最近のできごと
12月6日の朝鮮日報の記事で、「日帝侵略現場」という言葉を見つけた。
「どこだ、そこは?」と思ったら、真珠湾のことらしい。
日本の安倍晋三首相が今月26~27日の二日間、米国ハワイ真珠湾を訪問する。現職の日本首相では初めてだ。安倍氏は真珠湾攻撃の象徴であるアリゾナ記念館を訪問して献花する方向で調整を進めている。
「日帝侵略現場」か。
他の言い方はなかったのだろうか?
「希望拷問」といい、韓国語には日本語にない表現がたくさんある。
でも、ネガティブな意味の言葉ばかりだけど。
12月4日の「韓国日報」によると、韓国で今、ファッションブランドの「ZARA」と「H&M」に対する不買運動が広がっているという。
この不買運動の背後には、「日本海呼称問題」がある。
日本の北側に広がる海を、日本や世界は「日本海(JAPAN SEA)」と呼んでいるけど、韓国はそれを認めていない。
韓国では、その海は「日本海」ではなくて「東海(EAST SEA)」が正しい名称だと考えている。
そして、東海と呼ぶように国際社会に働きかけていて、いろいろな問題を起している。
ちなみに日本政府は「日本海は、日本海に対する国際的に確立した唯一の呼称です」として、呼称問題についてこう主張している。
我が国は、日本海の呼称に対する根拠のない主張に断固反駁するとともに、日本海の単一呼称を引き続き確保していくため、国際社会に対し、本件問題に対する正しい理解と我が国への支持を求めてきています。
このようなわが国の主張は、国際社会において、国連をはじめとする多くの国際機関によって認められています。
これ以上は、外務省のHPを見てほしい。
これは、大韓航空かアシアナ航空の機内地図
「JAPAN SEA」ではなくて、「EAST SEA」になっている。
韓国以外の世界中の飛行機では、「日本海(JAPAN SEA、SEA OF JAPAN)」と表記されている。
でも韓国の航空機に、この国際基準を当てはめることはできない。
韓国の航空会社が「JAPAN SEA」と書いてしまったら、韓国中を敵にまわすことになる。
ネットでたたかれて、大炎上することは間違いない。
韓国での「ZARA」と「H&M」に対する不買運動は、この両社のホームページにある地図に「東海」ではなくて「日本海」と表記されていたことがきっかけとなった。
韓国を見下している!“日本海表記”の有名ブランドに対する不買運動が拡散=韓国ネット「絶対に買わない」「どうせネット上だけ」
関連業界によると、ファッションブランド「ZARA」と「H&M」が韓国語ホームページの地図に、韓国が主張する「東海」ではなく、「日本海」と表記された地図を使用していた事実がこのほど明らかとなった。
なんで「ZARA」と「H&M」は、日本海と書いてある地図をホームページにのせてしまったのか?
これは、グーグルマップの国際版を使っていたからだという。
「ZARA」と「H&M」の韓国語ホームページは店舗検索用の地図にグーグルマップのグローバル版を使用している。
グローバル版は韓国版と異なり、東海を「日本海」、独島(日本名:竹島)を「リアンクール岩礁」と表記している。
これに対し、韓国の消費者らから抗議が相次ぐと「ZARA」は韓国版の地図に変更したが、「H&M」は何の対応もしていない。
「日本海呼称問題」で、外国企業が韓国で地雷を踏んでしまったのはこれだけではない。
2014年にはスウェーデンの家具大手「イケア」も日本海表記の世界地図を製作・販売した事実が明らかとなり、韓国初店舗がオープンする前に不買運動が起きた。
「韓国初店舗がオープンする前に不買運動が起きた」というのが、よく分からない。
オープンしていないなら、買うことができないはず。
「商品が並ぶ前から、口コミで不買運動が進んだ」ということだろうか?
さすが、パリパリ(早く、早く)の韓国人だ。
でも、この騒動の大きなポイントは、グーグルマップの韓国版では「東海」となっているけど、世界基準のグーグルマップでは「日本海」と書いてあるということ。
先ほども書いたけど、世界中の飛行機の機内地図には、「日本海(JAPAN SEA・SEA OF JAPAN)」と表記されている。
世界で認められている呼称は、あくまで「日本海」なのだから。
韓国の国内基準をそのまま国際基準にしようとしたり、感情的になって不買運動をしたりしたら、世界の韓国を見る目は冷めたものになるとしか思えない。
真珠湾を「日帝侵略現場」なんて表現していたら、ますます世界から孤立するぞ。
韓国では今年の9月にも地球儀に「日本海」と書かれていたことが分かって大問題になったことがあった。
しかもこの時は、韓国政府の教育部がこの地球儀を韓国の子どもたちに渡していたのだ。
韓国政府主催のイベントで「日本海」表記の地球儀を配布、大問題に=韓国ネット「次は旭日旗を配りそう」「計算された侵略行為だ」
2016年9月25日、韓国・YTNなどによると、韓国教育部が主催したイベントで、韓国が主張する名称「東海」を「日本海」と表記した地球儀が配布されていたことが判明し騒ぎになっている。
この教育部の関係者は、「事前の確認が甘かった」ということを言っていたけど、それで納得する韓国人ではない。
当然、ネットは荒れ模様になる。
「これで子どもたちの歴史認識をどうこう言う資格はない」
「こっちが恥ずかしいわ」
「次は旭日旗を配りそう」
「公務員は知らなかったで済むのか?一般企業なら担当者は始末書に懲戒で数カ月減俸だよ」
「教育部長官は辞任を!」
「日本海という間違った呼び方をなくして、東海という正しい呼称を世界に広めなければならない!」
という韓国政府の機関が、韓国の子どもに日本海と書いてある地球儀を配っている。
国をあげての壮大なコントのようで、なかなかおもしろい。
「こっちが恥ずかしいわ」というコメントも、個人的にはけっこう好き。
日本では、日本海呼称問が原因となる不買運動は起きたことがない。
と思ったら、2011年にあったことを思い出した。
日本の企業が「東海」と書いてしまい、多くの日本人を怒らせて不買運動にまで発展したできごとがあった。
次回、そのことを書きます。
おまけ
12月5日のコリア・タイムズ(韓国語)に「IHO東海併記易しくない」という記事がある。らしい。
「らしい」というのは、ボクには韓国語が分からないから。
でもその日本語訳によると、来年開催されるIHO(国際水路機構)で韓国は世界地図に「東海」を入れることを提案するらしい。
けれど、「日本海と東海の併記は容易ではない」と、米国の講演で専門家が予想しているという。
韓国政府が来年4月、モナコで開かれる国際水路機構(IHO)総会で全世界の地図に東海と日本海の併記を積極的に推進する中、その展望は実際にはそれほど明るくないとの予測が出てきた。
やはり国際世界は、「日本海」を認めているらしい。
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