ほんじつ9月3日は、サンマリノ共和国の創立記念日だ。
サンマリノの誕生日ということだからハピバ。
1700年ほどまえのローマ帝国では、皇帝ディオクレティアヌスがキリスト教をひどく迫害していた。
「このままじゃ、自分の命か信仰を捨てないといけなくなる!」とキリスト教徒のマリーノと仲間が逃げ出して、301年の9月3日、ティターノ山へ立てこもって共同体をつくった。
この伝説がサンマリノの始まりで、国名は聖人となった「聖マリーノ」に由来する。
日本でいえば弥生時代、卑弥呼とかいう女王が亡くなって50年ほど後の出来事だ。
このサンマリノと日本にはいろんな共通点と相違点があるんで、これからそれを見ていこう。
まずはこの国の基本を確認しときましょ。
面積:61.2平方キロメートル
人口:33,614人
首都:サンマリノ
言語:イタリア語
宗教:カトリック教
サンマリノはイタリアの中にある内陸国、海無し国だから、島国の日本とは正反対の立地になる。
世界で5番目に小さなミニ国家のサンマリノは、北海道の帯広市や八丈島とだいたい同じ大きさで、人口を考えても日本とは国のスケールが違いすぎデス。
でも、両国には「世界最古」という共通点がある。
日本は紀元前660年に初代天皇が即位して以来、現在まで途絶えることなく皇室が続いている。
もちろんこの神武天皇の即位は言い伝えで、資料で確認された歴史的事実ではない。
でもそれは、サンマリノ共和国の創立記念日も同じこと。
対してサンマリノは世界最古の共和国で、現存する唯一の都市国家だ。
この国では昔から王や皇帝といった君主がいなくて、国民の代表者がいろいろな問題について話し合って国を動かしている。
伝説ではなく歴史上では、13世紀から途切れることなく続く「唯一の独立した共和国」と大使館HPにあるから、800年ほど前と思われ。(世界で最も古い共和国)
日本の歴史では、天皇という君主が途切れることなく存在していたから、政治体制を見るとサンマリノとは真逆。
安土桃山時代の堺なら似ている。
周囲に堀をめぐらせて戦乱の混乱から町を守り、会合衆(えごうしゅう)と呼ばれる商人たちが話し合いで都市運営をしていた。
この中世の自治都市の運営は、基本的にサンマリノと同じく共和制だ。
でも、そんなことは織田信長や豊臣秀吉には通じず、堺は彼らの支配下に置かれる。
サンマリノには、天照大御神を主祭神とする神社(サンマリノ神社)があるところも日本と同じ。
両国のすさまじい違いは、「約1億2千6百万人:約3万人」という圧倒的な人口差にある。
サンマリノはおそろしく世間のせまい国だから、国民同士が互いをよく知ってるしつながりも深い。
それで自国民では中立・公平な判断をするのがむずかしいという理由で、サンマリノの裁判では外国人が裁判官を務めている。(すべてかどうか知らない)
こんなん日本じゃありえんわ。
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