【日本人と雪】江戸の庶民と現代人、はしゃぐ人とからかう人

 

「Snow! Like actual snow!
Will make running tonight difficult, but so happy!」

(雪が降って今夜のランニングは大変になりそうだけど、とてもハッピーだ!)

東京に住んでいるアメリカ人がきのうSNSに、雪景色の東京の写真に一緒にそんなコメントを投稿してた。

下のNHKニュースで「関東南部を中心に大雪となりました。」と伝えるように、きのう東京では積雪10センチという、都民からしたらきっと生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされるような量の雪が降った。(2022年1月6日)

関東南部の雪 峠越えるも7日朝にかけ氷点下に 路面凍結おそれ

こうなると路面は凍結して滑りやすくなり、転倒してケガをする危険があるから、革靴やスニーカーは避けて「底に溝のある滑りにくい靴や滑り止めの付いた靴を履くようにしてください」とNHKが注意を呼び掛ける。
さらに転ばない歩き方のコツとして、

「歩幅を小さくして靴の裏全体を地面につけるようにする“ペンギン歩き”を心がけると転びにくくなります。」

とのこと。

日本はせまい国土のわりには地域差が激しい。
雪降る県・道の人たちには常識だろうけど、太平洋側にいる人たちは雪に慣れてなく、実際きのう東京でケガをして救急車で運ばれた人も多かったから、こういう知識が必要な人もいる。
個人的にはむかし原付で走っていたとき、雪がうっすら積もったマンホールの上でタイヤが滑って「ざざざ~」と数mバイクと一緒に転がったことがある。
走行中の車がなかったからよかったものの、下手したら今ごろお墓の中にいたかもしれぬ。
マンホールは要注意だ。

 

で、NHKおすすめのペンギン歩きのようすがこちら。

 

 

日本に来て初めて雪を見たというベトナム人の知人がいて、いまは東京に住んでいる彼も、うれしそうにこんな集合写真を撮ってアップする。

 

 

「Kiếm miếng ván nữa là đẹp khỏi đi trượt 😂」というコメントをグーグルさんに翻訳してもらうと、「別のボードを手に入れれば、滑らないように美しくなります😂」とよくわからん文になるのだが、でもとにかく雪景色の東京を見て、彼がうれしい気分になっているのは間違いない。

日本人にとっても23区でのここまでの積雪は貴重だから、雪ダルマを作る人がいればそれを写真に収める人もいる。
「so happy!」とまではいかないまでも、「雪!雪!東京でめっちゃ降ってる!」とか「雪見るとゲレンデ行きたくなる〜!」とSNSに書き込んだりして銀世界を楽しむ人は多かった。

 

 

静岡という「雪降らない県」に住んでいるボクも、雪が降ると気分がアガルのはよくわかる。
小学生のころ雪が降ると先生が授業を中断して、「せっかくの機会だから雪を体験しましょう!」とみんなで運動場に出て、肌の上で溶ける雪を見て感動したもんだ。
きのうの東京にいたら、きっと雪ダルマを作ってSNSにアップしてた。

ただ雪を見るとうれしくなる人もいれば、それを冷ややかに見つめる人もいる。

・プッ!・・・道民
・たった10cm程度の積雪で騒ぐなよ
・東京雪祭りにご参加のカッペの皆さん
楽しそうね(笑)
・キー局すべて雪情報かw
・10で大雪とか甘えんな
・お陰様で、裏日本は晴れました

 

東京に雪が降ると、「ヒャッハー!」となって外に飛び出す人もいれば、そんな人たちを「バッカじゃなーの」と見る人もいる。
そんな日本人の構図は江戸時代と変わっていない。
江戸に雪が降り積もると、喜んで雪見に出かける人がたくさんいたから、それを小ばかにする「この雪に 馬鹿者どもの 足の跡」という川柳がつくられた。
これは奥州藤原氏の繁栄と没落に思いをはせて、松尾芭蕉が詠んだ「夏草や兵どもが夢の跡」が元ネタになっている。
雪景色を描いた浮世絵はよくあるし、雪景色の町や村を見てはしゃいだ江戸の庶民は多くいたはずだ。すると、それをからかう高木さんのような人が出てくる。
浮世絵や川柳がネットの写真やコメントになっただけで、日本人の中身は変わっていない。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。