西アフリカにシエラレオネって国がある。
面積は日本の約5分の1で、人口は約781万人、首都をフリータウン(Freetown)という。
日本とは絶望的に縁のないこの国が注目を浴びるとしたら、こんなコトが起きたときぐらいか。
ゲキサカ(22/7/6)
アフリカで2試合合計「187ゴール」が生まれる珍事発生! 協会が八百長の疑いで捜査開始
今月3日に行われたシエラレオネ2部の試合で、ルンベブ・ユナイテッドが「0-95」でカフンラ・レンジャーズに負けて、コキマ・レバノンも「1-91」でガルフFCに敗北した。
2試合続けて90ゴール以上の差というのは、日本人にとっては理解不能なスコアでも、アフリカ・サッカーでは「あるある」のひとつ。
というワケがなく、この点差はアフリカ人から見てもクレージーだった。
そんなことでシエラレオネサッカー協会が八百長を前提に、両チームの調査を開始したという。
このニュースに日本のネット民の感想は?
・八百長でなんでそんな大量に点数入れるの
バカなの?
・サカ豚どう言い訳するの?
・ノーカットでこの試合見たい。
・小学生対ジェフ千葉だってこんな得失点差にはならんだろ?
・新ルールとか
ヘディング2点
フリーキックゴール3点
コーナー直接8点
オーバーヘッド10点
2試合で187ゴールということは、だいたい1分に1回ゴールシーンが見られることになるわけだ。
もしそのたびに選手がゴールパフォーマンスをしていたら、その疲労がフォワードの交代理由になりそう。
ただ八百長をするにしても、なんで世界中が注目するようなド派手な試合をしたのか?
先月には南アフリカで、あるサッカーチームが41点のオウンゴールをたたき出して「59-1」で大敗すると、当局から八百長試合と認められて2チームが永久追放となった。
さらにさかのぼると2013年7月22日、同じ日にナイジェリアで「67-0」、「79-0」というバカ試合が2つ生まれて、いまでは日本のネットで「八百長疑惑スコア」なんて呼ばれてる。
ちなみに日本のすべての公式試合での最大得点差は、 2015年に桐生第一高校が「53-0」でぐんま国際アカデミー高等部に勝った試合で、「グンマースコア」という越えられない壁になった。
アフリカのサッカーでは輝かしい勝利のため、相手チームに呪いをかけることがある。
東アフリカのタンザニア人から聞いた話では、アフリカのサッカーでは呪術のほかにも、「ワイロ」という大きな問題がある。
飛びぬけた才能や金のある選手は別として、チームに入るため、試合で使ってもらうために選手が監督やチームを動かす人間にカネをわたすことはよくあるし、そもそも監督もその地位をカネで手に入れることも珍しくないという。
サッカー界ではそんな腐敗がまん延していて、もはやそれは「空気」だから、誰もナニも思わなくなってしまった。
アフリカでは社会全体でワイロが横行しているから、そんな風潮がスポーツの世界に浸透するのも仕方ない。
このへんの感覚は、アフリカ人と先進国にいる人間ではまったく違うとそのタンザニア人は話して、日本の「クリーンさ」に感心していた。
目には見えないけど、アフリカ社会では「187ー1」というレベルのとんでもない腐敗が日常的になってる予感。
ただ、前もって決められていた結果に実際の試合結果を合わせるとしても、ここまで得点する必要性が分からない。
当の選手たちはワイロや八百長の感覚がマヒしていて、自分たちのしていることがよく分かってなく、これが世界的なニュースになると思っていなかったのでは。
アフリカでは、日本人の常識や感覚では理解できないコトが日常茶飯事、とはいわないまでもよく起こる。
2002年に東アフリカのマダガスカルのサッカーリーグで、ASアデマというチームが「149-0」でSOレミルヌに勝利した。
この試合はサッカーの最大得点差の試合として、ギネス世界記録になっている。( ASアデマ 149-0 SOレミルヌ)
もう人類が破ることはできないような、この負の世界記録が生まれた原因は、審判の判定に監督が(たぶん選手も)激怒したから。
監督の指示を受けたOレミルヌの選手がキックオフになった瞬間、後ろを向いて自陣ゴールに149回もボールを蹴り込んだという。
相手選手は何もできず、困惑の表情を浮かべてピッチ上に突っ立ったまま。
激怒した観客はチケット料金の払い戻しのためにチケットブースに殺到したとか、日本ではバカバカしくて、アニメでも考えられないような展開が現実に起きた。
日本人のボクから見るとアフリカのサッカーは何と言うか、とにかく後先を考えてない。
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