先週、日本に住んでいるインド人とピクニックに行ったとき、「自分が日本人のようになった」と感じる瞬間について話を聞いた。
日本に2年以上住んでいる20代の女性は、日本に来てから礼儀正しく丁寧になったと言う。ただしそれは日本語を使っている場合だけ。
日本人に「ありがとうございました~」と言うとき自然と頭を下げている自分に気づいて、「アタシ日本人化した!」と思ったことが何度もあるとか。
日本人は礼儀正しくて丁寧という評価は外国人からよく聞く。
では、こういった主観的なものではなくて、客観的な数字で表れた日本はどうなのか?
USニューズ&ワールド・レポート誌が最近、「世界最高の国ランキング2021」(Best Countries 2021)を発表したのでそれを確認してみよう。
ちなみに日本は2020年版では第3位。
世界78か国中、上位に入ったのはこんな国だ。
10位:オランダ
9位:スウェーデン
8位:イギリス
7位:ニュージーランド
6位:アメリカ
5位:オーストラリア
4位:スイス
ここまですべて欧米。
第3位はドイツ。
ドイツは「ENTREPRENEURSHIP(起業家精神)」の分野で特に評価が高く、78か国の中で第2位となった。
だがしかし、「Adventure(冒険)」が47位とこれが大きく響いた。
具体的にみるとfriendly, fun, good for tourism, pleasant climate, scenic, sexy(親しみやすい、楽しい、観光に適している、快適な気候、風光明媚、それとセクシー)で、これらを総合したのがアドベンチャーらしい。
ドイツには城とか自然とか観光で見るべきところは多いけど、親しみやすさや気候の快適さには欠けるかも。
第2位はわれらが日本。
自動車や電子機器などの産業は世界トップレベルで、日本は高い技術力が評価されている。
そしてこれは個人的には超意外だったのだが、「ENTREPRENEURSHIP(起業家精神)」の分野で、3位のアメリカや2位のドイツを抜いて日本が世界1位を獲得。
といってもこれは「世界最高の国ランキング」であって、対象は人ではない。
日本人が起業家精神にあふれているというワケではなく、日本には事業を起こしやすい環境が整っている。
日本人がどう思うかは別として、海外からはそう見られているようだ。
あと「CULTURAL INFLUENCE(文化的な影響)」も世界5位と高評価。
日本文化の具体的内容について言及はないけど、去年の資料を参考にすると、茶道、書道、生け花、それに独特の庭園や彫刻などの伝統文化が評価されたようだ。
日本には12以上のユネスコ世界遺産があり、寿司や相撲なども海外で広く知られている。
しかしマイナス面はドイツと同じく「冒険的要素」で、これが28位と足を引っ張りやがりました。
栄(はえ)えある第1位にはカナダが選ばれた。
カナダは医療制度が充実していて「生活の質」で世界1位をゲット、さらに人権や環境を大切にする点も高く評価された。
人権については、これはきっと欧米的な見方で、その基準をそのまま日本社会に採用すればいいというワケではないから判断がむずかしい。
でも日本は世界の中で企業家精神と技術力、それに独特の文化を高く評価されたことはわかったのだから、この面では自信を持ってよさそうだ。
日本にいると自然と礼儀正しくなる、というのも「CULTURAL INFLUENCE」のひとつか。
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「日本にいると自然と礼儀正しくなる」
全く当てはまらない国の人間がいますがね。
こんなランキングは、どの分野を重視するかで結果が全然異なるから全くアテになりませんね。
この手の「総合ランキング」が大好きなのは、ものごとの「正しい」序列を徹底的に追求する「儒教・朱子学」の思想に毒された民族の人々ですよ。
> 栄(はえ)えある第1位にはカナダが選ばれた。
> カナダは医療制度が充実していて「生活の質」で世界1位をゲット、さらに人権や環境を大切にする点も高く評価された。
ふーん、そうなんですか。
仕事上、日本(東京)へやって来たカナダ人を何人か知っているのですが、みな一様に「カナダは美しい自然があって安全で静かなのだけれども、とにかくつまらない」と言ってました。
それと、カナダの中でも、モントリオール(フランス語圏ケベック州の首都)だけは他の地域と毛色が違っていて、なかなか面白いところですよ。人々もアグレッシブで明るくて、北米で随一のうまい食文化が味わえるところです。英語が不自由なのが難点ですけど。(今はそうでもないのかな?)