【女性差別?】“セクシー”に厳しい日本/超開放的なタイ

 

時代が変われば人の意識も変わって、きのうまでのOKは明日からNGになる。
アサヒビールが「イメージガール」の廃止を決めたらしい。
1987年に山口智子さんが起用されてから、30年以上にもわたって、毎年選び抜かれた”美女”が商品をPRしてきたのをもう止めると。
コロナ禍のいま、全国を移動しながらPR活動をすることは難しくなったし、他のやり方を採用することでイメージガールは“お疲れさまでした”になった。
実はアサヒビールは最後の牙城(または希望)で、ここが起用をやめたことによって、ビール大手の4社すべてでイメージガールが消えてしまうことになる。

女性が水着で商品をPRするやり方はもはやリスキー。
いまの時代にそれは女性差別やジェンダー問題とモロにぶつかるから、こういう方法はもうできなくなっている。
旭化成もきょねん、1976年から続けてきた「旭化成キャンペーンモデル」の起用を終了すると発表した。
いまの日本社会は”美女”という言葉を使うこともはばかれる空気。
「性差別ダメ!」の観点から、水着モデルに対して視線が厳しくなるのは世界的な流れで、これは仕方ないとしても、一方ではそれで仕事を失う人もいる。
だからレースクイーンやグリッドガールからは「ほっといてほしい」、「女の敵は女ってホント」といった失望の声も上がっている。

さて、アサヒビールの「イメージガール廃止」に日本のネット民の感想は?

・イメージオジサンでは?
・容姿という才能は潰されて行くわけだ…。
・暑苦しいマッチョボーイを
・ドライな決定
・飲み屋の目の保養が
・仕事が無くなった女性への再就職支援とかまでやるならまだ話も分かるけど
・今の写真は修正ばっかりだから終わってもいいわ

イメージガールの代わりに、ゆるキャラやCGなんかで商品をPRすれば、新しい仕事が増えるワケだから、まあこいう変化はいつの時代にもある。

 

そんな日本のニュースを見た直後、タイの熱帯魚店のPRを見てぶっ飛んだ。

 

 

タイでは「セクシーお姉さん」を商品PRに起用することが多々ある。
水着の女性を熱帯魚と同じ水槽に入れたのは、「BIG FISH SHOP 」という熱帯魚店だ。
販売促進プロモーションとしてこの企画をし動画を公開したところ、3日間で834万回再生を記録したから、熱帯魚ショップとしては世界最高レベルのバズリだ。

「自由」を意味する国名のタイでは、日本ならアニメの世界のようなことが現実に起こる。
「イメージガール」さえ無くなった日本にこんな屋台があったら、一体どれだけの騒ぎになるか。

 

 

もちろんこうした女性は例外中の例外。
水着姿でビールジョッキを持つのがフツウの日本女性ではないように、こうした動画で、一般的なタイ女性のイメージをつくってはいけない。
仏教の影響の強いタイでは肌の露出を避けるつつしみ深い女性もいて、とにかく極端。
きょねんタイ人と話をしていたら、いまコロナ禍で売上が爆死状態の店や屋台が続出しているから、“セクシー”を売りにするところが増えているという。
日本ではコロナが理由で廃止されたのに。
仕事を失ったイメージガールでも、「じゃ、熱帯魚と一緒に水槽に入ってくださーい」というオファーならきっと断る。

でもこれは、タイ社会で「女性差別」の批判は出ないのか?
それを聞くと、もちろんそういう指摘もあるらしい。
でも、これで人に迷惑をかけることはないし、基本的にマイペンライ(気にしない、大丈夫)精神のタイ人にとって、こういう女性は消費者サービスの範囲内にある。
*でも警察に止められたというから限度はある。
それに、こういうコトをする背景には貧困問題があることが多いから、寛容なタイ人は多めに見るという。
これからどうなるか分からないけど、とりあえずタイはきょうも自由だ。

 

 

自由の国・タイで、一線を超えて叩かれたセクハラ日本人

タイの徴兵検査に美人すぎるニューハーフ!お祭り騒ぎに。

日本とタイの良い関係、その歴史 泡盛・家康・トゥクトゥク

決定!2017年、タイで最も美しいニューハーフ&タイと日本の関係。

イケメンすぎて国外退去のアラブ人とTGC。サウジアラビアという国。

シンガポールで話題沸騰!チャンギ空港のイケメン警察官

 

1 個のコメント

  • <<<いまの日本社会は”美女”という言葉を使うこともはばかれる空気。

    …で、女性抑圧政策を取るタリバンとロシアにはダンマリを貫く。

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。