルに見せたいと変な方向でがんばっちゃうと、こういう小賢しいアピールになることもある。

4については(この names は人名と思うのだが)、たとえば「いとう たかし」だけでも、「伊藤、伊東、井藤、井東、伊籐、伊板…」の苗字と、「隆、孝、貴、崇、隆司、隆志、高志…」の名前があって、どのイトウさんか分からない。
だから漢字は必要になる。

 

ほかの外国人の反応をみると、「一度漢字をおぼえて、その役割や効果がわかると、漢字なしで日本語は成り立たないということがわかる」というコメントに共感する人が多かった。

ただそのレベルに到達する前に、日本語の学習をあきらめる外国人もたくさんいる。
あると困るけど、ないともっと困るというやっかいな存在が漢字だ。

 

 

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2 件のコメント

  • 日本語の話をすれば、漢字を使うことのメリットのうち「速読性」については、このブログに書いてあるように「いくつもの仮名を1文字で表せるから」ではありません。
    速読性・可読性が向上する最も大きい要素は、「名詞・動詞・形容詞などの自立語は漢字で、助詞・助動詞、および接続詞はひらがなで、名詞のうち外来語についてはカタカナで書ける」ということなんです。このことは、カタカナ部分を英単語に替えても同じです。「~する」という言い方の「~」部分は、漢字も、カタカナも、アルファベット(英語など)のいずれも入ります。
    このような把握の仕方に慣れることができるかどうかで、外国人の漢字習得率が実は変わってくるのです。
    漢字ばかりじゃ読みづらい、平仮名カタカナばかりでも読みづらい。
    なお昔と違って、書く方は今ではスマホやコンピューターが助けてくれます。いい時代になったものです。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。