キリスト教の聖書に由来する言葉で、「新しい酒は新しい皮袋に盛れ」ってのがある。
新しい考え方を表現するには、それに応じた新しい形式や環境が必要だという意味で、日本でもたまに使われるから覚えておいていい言葉。
さてお隣の韓国では文政権が終わって、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権がきのう発足した。
大統領がブンからユンへ変わったことで、日本では戦後最悪となった日韓関係の改善が期待されている。
自由民主主義の国同士である日韓には共通する価値観は多いし、北朝鮮の核開発や中国の脅威といった同じ問題も抱えている。
これには日米韓の連携を強めることがベストで、それが唯一の選択肢だから、日韓の関係改善はもう待ったなしだ。
でも、それには条件がある。
文政権のときに日本との約束を破り、最悪関係の原因となった慰安婦・元徴用工問題を解決できないとしても、少なくともその目途をつける必要がある。
文大統領のツケを尹大統領が払うことになるから、その点ではこれ以上なく気の毒なんだが、でもこれは韓国側の責任で対応してもらわないといけない。
韓国政府がこの問題の現実的な解決策を用意すれば、日本もすぐに関係改善に向けて協力すべきだ、と読売新聞も社説で言ってる。(2022/05/11)
日本政府は、尹政権が早急に具体策をとることを期待している。解決に向けた前向きの動きがあれば日本側も柔軟に応じ、建設的な対話を行うことが望ましい。
韓国新政権発足 日米との連携で抑止力向上を
東アジアの平和と安定のために、いま日米韓の連携が強く求められている。
そのためにも韓国の政権交代をチャンスにして、関係改善を図るべきだという産経新聞は、読売新聞よりもっとストレートな言い方をする。(2022/5/11)
尹氏は対日改善策を明確に示すべきだ。(中略)肝に銘じるべきは、悪化した日韓関係の原因がひとえに韓国側にあることだ。韓国は「国と国との約束を守る」という当たり前のことを実行しなければならない。
韓国新大統領 対日改善策を明確に示せ
日本政府が「尹大統領のリーダーシップに期待している」と言ったのも、国家間の約束を守って韓国政府が慰安婦・元徴用工問題の解決策(対日改善策)を明示してほしいということにほかならない。
日本はコトバではなくて行動を必要としているのに、韓国側の反応は鈍かった。
中央日報(2022.05.10)
韓国次期外相・日本外相「早期関係改善」に共感…歴史問題は「平行線」
慰安婦・元徴用工問題で林外相は「韓国が約束を守らなければならない」と訴えたが、韓国側の考えは違っていて、2人の話は嚙み合わなかったという。
早く関係を改善させなければならないという認識では完全一致でも、そのための問題解決で「平行線」をたどって前に進まない。
こういう展開は文政権のときに何度も繰り返されたもので、もはやデジャブ。
皮袋が新しくなっただけで、中身の酒がそのままでは意味がない。
ただ、日本の閣僚経験者も「尹氏が韓国世論を納得させる力があるかだ。日本は一切妥協するつもりはない」と強調しているから、韓国は日本の譲歩を期待するのはやめるべき。
尹氏は「近い隣国である日本とは未来志向的な協力関係を構築する」と言うだけで、その後がない。
そんなことを言ってるうちに、日本企業の現金化という最悪の事態がどんどん進行してしまった。
決意表明なら文政権のときから何回も聞かされて、いまはもうお腹いっぱいなんで、新政権は関係改善に向けた具体的な行動をはよ。
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韓日関係の改善が必ず必要だということは両国の共通した考えでしょう。
尹政府もそれを望んでいます。 しかし、日本が望むことを短時間で尹政権が解決すると期待するのは無理です。
なぜなら、尹政権の人々も文政権の人々と考えが似ている人が多数で、歴代の韓国政権の中で最も支持率が低い状態から出発する尹政府が、日本に対する果敢な和解政策を使っては、国民の反感にぶつかることは明らかです。韓国人の無条件の反日感情はまだそのまま残っているからです。
したがって、尹政府は日本と和解したくても国民の顔色を伺わなければならず、日本から再び謝罪を受けなければならないと考える尹政府の人々もほとんどすべてなので、簡単に解決できません。
韓国人は感情的すぎるため、長く教育を受けてきた国民の反日感情を乗り越えることは非常に難しいです。
とてももどかしい現実です。
尹政権は文政権の大きな負の遺産を受け継ぎましたから、大変だと思います。
ただこの件で日本が譲歩することはないでしょう。
とりあえず文政権が現金化についてどうするつもりなのか知りたいです。
moonの時代は終わりました。
YooN(ユン)がもうその問題を解決しなければならない当事者になりました。しかし、mの裁判所の判決を否定することは難しいです。yやmも韓日近代史の真実を正確に知っている人物ではないからです。
その上、支持率が歴代最低の状況で国民の反日意識を正面突破できるエネルギーもありません。
ユンは日本にある程度の譲歩を求めて妥協点を探そうとするでしょう。
ムンからユンに変わっても、政権の言うことに大きな変化はありません。
現金化をどうするつもりなのか気になりますね。
文化・経済を含めた日本との友好関係を築きたいかどうかは、韓国人自身が決めることです。
ですが、それはそれとして、このまま韓国の経済状態(国内経済と国際社会内での韓国経済)を放置していると、いずれ遠くない将来に韓国社会がやばいことになりそうな感じですよ。おそらく、国内と海外関係との両面から何らか対策を打つ必要があるのでは?