平安時代に小野篁(おのの たかむら)とかいう天才貴族がいた。
あるとき朝廷で、わたしはどんな言葉でも読めちゃいますと言う小野に、嵯峨天皇がこんな漢字を示す。
「子子子子子子子子子子子子」
これを小野篁が「ししししし…」と読んでいたら、嵯峨天皇の思うつぼ。
小野はすぐに、「ねこのここねこ、ししのここじし(猫の子仔猫、獅子の子仔獅子)」と読んで嵯峨天皇を感心させた。
くわしいことはこの記事を。
「子」を「ね・こ・し・じ」と読むように、日本の漢字にはいくつもの読み方と意味があるから、こんな言葉あそびができる。
しかし本場・中国の言葉あそびはレベルが違った。
小野篁
中国語では発音の仕方を変えることで、いろんな意味(漢字)を表すことができる。
例えば「妈、骂、马、吗」の四つの言葉は、日本語ならすべて「マ(マー)」になる。
妈妈は母
骂は叱る
马は馬
吗は?、疑問文を表す言葉
だからこの四つを使って、「妈妈骂马吗(マーママーマーマー)?」という言葉あそびができるのだ。
こういうあそびはいろんな言語にあって、英語なら「Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo」なんてものが知られている。
「妈妈骂马吗」ぐらいなら大したことはないんだが、「施氏食獅史」はもはやすさまじい。
施氏食獅史(Shī shì shí shī shǐ)というタイトルは「施さんがライオンを食べる話」という意味を表し、その話の内容がこれ。
石室に住む詩人の施さんは、ライオン(獅子)を食べることが好きで、十頭の獅子を食べようと誓った。
彼はいつも市場に獅子を見に行く。
ちょうど十時に、十頭の獅子が現れた。
施さんもちょうどその時に市場に着いて、矢を放って十頭の獅子を殺した。
でそのあと、十頭のライオンを食べようとしたら、十個の石の獅子だったというオチ。
途中をはしょったから、興味のある人は全文訳を探してくれ。
これで大体のイメージはつかめると思う。
知人の台湾人の話だと、これは古い中国語で発音が難しいらしい。
台湾人でさえそうなら、外国人はもう笑うしかない。
・sushi sushi sushi sushi sushi sushi 🤔😂😂
it’s so funny if you imagine all she’s saying is sushi 😳
すし、すし、すし、すし。
彼女がずっと、寿司と言っているのを想像するととても面白い。
・All I hear is “Sure sure sure. Sure? Sure.”
「分かった分かった分かった。分かった?分かった。」としか聞こえない。
・That’s the reason I stopped and switched to Japanese :X I
だからわたしは中国語を学ぶのをやめて、日本語にしたの。
・what an interesting language!🤣
I have a dream to learn Mandarin but I have yet to decide when. 🤣
とても面白い言語だね。
中国語を勉強したいという夢があるけど、いつにするかまだ決めてない。
・I already find Japanese’s 強弱アクセント difficult, so I can’t imagine how much more difficult Chinese would be.
日本語の強弱のアクセントがすでに難しいと感じているから、中国語がどれほど難しいか想像できないよ。
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