日台関係と書いて「フォーエバー」と読む。と言っていいほど、最近の日本と台湾は仲良しだ。
その大きな理由は“台湾人の親日っぷり”で、日本を好きな人には日本人も好きになる。
知人の台湾人が最近SNSで、「台湾の現代化に欠かせなかった日本人」として松本虎太を紹介していた。
松本の誕生日が1879年のきょう10月17日ということで、彼は、
「天国にいらっしゃる松本虎太技師に感謝の気持ちをこめて、敬意を表すため献花に来ました。」
というメッセージと花束の写真をネットにアップ。
こんなふうに台湾人から感謝されている松本虎太という日本人を、現在の日本人はほとんど知らない。
中国語版ウィキペディア「維基百科」に彼の項目があるのに、日本語版ウィキペディアには無いからビックリだ。
でも日本人なら、この偉人を知っておくべき。
日本は1895年~1945年まで、九州とほぼ同じ面積の台湾を統治していた。
日本と同じく海に囲まれている台湾にとって、船で他国へ移動したり、物資を運んでくることは必要不可欠だ。
でも、小型船ならいいとして、大きな船が入ることのできる港は台湾には少なかった。
松本虎太は京都帝国大学の土木科を卒業すると台湾へ渡り、北部の基隆港の建設工事で監督や指導をおこなう。
そして巨大な船舶が安全に停泊できる近代的な港・基隆港が完成すると、大量の物や人の移動が可能になり、台湾は大いに発展していく。
松本は基隆港のほかにも、台南の経済発展を促進させるために運河の設計を担当した。
基隆の市長がそんな功績を称えて、1937年に松本記念館を建設したと「維基百科」にある。
主導基隆築港工事,也曾設計新的台南運河讓臺南安平區經濟加速發展。時任基隆市尹(基隆市長)感念其功績,於1937年建造松本記念館。
松本虎太
台湾の経済発展や近代化に大きな貢献をしたことで、現在の台湾人はこう感謝する。
「松本虎太技師の莫大な功績がなければ、今の台湾島はどうなるでしょう?!
本当にありがとうございました。」
日台友好と書いて「フォーエバー」と読む基礎を築いてくれた日本人を、日本人が忘れちゃいけない。
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