【死の花】日本での彼岸花の意味や歴史・外国人の感想

 

・End credits for Demon Slayer anime 😉
(アニメ『鬼滅の刃』のエンドクレジット)

・True also some Manga. Hell Girl jigoku shoujo
(そう。『地獄少女』とかのマンガにもある。)

・My favorite flower
(私の好きな花)

・Why is it consider something of death?
For example in Manga, this shown in panels with something death or sinister. So it must have some meaning.

なんでこれは死を意味するの?
例えばマンガでは、この花は死や不吉なものと一緒に描かれる。だから、何か意味があるとしか思えない。

 

外国人がこう話すのは日本で秋を表す花、彼岸花のこと。
仏教では生きている人の住む世界を此岸(しがん)、そして涅槃(ねはん)の世界を彼岸と表現する。
ちょうどいまは秋のお彼岸(9月20日から9月26日)の真っ最中だ。

彼岸花は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも言う。
曼珠沙華とはもともと古代インドの言葉で「赤い花」を表し、これを見た人の悪業を払うと仏典にある。
だからこの花があったら凝視すべし。

でも食べるときは要注意だ。
奈良時代か平安時代に中国から伝わったこの花には毒があって、これを食べたらもう死ぬ(=彼岸に行く)というから、ヒガンバナとなったという説がある。
また逆に、「悲願の花」から彼岸花になったという説もアリ。
つまり正確な由来はよくわからない。
辞書を見ると中国語では「石蒜,蟑螂花,龙爪花」と書くから、「彼岸花」は日本人がつくった言葉らしい。
でもあれは竜の爪(龙爪)に見えるか?

 

彼岸花の球根には猛毒があるけど良質のでんぷんが取れることから、歴史的には飢饉のための救荒作物とされ、昔の日本人は田んぼにこの植物を植えた。
また室町時代の仏教僧が彼岸花を、仏典に出てくる曼珠沙華(赤い花)と考えて寺院や墓地によく植えた。
だからいまでも寺や墓地に行くとこの花をよく見る。
ということで、「Why is it consider something of death?」の答えがコレだ。
日本人はこの花に暗くて重いイメージをもっているから、彼岸花にはこんなダークな呼び方がいくつもある。

葬式花、墓花、死人花、地獄花、幽霊花、蛇花、剃刀花、狐花、捨て子花、狐花、捨て子花

そしてはいまでは外国人がこの花を見ると、ホラーやグロ系のアニメを連想するようになった。

 

参照:産経新聞のコラム「産経抄

 

 

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1 個のコメント

  • 実際、彼岸花は球根が猛毒で人を死なす事もできるので。
    彼岸花以外にもアジサイ、つつじ等も毒があるのだけど何故か寺に植えられている植物は毒を持つ物が多い。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。