ほんじつ6月5日は一応、日本初となる地下鉄(地下鉄道)が開通した日だ。
1925(大正14)年のこの日、地下につくられた仙台駅を始発とする宮城電気鉄道が開業し、車両が地下から地上に出てくることから「日本初の地下鉄」と言われることがある。
しかしこれは微妙。
現在の地下鉄のように、地下に設置された駅から駅へ移動するわけではないから、これを地下鉄とよんでいいかどうかは判断が分かれる。
一般的に日本初の地下鉄といえば、その2年後の1927(昭和2)年に開通した浅草駅~上野駅を結ぶ地下鉄銀座線(いまの東京メトロ銀座線)だ。
このときから日本は地下鉄建設の技術や知識、そして経験をたくわえていくこととなる。
地下にあった仙台駅のホーム(1920年代)
コロナの脅威が消え去ったら、ぜひ行ってほしい海外旅行先がタイ。
日本に近くにあって、自然や歴史遺産にグルメという「見たい・知りたい・食べたい」のすべてのタイを満たしてくれる。
そしてこの国は東南アジアの、いや世界有数の親日国として有名だ。
新聞通信調査会がことし3月、2020年12 月~2021年1月にアメリカ、フランス、中国、韓国、タイの5カ国を対象に行った「対日メディア世論調査」の結果を発表した。
それによると、日本に好感を持つという人の割合が高かったベストスリーがこちら。
1位:タイ(89.6%)
2位:米国(79.6%)
3位:フランス(77.8%)
日本への好感度は、中国(39.7%)と韓国(31.3%)がダントツで低かったのは知ってた。
逆に80%もあったら何か不安になる。
それにしても、国民の90%が日本に好感を持っているとなると、ギレン・ザビでなくても思わず「圧倒的じゃないか」と言いたくなる。
実際、タイを旅行していると街の看板で日本語をよく見たし、ラーメンや寿司などの日本食はブームではなくて社会に定着していることが分かる。
タイ人の日本に対する親しみやラブをいろんなところで感じることができた。
もし首都バンコクに行く機会があったら、ショッピングモール「ターミナル21」へ行ってみよー。
有象無象のショッピングモールと一線を画すため、ここでは各フロアごとに世界の有名な都市をテーマにした造りになっていて、ローマやパリと一緒に東京が選ばれた。
タイ人がイメージする日本は、日本人からしたらツッコミどころ満載だ。
では、なんでタイの人たちはこんなに日本が好きなのか?
現地の日本語ガイドにその質問をすると「理由はいろいろありますよー」と言って、バンコク地下鉄にあるプレートの話をする。
バンコクでの渋滞のひどさは世界的にも有名で、経済発展や市民の快適な生活のために地下鉄を必要としていた。
そこで日本政府が支援金を出し、大林組や鹿島建設、熊谷組などが技術を提供し2004年にバンコクメトロが開業して、いまではタイ国民はもちろん世界中の外国人観光客の重要な足になっている。
大正時代から積み上げられた技術が海外でも活かされたわけだ。
外務省ホームページにはこんな記事がある。
日本の支援に感謝の気持ちを残そうと、地下鉄構内の目立つところにこんなプレートが設置された。
数えられないほど多くのタイ人が毎日この前を通るし、「あのプレートを見ました!感激しました!」と言う日本人のお客さんも多いから、日本語ガイドはこのプレートの効果を実感している。
感謝の気持ちを口で言うだけではなくて、タイではこうした具体的な形にして多くの人に知らせている。
それが日本への好印象につながり、親日国になっているとガイドは言う。
たしかにそれは、「圧倒的じゃないか」の理由のひとつになっているはずだ。
同時に日本人がタイを好きになる要因にもなっているから、まさにウィンウィン。
ドリアンは持ち込み禁止、というルールがタイっぽい。
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仏教の教え(輪廻)とタイ人の生活「タンブン(善い行いをする)」
そうですね。感謝の気持を「積極的に言葉と行動で表す」ことも大事なんですよ。
その一方で、日本からの経済援助で建設できた地下鉄の駅で、感謝の記念碑を設置するどころか、日本を貶めるような絵を子どもたちに描かせて、その展示会を開くような国もある。
海外留学する学生たちにシールを配布して、外国の図書館で世界地図に「East Sea」と書いたシールを貼って回るとか。
この5か国でベストスリーって書き方は作為的なナニカをかんじるw