韓国で新政権が発足して、ムン前政権のときに「戦後最悪」となった日韓関係を改善していくとユン政権は何度も強調する。
水心あれば魚心アリ。
日本もそんな気持ちに応えて、韓国から政策協議代表団がやってくると、林外相、萩生田経済産業相、岸信夫防衛相、そして岸田首相や安倍元首相までが面会に応じて耳を傾けた。
同じ代表団がアメリカを訪問したときには、バイデン大統領やブリンケン国務長官との面会が実現しなかったにもかかわらず。
日本側の大歓迎に、「われわれの面会要請を拒否した人がいない。日本側の誠意が感じられた」と韓国側も感動した様子。
先日5月30日に開かれた「日韓経済人会議」でも、
「韓国も日本も未来の繁栄のために相手の立場で考えて、共存共栄のために今すぐ手を握らなければならない」
と韓国側が訴えると、日本側もこう応じた。
「政府間の対話が進展して、経済人が安心して自由に経済活動ができることを期待している」
韓国で新政権がスタートしたことをきっかけに、関係改善への期待は両国で高まりつつある。
なのにあちらは、そんな気持ちに氷水をぶっかけるようなことをしやがりました。
聯合ニュース(2022/05/31)
独島海洋調査巡る日本の抗議に「受け入れられない」 改めて一蹴=韓国
それをしたら、日本が怒ることは分かっていながら、韓国は竹島周辺の海洋調査を行った。
そして日本政府が、
「国連海洋法条約など国際法、そして関連の国内法令に基づいて行われた正当な活動については日本側の問題提起を受け入れられない」
などと2日連続で抗議すると、韓国ユン新政権はこれを蹴飛ばす。
きょねん11月にも韓国の警察庁長が竹島に上陸し、日本を怒らせたことで、アメリカで開かれた日米韓外務次官協議の日共同記者会見ができなくなった。
海洋調査で日本が抗議するのは5年ぶりのことだ。
最悪の関係から抜け出して、未来志向の関係を構築するために努力すると誓った新政権が、なんでいまこのタイミングでしたのか。
韓国のパク外交部長官(外相)が今月に日本を訪問して、林外相と公式会談を行うことがきまっている。
「韓日のもつれをほぐす」と韓国メディアが言っていたのに、その和解ムードもぶち壊しだ。
韓国メディアの態度も日本人の神経を逆なでしている。
日本政府としては当然の抗議を全国紙の中央日報はこう表現した。(2022.06.01)
韓日のわだかまり解けるかと思ったら…日本がまた独島で言いがかり
日本が同じことをしたら、韓国側は官民挙げて激怒したはずなのに、日本の抗議を「言いがかり」と非難して、関係悪化の責任を日本へ押し付けようとする。
竹島周辺で海洋調査を行って、「韓日のわだかまり解けるかと思った」なんて発想は日本人には理解不能。
先ほどの訪日団の団長は、岸田首相との面会を終えた後こう言った。
「新しい出発点に立つ韓国と日本が両国の共同利益と未来志向の関係発展のため努力していくことで一致した」
韓国側はこの言葉の真実性を自分で消し去った。
日本のネットも韓国への非難であふれている、と思いきや、
「日本は韓国に抗議した。」
「しかし、何も起こらなかった。」
という、いつものRPGのような展開を見せられて、国民の日本政府への不満が高まっている。
その気持ちは自民党内にもあって、佐藤正久外交部会長はこう憤った。
「日本は完全になめられている。新政権が本当に日本との関係改善を早期に求めるなら、今このタイミングで竹島での海洋調査なんかやるはずがありません。」
誹謗・中傷のワンダーランドの「5CH」ではなくて、内容や表現が適切かチェック済みの「ヤフコメ」もネガティブコメントで埋められている。
・本当になめられている。何時も「遺憾砲」だけでは何の効果もありません。
・岸田政権は甘い考えで関係改善をはかり、いいように利用されてたかもしれません
・舐められているのは政治家なんですよ
・これまでの対隣国姿勢を振り返れば日本の政権が代わろうがせいぜい遺憾砲を打つくらいしか出来ない。
そりゃあ隣国とすれば強気に出ますよ
・文政権時からの計画だったとしても、関係改善を望んでいるという尹氏なら中止させるべきでしょう。
先月も日本の排他的経済水域(EEZ)内で、韓国側の調査船が無許可で活動していたことが発覚したときも、自民党の青山繁晴参院議員が同じ指摘をした。
「韓国は反日姿勢を継続する姿勢を示したといえる。開き直っており、日本はなめられているのではないか」
このとき林外相がユン氏の大統領就任式に出席していたのに、韓国側はその裏でこんなことをしていた。
その直後に海洋調査を行ったから、「ではないか」ではなくて、残念ながら「日本は完全になめられている」が正解なんだろう。
相手がアメリカや中国だったら、韓国はこんなマネはしない。
「日韓関係の改善に努力する」とユン新大統領は何度もアピールするけれど、いまのところそれを具体的な行動で示してはいない。
未来志向のための行動がむずかしいのなら、せめて日本を刺激する行動ぐらいは自重してクレ。
韓国メディアも傷口に塩を塗り込んで、痛みを広げるような報道は控えてクレ。
文政権のときから、「日本はなめられている」という不満が日本の中で強くなったとよく感じる。
新政権はスタート早々、そんなネガティブな雰囲気を助長して、この先ホントに大丈夫なんだろか。
> 「日本は韓国に抗議した。」
> 「しかし、何も起こらなかった。」
> という、いつものRPGのような展開を見せられて、国民の日本政府への不満が高まっている。
うん、もはやお約束の展開ですね。
つまり現政権としては、「大きな譲歩をしてまで韓国側との友好関係を再構築する必要はさらさらない」と考えているのでしょう。ひょっとすると韓国側新政権もそうなのかな?
もしも韓国側が日本との友好関係を本当に再構築したいのであれば、それにふさわしい態度を示す必要があります。その程度のことも理解できないようなら、そんな後進国は相手にする必要なし。放置するに限ります。
しかし、国民世論を誤った方向に導くばかりの韓国メディアは、罪が深いですね。
まあ結局メディアも売れなきゃ生き残れないので、特に国民情緒の強い韓国では、国民受けのよい論調ばかり垂れ流すようになります。つまり「反日種族主義」に関してだけは、韓国メディアは多様な意見の存在を認める気が全く無いようですね。30年前の日本とよく似ています。
SNSの登場により、日本では既存大手メディアの情報に疑問を抱く人が増えて「多様な意見の存在がより広く知られるようになった」という変化をもたらしました。それが韓国では逆方向の作用をもたらしたのか? 明らかになるのはまだ暫く時間がかかりそうです。
「望ましい方向への変化」が間に合えばいいですけどね。