きのう5月28日は「花火の日」だった。
江戸時代の1732年、不幸は友だちを連れてやってくるらしく、飢餓に加えて疫病が発生し日本に多くの死者がでた。
翌1733年の5月28日、将軍・徳川吉宗が犠牲者の慰霊と悪病の退散を祈って、隅田川で水神祭をおこなった。
このとき両国橋のあたりで花火を打ち上げたことが、いまにつづく「両国の川開き」の始まりとなった。
*昭和53年に「隅田川花火大会」へ改称。
と一般的には言われていて、公式ホームページ 川開きと花火その由来 にもそう書いてあ。
でも、この説は明治~昭和初期にかけてつくられたという話があって、「歴史的事実とはかけ離れている」とウィキペデアにはある。
くわしいことは隅田川花火大会を見てくれ。
ちなみに両国橋は武蔵国と下総国の二つの国をつなぐ橋だから、そう呼ばれるようになったらしい。
浮世絵に描かれた両国花火
この「両国の川開き」から、約300年の間に独自の発展をとげた日本の花火。
外国人はこの夏の風物詩をどう思うのか?
2年前にリトアニア人(東ヨーロッパの国)、ドイツ人、トルコ人それとベトナム人と、いろんな国の人たちを舘山寺の花火大会に連れて行って感想を聞いてみた。
もちろん彼らの国でも花火はある。
でも日本の花火は祭りとセットになっていて、浴衣を着た人が歩いていたり、いろんな食べ物を売ってる屋台がたくさんあるところが違う。
彼らの母国では花火と民族衣装はまったく関係ない。
トルコ人とドイツ人は日本の夏祭りをアニメで見たことあるから、それがどんなものか知っていて、いつか行ってみたいとあこがれていた。
女性は派手で、男性は地味な浴衣を着て歩く様子やカラカラという下駄の音、それと屋台が並んでいる様子を見ると、この夏祭りの雰囲気は日本にしかないと実感したと言う。
花火もいいけれど、それとは別に会場をぶらぶら歩くのもすごく楽しい。
外国人に日本の観光情報を紹介するサイト「japan-guide」を見ると、日本の花火について「Originally used to ward off evil spirits」(もともとは悪霊を払うために使われた)という文と一緒にこんな説明がある。
A secondary attraction of Japanese fireworks is the relaxed festival atmosphere that comes with them, people dressed in yukata and streets lined by food and game stalls.
日本の花火の別の魅力は浴衣を着た人たちや、ずらりと並んだ食べ物やゲームの屋台からうまれる祭りのリラックスした雰囲気だという。
ボクが外国人から聞いた話と同じで、花火について説明すると結局は夏祭りの話になる。
浴衣や屋台がなくて、花火しかないというのは日本では逆に例外的だ。
キリスト教には「父(神)・子(キリスト)・聖霊」の三つが同じであるという「三位一体」の考え方がある。
同じように(か?)、日本の夏祭りも花火・浴衣・屋台が三位一体になっている。
これは日本だけにしかない雰囲気で、外国人にとっては大きな魅力だ。
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> 同じように(か?)、日本の夏祭りも花火・浴衣・屋台が三位一体になっている。
うーん、あまり「同じように」ではないのですがね。
キリスト教の三位一体(トリニティー)とは、「3つの異なる形でこの世に現れているように見えるが、本質的には同一のものである」ことを指しているのです。私が外国人のキリスト教信者から聞いた限りでは、そういう説明でした。
トリニティーと言えば、映画:マトリックスでキアヌ・リーブスの相手役をしていたヒロインの役名ですね。バイクに乗る姿が格好良かった。
あともう一つ、その名で忘れられないのが「米国が実施した人類初の核実験」です。トリニティー実験の指揮をしたR.オッペンハイマー博士の所属していた「ロスアラモス国立研究所」は、宮沢りえのヌード写真集で有名になった町「サン・タ・フェ」の郊外にあります。その実験を行った「アラモゴード試験場」は、そこから約800 km ほど南にある、「ホワイトサンズ・ミサイル発射実験場」の一角にあります。