近くて遠い国。
そんな関係の日本と韓国では価値観や考え方の違いがいろいろあって、もはや共通点を探すことの方がむずかしいかもだけど、個人的によく感じるのは「激しさ」と「極端」だ。
今回はそんな日韓の国民性の違いについての話デスヨ。
元徴用工・慰安婦問題などで日本は謝罪すべきなのに、まったく謝罪していない。
日本で韓国車に乗る人は1人もいないのに、私たちは日本車に乗っていいのか?
そんな理由から、韓国のゴルフ場経営者がつい最近、日本車には駐車場を使わせないし、日本車で来た客には、荷物を降ろすなどのサービスはしないと宣言して日韓で話題になった。
当然、日本では「アキレタ、カッテニヤッテロ」といった反応がほとんど。
韓国ではこの「NOジャパン」を勇気ある愛国的行為と支持する人がいる一方で、これは行き過ぎだと批判的な人もいる。
世論は賛否両論に分かれたものの、反日を叫ぶのゴルフ場が使っているカートは、実は日本製だったという「韓国あるある」の典型のようなオチが待っていた。
欧米だったからこの行為は差別とみなされて、ゴルフ場に対するボイコット運動が始まるかも。
いまではかなり下火になってはいるけれど、韓国社会には、日本製品を買わないし使わないという「ボイコット・ジャパン運動」があって、こんなことをする店やそれに共感する人もいる。
でも同時に韓国ではいま、日本のゴルフウエア・ブランド「セントアンドリュース」が大人気で、Tシャツに2万円以上という強気の値段設定でも売れているという。
でもこれは日本が好きというわけではなく、単純に高機能でハイセンスな服を気に入って購入したいと思った、「自分ファースト」の結果だろう。
もちろんそれは消費者として当たり前の選択。
韓国は複雑で、決して「反日」だけで割り切ることはできず、「ノージャパン」と「ラブジャパン」の一見矛盾した世界が共存していることはこの動画が教えてくれる。
日本が2019年の夏、韓国に対して輸出管理の厳格化を発表すると、文大統領は「日本には二度と負けない!」と国民感情をあおって、ボイコット運動が全国的に広がり激化した。
それでも日本が好きな人は好き。
知人の韓国人がその一人で、こういう運動とは距離を置き、「ヤレヤレ」と思いながら生暖かい目で見守っていた。
そんな韓国人はほかにもたくさんいたはずだ。
反日のピークを過ぎた12月ごろ、ノージャパンのおかげでチケットが安かったこともあって、知人は日本へこっそりやって来て旅行を楽しんだ、ということをボクはあとで知った。
日本での写真をSNSに一枚もアップしなかった理由について、「まだそれは危険です。『こんなときに売国行為かよ』とか書かれたらたまりませんからネ」というのを聞いて、親日派が韓国で生きることの困難がほんのチョットわかった。
こういう「ラブジャパン」は実は潜在的に多いことを知っているから、「リトル日本」をつくる気になったのだろうし、実際、いまのところその狙いは当たって盛況のようだ。
日本でも韓国に対する見方は、好き/嫌いに大きく分かれる。
でも、韓国製品をターゲットにした国民的な運動が起こることはないし、店が堂々と差別的な対応をすることもない。
かといって、「リトル韓国」のような大規模な疑似体験スポットが登場して、韓服を着た日本人がそこを歩いて撮って、韓国料理を楽しむこともない。
それぞれやってる人が違ったり、自分の気持ちを最優先にした「選択的不買」の結果なんだろうけど、日本に比べて、ノーとラブが共存する韓国はいろいろと激しく極端だ。
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私のように、韓国にも日本に友好的で関係改善にならなければならないと考える人が多いです。
しかし世論を恐れて隠れているのです。理性的に判断すれば、韓国が日本と敵対的な関係を持つ理由がないからです。韓国の自動車やスマートフォンが日本ではあまり売れないのが残念ではあるが、それは日本人の自由だから、韓国産製品を買えと強要できることではありません。
私は日本製の車を持っていて、価格の割に性能が優れているという評価で購入しました。周りにはなぜ日本車を買ったのかと不満を示す人がいますが、私個人の自由意思で購入したものなので、堂々としています。
スマートフォンの場合、日本でiPhoneに比べて販売量が圧倒的に小さいのは、やはり韓国の山に対する日本国民の偏見があるのではないかと思います。両国民の間の偏見の壁を下げることから、実現していかなければなりません。
いまの日本にはお菓子やビビンバなど韓国語の商品がよくあります。
魅力的な商品を作れば売れるので企業努力は必要です。
韓国のイメージを変えるには、韓国政府が日本との合意を守ることを具体的な行動で示すことが有効です。