平昌オリンピックの寒さは”人災”!?韓国人の2つの国民性が背後に。

 

一般的に言って、韓国は日本より寒い。

友人の韓国人が東京で驚いたことに、「東京は冬に弱い!」ということがあった。
東京で雪が降ったとき、積雪のために電車が動かなくなってしまった。

韓国人の女の子がこう言う。

「雪が降ったといっても、大したことはありませんよ。あれぐらいの雪なら、ソウルでもよく降りますから。でも、あのていどの雪で、電車が止まったことには驚きました。韓国ではあり得ません。雪への対策はしっかりされていますから、雪が降っても都市機能がマヒすることはほとんどないです。東京は寒さに弱いですね」

 

ボクはこの逆で失敗した。
ソウルを旅行したとき、寒さ対策が不十分で死ぬほど後悔したことがある。
東大門のあたりでタクシーが見つからなくて、12月の深夜、極寒のソウルを1時間30分ほど歩いて宿へと戻った。

我が人生であれ以上の寒さは覚えがない。

「これじゃ八甲田山だ」なんて呪いながら、ソウルの硬く冷たいアスファルトを歩いていた。
でも、韓国の寒さをなめていた自分が100%悪い。

 

ちなみに、これが「八甲田山死の行軍」とよばれるできごと。

訓練への参加者210名中199名が死亡(うち6名は救出後死亡)するという日本の冬季軍事訓練における最も多くの死傷者が発生した事故であるとともに、近代の登山史における世界最大級の山岳遭難事故である。

八甲田雪中行軍遭難事件

ソウルの緯度は福島とほぼ同じ。
冬の韓国旅行は寒さとのたたかいになる。
韓国にオンドルがある理由がよく分かる。

 

いよいよ韓国で平昌オリンピックがはじまる。

開会式は2018年2月9日だから、もう2ヶ月もない。
オリンピックは目と鼻の先だ。

ボクはテレビで見る予定だから関係ないのだけど、現地で熱い戦いを見届ける人は、自分も別の戦いに参加することを覚悟したほうがいい。

敵は”寒さ”だ。
韓国の極寒と、真っ向から戦わないといけなくなる。

 

上の地図の左上に平昌がある。
平昌は、韓国の中でも特に寒いところだ。

そんな平昌に悲報がとどいた。
オリンピック期間中の平昌の寒さはハンパではなく、冬のオリンピックとしては約20年ぶりの寒さになると予想されている。

ロイター通信がそんな悲報(2017年12月10日)を伝えている。

「平昌五輪に新たな問題、約20年ぶりの「寒い大会」か」

 

これを受けて日本政府は、平昌オリンピックに行く日本人に対して「八甲田山並みの装備が必要となる」と注意を呼びかけている。

という話は特に聞いてないけど、現地では、ほとんどの日本人が経験したことのない空前絶後の寒さが待っていることはマジにしてガチ。

 

 

ただ、先ほどのロイター通信のニュースを見ると、平昌オリンピックの寒さには自然のせいだけではなくて「人災」という面もある。

そしてその人災の背後には、韓国人の国民性といわれる「パリパリ(速く速く/急げ急げ)!」と「ケンチャナヨ(大丈夫/気にしない)!」があるように思う。

 

パリパリとケンチャナヨとはこんなもの。

●パリパリ文化

パリパリは「急げ、急げ」「速く、速く」の意。巧遅より拙速を好む韓国文化を指す。しばしばインフラ整備などでパリパリによる不備が露呈している。2010年に開催されたF1韓国GPでは、やっつけの設営で路面状況が最悪の上、コースの芝生はすぐ禿げ、それを緑のペンキで補修する対応が嘲笑された。

●ケンチャナヨ主義

パリパリ文化と似たもうひとつの言葉。本来の意味は「問題ない」「関係ない」。細かいことに拘らない韓国人の適当な精神を指す。

(小倉紀蔵・京都大学大学院教授)

韓国人を理解するキーワード「ウリとナム」「パリパリ文化」

ロイター通信のニュースでは、「予算と工期短縮のため、同市に建てられたスタジアムには屋根がないからだ」と伝えている。

 

工事を早く終わらせるために、開会式で使うスタジアムに屋根をつけなかった。
韓国人のパリパリ気質がよくあらわれている。

予算を減らすため、というのもヒドイ話だ。

 

さらにこのスタジアムの工事を見ると、「ケンチャナヨ」という言葉が頭に浮かんでくる。
ケンチャナヨについては、「韓国人の適当な精神を指す」と書いてあったけど、細かいことを気にしない大らかな精神でもある。

でも、韓国でよく問題になる「手抜き工事」も、ケンチャナヨ精神のあらわれだといわれる。

ケンチャナヨ(朝: 괜찮아요)は、朝鮮語のフレーズ。「大丈夫」の意。

主にインターネットスラングとして「(建設や工業製品における)手抜き・適当」の意味合いで用いられる事もある。

「ウィキペディア」

平昌オリンピックの会場が手抜き工事だとは言わないけれど、「雑だな」という印象は受ける。
日本のオリンピックでこんな工事は考えられない。

 

また、平昌オリンピックの開会式のころには、気温が-14度ほどになると予想されている。
風が吹いて体感温度はさらに下がる。
そんな中で、上のスタジアムで座っているのを想像してほしい。
壮絶なガマン大会だ。

もし会場に行くのなら、本当に本当に重装備で向かってください。

 

 

気温は-14度ほどで、スタジアムには屋根はない。

それで、韓国のオリンピック関係者はどんな寒さ対策を考えているのか?
ロイター通信のニュースでは、カイロを配ることと荷物検査を短くすることが検討されているという。

「-14度+風にカイロで立ち向かう」って、どこのドン・キホーテだよ。

 

さらに大会組織委員会のケンチャナヨっぷりもすごい。
先ほどのロイター通信のニュースでは、韓国の五輪組織委員会は「どうにかして観客を温めることはできる」と超テキトーなことを言っている。

開催まで2ヶ月もないのに、観客を温められる根拠が何も示されていない。
細かいことにはこだわらない豪快なケンチャナヨ精神もいいけど、観客の安全についてはもっと具体的な策を考えてほしい。

日本のオリンピック組織委員会が寒さについて対策を聞かれたとき、「どうにかして観客を温める」なんてテキトーなことを言ったら、日本中からぶっ叩かれる。

 

 

ハッキリ書いておきたいのだけど、韓国の寒さ対策には期待しないほうがいい。

韓国の文大統領は平昌オリンピックに、安倍首相や習近平国家主席など100人以上の世界的な要人を招待している。

そうした世界の首脳に対しても、韓国政府は「今のところ、分厚い毛布を配ることぐらいしかできない」とっているのだから。

 

 

世界の首脳を招いても、韓国は分厚い毛布をわたすことしかできない。
なんでこんなことになったのか?

韓国側がスタジアム建設の予算をケチって工期を縮めたからだ。

平昌オリンピックの寒さは”人災”だ。
「速く速く」のパリパリと「たぶん何とかなる」のケンチャナヨにもほどがある。

韓国人の友人は、「韓国は雪への対策はしっかりされてます」と言っていたけれど、平昌オリンピックでの寒さ対策はあまりにひどい。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。