前回、アメリカが同盟国である日本と韓国に望んでいることを書いた。
アメリカとしては、日米韓の関係が強いにものになって、協力し合あえる体制が理想的。
同盟国なんだから、そりゃそうだ。
ということで、アメリカは日韓の慰安婦問題を解決するために一肌脱ぐ。
それで2015年、日韓両政府が合意して慰安婦問題は解決する。
めでたしめでたし。
今のアメリカは、こう思っているはず。
「もうこの問題を持ち出すなよ」
「日韓合意を守り続けろよ」
もちろん、これはダチョウ倶楽部ではなくて本気で。
「いいか?押すなよ。絶対、押すなよ?」ではなくて、本当に「日本も韓国も、もう慰安婦問題を持ち出すなよ?」と考えているはず。
そんなことを前回書いた。
慰安婦問題は解決したら、今度はな・ぜ・か、「慰安婦像問題」が発生してしまう。
そしてまたまた、日韓関係が悪くなっている。
韓国大使を帰国させるほどだから、かなり深刻なレベルで。
この事態に対して、アメリカはどう思っているか?
たぶん、今の韓国が一番気になるのはアメリカの考えや反応だと思う。
これから、そのことを書いていきたい。
でもその前に、「韓国にとって、アメリカとはどんな存在か?」「どれだけ重要な国なのか?」ということを知る必要があると思う。
韓国にとってのアメリカというのは、世界に約200ある外国の1つではない。
韓国の安全保障にとっては、間違いなくもっとも大事な国。
「韓国とアメリカの関係」を考えた場合、それを築きかれた朝鮮戦争のことを知っておいたほうがいい。
朝鮮戦争を抜きにして、韓国とアメリカの関係なんて語れないでしょ。
ということで、今回の記事は「朝鮮戦争と韓米の関係」について書いていきたいと思います。
あなたも、中学校の歴史の授業で習ったはず。
その復習だあ。
ワシントンの桜祭り
去年、日本でカジノが大きな話題となった。
韓国にはこのカジノがすでにあって、人気の観光スポットになっている。
韓国の旅行サイト「KONEST」に、その紹介がある。
こんな感じのところらしい。
韓国に来たのだから、ショッピングやグルメを堪能するのはもちろんのこと、日本では味わえないカジノの魅力を体験して帰ろうという人も多いはず。
今回ご紹介する「パラダイスカジノ・ウォーカーヒル」は、ソウル東部に位置する外国人専用カジノです。1968年にオープンした由緒あるカジノで、パラダイスグループが運営しています。
日本では、「カジノができたら、ギャンブル依存症になってしまう人が増えるかも?」と問題視されたけど、韓国ではこのへんどうなんだろう?
って思ったけど、だからカジノは「外国人専用」にして、韓国人は入れないようにしてるのかも。
それはともかくとして、注目してほしいのは、このカジノの名前。
「パラダイスカジノ・ウォーカーヒル」の「ウォーカーヒル」とは、アメリカ軍の軍人の名前。
ウォーカーヒルという地名は初代駐韓米8軍の司令官であったW.ウォーカー将軍の名に由来する。
(ウィキペディア)
残念ながら、韓国はソウルの地下鉄には、日本への感謝のプレートをつけてはくれなかった。
けれど、朝鮮戦争で命をかけて戦ってくれたアメリカ軍は別。
感謝の意味を込めて、韓国の地名にその名をつけている。
ソウルには何回か行ったことがあるけど、このカジノには行ったことがない。
というか、こんなカジノに入れるような服を持っていない。
北朝鮮との国境近くの韓国軍の兵士。
でも、ここまで観光ができる。
兵士をバックに、肩を組んで写真を撮ることも可。
あんまり緊張感はなかったような。
ではさっそく、このウォーカー将軍が活躍した朝鮮戦争について書いていきますよ。
朝鮮戦争については、韓国の中学校と高校の歴史教科書から見てみたい。
これが、「韓国人から見た朝鮮戦争」というのが一番わかるから。
韓国の歴史教科書だから、当然韓国寄りの書き方をしている。
簡単にいったら、「北朝鮮=悪」「韓国=正義」という認識で朝鮮戦争をとらえている。
日本人が朝鮮戦争について書いたものは、韓国・北朝鮮のどちらにもつかないで「中立」の立場で書いているものが多い。
だから、これだと朝鮮戦争についてはわかっても、「韓国人にとっての朝鮮戦争」というものはわからない。
だからこの記事では、中立性なんて無視。
「韓国人の考え方や認識」を重視したいから、韓国人が使う歴史教科書をベースにしようと思ったワケですよ。
まずは、朝鮮戦争の始まりについて。
この頃、韓半島に進駐していたアメリカ軍が撤収し、韓半島をアメリカの極東防衛線から除外するという発表もあった。北韓の共産主義者は、このような情勢を利用し戦争を準備した。
(韓国の歴史 明石書店)
この歴史教科書では、「朝鮮半島」を「韓半島」と書いている。
さらに、「北朝鮮」ではなくて「北韓」と表現している。
これが韓国人の考え方。
そしてこの部分は大切ですよ。
「アメリカ軍が朝鮮半島からいなくなると、北朝鮮軍が攻め込んでくる」という認識は、今の韓国でも変わっていない。
この認識は韓国の安全保障にとって、とても基本的で重要な考え方のはず。
そのことは、後からまた触れます。
北朝鮮軍との国境で向かい合う韓国軍の兵士。
右側の兵士は、体の半分を建物に隠している。
ガイドの話では、北朝鮮軍からの銃撃に備えているという。
ここは、本当に緊張感があった。
そして、いよいよ北朝鮮軍が韓国に攻め込んでくる。
北韓は南侵の意準備を急ぎながらも表面で南韓に対して平和攻勢をかけて南侵のの意図を隠しつつ、1950年6月25日夜明けに38度線の全域にわたって南侵を敢行した。
(韓国の中学校歴史教科書 明石書店)
日本ではこの戦争はふつう、「朝鮮戦争」と呼ばれている。
でも、この戦争の呼び方は国によってずい分ちがう。
韓国では韓国戦争や韓国動乱あるいは開戦日にちなみ6・25(ユギオ)
北朝鮮では祖国解放戦争
韓国を支援し国連軍として戦ったアメリカやイギリスでは英語でKorean War
北朝鮮を支援した中華人民共和国では抗美援朝戦争(「美」は中国語表記でアメリカの略)または朝鮮戦争と呼ばれている。
(ウィキペディア)
韓国人の友人は「ユギオ」と言っていたから、始め何の話かわからなかった。
北朝鮮軍に攻め込まれた韓国はどうなったか?
地球から消えそうになった。
そのことを次回に書いていきます。
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韓国の新聞の特徴②日韓関係が悪くなると慌てる(釜山の慰安婦像)
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