【病院コワい】アメリカ人から見た、日本社会の良いところ

 

日本に3年ほど住んでいて、母国に帰ったアメリカ人が言っていた「日本社会の超良いところ」ってのはつまりコレか。

 

 

この人はコロナに感染して60日間ICU(集中治療室)にいたら、約338万ドル(約3億9000万円)という天文学的な金額を請求されてしまった。
保険が効くとしても、最終的に一体いくらになるのか?
3割負担でも1億3000万円って、これから一生、病院の奴隷になるようなもんでしょこれは。

こんなアメリカ社会の現実に日本のネットユーザーの声は?

・そりゃどれだけ感染者が増えても医療崩壊しない訳だわ
・アメリカ人って歯医者の治療するためだけにメキシコ行ったりするからな
・超富裕層とあきらめのついた貧乏人しか暮らせんww
・「アメリカの時給高くてすごい!」って絶賛してたバカ
・アメリカはすべて自己責任。
日本人が軟弱すぎる。

アメリカ在住の日本人が一泊の入院で466万円かかって、保険会社がそのうち388万円を負担してくれたから、自分の支払いは78万円になったとSNSで言っていた。
アメリカン・ライフとは日本人の想像を絶する自己責任の世界らしい。
ちなみに来週の31日は、1882年に日本初の生命保険会社(明治生命)が病気で亡くなった人に、日本で初めて保険金(1000円)を支払った日だ。
日本歴3年の冒頭に出てきたアメリカ人と話をしていて、「ぼったくり」の話題になった。
アメリカの店は日本と同じで、基本的に商品には値札が貼ってあるからぼったくりはない。
フリーマーケットでは値段交渉が多いけど、あれはボッタクリとは違う。

「そうか。インドみたいに昨日20円だったミネラルウォーターが、今日は40円になってるとかいうことはないのか」と思ったら、「あった!アメリカの医療保険はまさにボッタクリ」と言う。
アメリカでは同じ内容の保険でも、なぜか人によって料金が違うことがあるそうだ。
彼女はそれを(あ、女性です)、スーパーの買い物に例えてこう説明する。

まず、そのスーパーにある商品(保険の内容)には値札がない。
そしてそれをいくつか買い物かごに入れてレジ(保険会社)で精算してもらうと、まったく同じモノなのに、客によって請求される金額がまるで違う。

アメリカで病院のお世話になる場合(州によって違いはあるかも)、いくら払うのか事前にはまったく分からない。
受付の人も分からないから、こちらも知りようがない。
診察や治療を受けたあとに医者が保険会社と相談して料金をきめるから、請求額を見て、ショックを受けて入院が必要になることもある。
(最後はアメリカン・ジョーク)

だからそのアメリカ人は基本的に病院には行かない。
自己治癒力を信じて、たまにドラッグストアの助けを受けながらヘルシーライフを送っている。
*アメリカでは、ドラッグストア業界が国民皆保険制度に反対しているというハナシがある。

でもあるとき、どうしても病院で治療を受けざるを得なくなった。
だからまずは保険会社に電話して確認すると、「それは保険でカバーしているので無料です」という返事をもらったから、安心して治療を受けると、2か月後に送られてきた請求書には「4000ドル」(約45万円)の文字がある。
「ふ・ざ・け・ん・な!」と保険会社と何度も何度も交渉して、何とか1000ドルになったところで妥協。
ちなみに、そのアメリカ人が保険会社に払っている額は毎月2万円ほど。
だからアメリカでは事故で救急車が必要になると、「そんな金はない。ウーバーを呼んでくれ」と頼むというジョークがあるとか。

そんなシステムでも、アメリカ社会では金持ちは文句を言わないし、政府は何だかんだで結局は金持ちの言うことを聞いて政策を決定しているから、保険の「ぼったくり」は昔から変わらないらしい。
アメリカには家族がいるし、ここでの生活はやっぱり楽しい。
でもいま思うと、病院がまるで怖くなかった日本での日々は、涙が出るこほなつかしいし、安心して診察や治療を受けられる日本の制度はどう考えても最高。
この点ではアメリカ社会が本っ当にイヤになる。

そんな話を聞いて、ICUで3億9000万円というのは別としても、一日入院したら保険が効いて78万円という話を知ると、「日本で良かったああああああああ」と本っ当に思う。

 

 

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1 個のコメント

  • > アメリカン・ライフとは日本人の想像を絶する自己責任の世界らしい。

    それともう一つ、日本人の想像を絶する格差社会の世界です。世の競争で、勝つも負けるも自己責任なので。
    経済格差はおそらく日本の10倍ほどもあるでしょうか。金持ちは超金持ち、貧乏人はホームレス、日本の中流は・・・ほぼミドルクラスでしょうね。所得税も基本的には累進課税ですが、なぜか最上層になると税率が下がったりします。でありながら、社会のトップ(超大金持ち、超利益獲得企業、超優良法律事務所など)はケイマン諸島へ財産を移して国への納税を嫌がります。その彼らが政治を動かしている。高度に進んだ自由市場経済・資本主義の欠点ですね。
    あんなに経済格差があるのでは、国民皆医療保険制度を敷くのはとても無理です。そこに難点がある。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。