【酒と日本人】花見で外国人が、マジで驚き感心したこと

 

「人の世に たのしみ多し 然(しか)れども 酒なしにして なにのたのしみ」

と「No alcohol, No life」(酒がなければ、人生はない)みたいな歌を詠んだのは、めっちゃ酒好きで有名な若山牧水って歌人。
牧水が生まれた8月24日は現在では「愛酒の日」になっている。
そんな左党が亡くなったのが今日9月17日(昭和3年)で「牧水忌」とよばれている。
大量飲酒による急性胃腸炎と肝硬変が死因だったというのはやっぱりというか、さすがというか。ただ享年43歳は若すぎた。

 

さて、「No sakura, no life」といっていいほど日本人は桜が大好きで、これがなければ春がきたとは言えない。

 

 

日本人のサクラ好きは昔から外国人には印象的。
たとえば明治時代に来日したアメリカ人女性シドモアは旅行記にこう書いた。

たとえ何でも陰鬱な冬に逆戻りしても、日本全国、白とピンクの花環で彩られるまで、じっと堪えます。栄光の四月、満開の花の雲、桜の爆発で帝の国は歓喜に包まれます

「シドモア日本紀行: 明治の人力車ツアー (講談社学術文庫) 」

親日家のシドモアがワシントンに日本の桜を植えようと考えたことがきっかけで、いまの全米桜祭りがうまれた。

 

日本では桜と花見、つまり花と酒はセットになっている。
「人の世に たのしみ多し 然れども 酒なしにして なにのたのしみ」の具体的場面は、酒を禁止された花見を想像すればよろし。

それで数年前の春、日本の花見を楽しんでいたイギリス人が、チーズやワインの写真と一緒にこんなメッセージをSNSに投稿した。

「I didn’t get to enjoy last year’s sakura due to crappy weather so right now I’m in overdrive.
Not pictured: the group of elderly people picnicking next to us who had their whiskey out at 10 am.
I saw a bunch of old dudes meeting at the station around lunch time the other day, deciding which nihonshu to get.」

去年は天気が悪くて桜を楽しめなかったから、今はホントに最高の気分。
写真には写っていないけど、隣にいるお年寄りのグループは朝10時からウイスキーを飲んでいた。
このまえはお昼ごろ駅で、どの日本酒を買うか悩んでいるたくさんのお年寄りを見た。

こういう日本の日常風景は、イギリスやアメリカではなかなか見られないのは?

 

日本の学校で英語を教えていた知人のアメリカ人が、イギリス人やフィリピン人などの外国人教師と一緒に花見をしたとき、「こんなの日本人だけ!」と思うような出来事を目撃という。

自分たちが昼ごろ着いたときには、隣にいた日本人グループのビニールシートには空き缶が何本も転がっていて、「良い感じ」を越えて明らかに酒に飲まれているオジサンが何人もいた。
それ自体は大したことじゃない。
その集団が花見を終えて、撤収するときにジケンは起きた。
「そろそろお開きにしますかー」と誰かが言うと、顔を真っ赤にしている酔っ払いが立ち上がって、足元がフラフラしているのに空き缶や容器を拾ってゴミ袋に入れ始めた。
そして彼らが消えたあとには、「来たときより美しく」という状態がそこにはあった。

 

「いまの見た?」と知人が言うと、「見た見た!」と他の外国人も驚いたようすで反応する。
はじめは隣の酔っぱらいを見て「だらしねー」と内心では軽蔑してたけど、日本人はやっぱり日本人だった。
その場にいた外国人は、日本の小中学校では掃除の時間があって、毎日子どもたちが一生懸命に掃除をしているのを毎日のように見ているから、日本人は清潔好きで責任感が強いことも知っていた。
「三つ子の魂百まで」という言葉が欧米社会にあるか知らんけど、脳にアルコールが入って意識の何割かを失っていても、自然に掃除や片付けをするのを見てさっきの低評価が吹き飛んだ。
「これが日本人か!」と一同もれなく感心した。
人は人によって人になる。
DNAレベルにまで浸透する日本の学校教育の偉大さを、欧米やアジアの違いを越えてその場にいたすべての外国人が感じたという。

 

 

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。