黒船に乗ってやってきて開国を要求したペリーは、日本人の好奇心の強さを知ってこう舌を巻く。
「日本人のとんでもない好奇心には驚かされる。わが国の独創的な発明品の数々を展示すると、彼らはあの手この手で好奇心を満足させようとした」
そんな好奇心はいまでも健在。
日本人はユニークな発想から新しいものをつくり出して、外国人を感心させたり笑わせることがよくある。
たとえば外国人がSNSにする「こんなの絶対日本だけ!」という投稿には、よく三角形の「ピラミッド・スイカ」があって、その強烈な見た目にいろんな国の人たちが「マジで!」と度肝を抜かれる。
日本人の独特のアイデアや表現に魅力を感じる外国人は多い。
だから面白くて理解不可能で、とてもカッコイイ日本のCMを集めてた動画も海外で人気だ。
動画に寄せられたコメントはこんな内容が多い。
・The ads that I won’t skip
(このCMはスキップできない)
・Why can’t we just make an invention to immediately understand Japanese and it’s writing! I want to visit there!!! 🇯🇵
(日本語や文章をすぐに理解できるような発明ができないのかな!?日本へ行ってみたい!!!)
・I always wonder what does Japanese people think of banch of foreigners watching their ads 😂
(たくさんの外国人が自分たちのCMを見ていることを、日本の人たちはどう思っているんだろ?いつも気になる)
新しい発想でビジネスを成功させた例はよくある。
岐阜の倒産したホテルをホラー脱出ゲームに改造したところ、その発想が受けていま大人気という。
「アイツにみつかるな」
温泉街の廃ホテル、ホラー脱出ゲームで人気岐阜県下呂市に2018年オープンしたホラー脱出ゲーム「猟奇館」が、温泉街を訪れた若い客を中心に人気を集めている
廃ホテルの雰囲気をそのまま生かした怖さは本格的
伝統ある下呂の温泉街に溶け込んできたhttps://t.co/Yg5DXLnmiE— am-net公式アカウント (@amnet_official) September 10, 2021
数ある国際的な賞のなかで、日本人の“狩り場”となっているのが「イグ・ノーベル賞」。
人々を笑わせ考えさせた業績や、変わった研究に贈られるこの賞の受賞者がきのう9に日に発表されて、またもや日本人がとってしまった。
歩きスマホをする人がいると、集団全体の歩く速度が遅くなる。
そんなことを実験で突き止めた京都工芸繊維大学の村上久助教らが、イグ・ノーベル賞の「動力学賞」に選ばれた。
日本人の受賞はこれで15年連続、ギレン・ザビでもなくても「圧倒的ではないか」と言いたくなる。
この快挙にネットの声は?
・もっとアホらしい研究が受賞するもんだと思ってたわ
・無駄なことにエネルギー費やしてる感wwwww
・踏切の中で立ち止まっちゃうくらいだもんな
・イグノーベル賞はネイチャーのニュース記事にも載ったりするからな
・本家のほうは政治が入りすぎなんだよ
こっちは単純に面白い
この他にも、
・ヘリウムガスを使うとワニのうなり声も高くなることを発見した
・床に置かれたバナナの皮を、人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した
・キスで、アレルギー患者のアレルギー反応が減弱することを示した
といった過去の日本人の輝かしい業績についてはここをクリックしてくれ。
この賞の常連は日本とイギリスで、創設者のエイブラハムズはこう語る。
「多くの国が奇人・変人を蔑視するなかで、日本とイギリスは誇りにする風潮がある」という共通点を挙げている。
ここまで日本人が連続受賞することには何かワケがあるはずだ。
海外の外国人を驚かせたり称賛させる、新しくてユニークな発想を生み出す源はペリーを驚嘆させたとんでもない好奇心だろう。
でもそのうちイグ・ノーベル賞で別格だからと「日本枠」がつくられたりして。
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