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アパホテルと中国がケンカしている。
アパホテルが客室に、「南京事件(南京大虐殺)はなかった」と書いてある本を置いていたことに、中国政府が怒った。
中国はともかくとして、なぜ韓国まで?
朝日新聞の記事(2017年1月25日から。
来月開幕する冬季アジア札幌大会の選手らが宿泊する「アパホテル&リゾート札幌」(札幌市南区)の客室に、南京事件について否定的な書籍が置かれていることをめぐり、韓国体育会は25日、書籍を撤去するよう求める書簡を大会の組織委員会に送ったと発表した。
韓国体育会、アパホテルに本撤去要求 大会組織委に書簡
南京事件は日本と中国の問題。
韓国はほとんど関係がない。
本の撤去を要求するほどのことか?
ちなみに南京事件について、日本政府はこんな見解を示している。
日本政府としては、日本軍の南京入城(1937年)後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています。
しかしながら、被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難であると考えています。
「南京大虐殺」に対して、日本政府はどのように考えていますか。
あったことは事実だろうけど、何があったのか正確にはわからない。
南京事件についてあえて被害者と加害者に分けるなら、韓国は日本と同じく「加害者」の立場だろう。
あのときは日本軍だったのだから。
反日無罪に続いて、反日便乗ですか?
「ミラノ市と姉妹都市になった!」と喜んで市の広報や教科書にそのことを書いたら、それが間違いだと気づいてガッカリする。
大喜びしたぶんだけ、深い失望感となって戻ってきた。
そんな韓国のブーメラン効果の事例を前回書いた。
韓国人は、しっかり確認しないで何かを言ったり行動したりしてしまう。
きっと、国民気質の「パリパリ(早く早く)」や「ケンチャナヨ(大丈夫だあ)精神」の影響があるんだろう。
韓国語で「希望拷問」という言葉がある。
良い結果を期待して待っていると、現実を知って苦しむということ。
ノーベル賞のときに、「今年こそ、韓国人のノーベル賞受賞者は出るか?」と国民総ワクワク状態になって、結局「やっぱり今年も0人」とわかって国民総ガッカリとなる。
こんな韓国の希望拷問も一種のブーメランですね。
韓国人は自分に戻ってくるようなブーメランをよく投げる。
お家芸といってぐらい。
韓国側で「~があった」と言うと、その後から当事者に「そんな事実はない」と言われてしまう。
そんなブーメランもある。
そういうのはだいたい、「こんなこといいな(^^♪」「あったらいいな(^^♪」というドラえもんのような希望的観測からでたものが多い。
2年前に、韓国の大統領もブーメランを投げている。
これは韓国のブーメランの典型的な例で、しかも面白い。
記事にしてここで紹介する価値があると思う。
ハンギョレ新聞(2015年6月14日)にあった記事は、タイトルを見ただけで吹き出しそうになった。
朴大統領「慰安婦交渉進展」発言に…日本政府「何の話かわからない」
まず、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が慰安婦問題の解決に向けて、「日本と韓国の間で進展があった」と外国のメディアに言う。
朴大統領は11日、米紙ワシントンポストとのインタビューで、韓日関係について、慰安婦問題で相当な進展があり▽交渉の詰めの段階にある▽水面下での交渉が進行中なので言及を自制すると述べた。
慰安婦問題といえば、日韓の最重要問題。
日本側の関心も高い。
「朴大統領の発言はどういうことなのか?」
と日本の記者たちが日本政府に聞く。
すると政府はこんなことを言う。
日本政府側からは「わけの分からない発言」という反応が出てきた。
同盟国の大統領の言葉を「わけの分からない発言」と切り捨てるよう言い方をするのもどうかなあ?と思うけど、まあそれはいい。
とにかく日本政府は、朴大統領の言葉を「妄言」とした。
朴槿恵(パク・クネ)大統領は日本軍慰安婦問題に関する韓日交渉で「相当な進展がある」と語ったが、日本側では「何の話かわからない」として、事実上朴大統領の発言を否定した。
このことについて、読売新聞はこう報道している。
「日韓の協議で具体的な進展はない。何を見て“進展”と言っているのか分からない」
朝日新聞もこう書く。
「どんな(現実)認識でした話かわからない」という外務省幹部の反応を紹介した。
朴大統領が言ったことが、日本政府に「わけの分からない発言」と否定されて困る韓国政府。
韓国政府側も困惑を隠せずにいる。
「ミラノ市と姉妹都市になりました!」と喜んでいたら、ミラノ市から「そんな事実はない」と言われて愕然とした大邱市とよく似てる。
大邱市はその後5カ月にわたり、この事実を公表しなかった。
「なんだ、いつもの韓国じゃん」というオチ。
韓国が何かを言う→「そんな事実はない」と相手に否定される→韓国困惑
韓国政府も時どきこんなブーメランを投げて自分が傷つく。
何か出来事があったときに、しっかりと確認しないままで記事にしてしまうことを日本では「飛ばし記事」なんて言ったりする。
韓国の新聞では、そんな「飛ばし記事」がたまにある。
記事を書いた後に、「そんな事実はない」と分かってあわててしまう。
日本の新聞よりは多いはず。
さっきの大邱市のものは笑い話ですむ。
でも、この飛ばし記事は笑えない。
この記事の始めに、アパホテルと中国のバトルのことを書いた。
アパホテルへの対抗措置として、中国はこんなことをしている。
中国政府の国家観光局が「海外旅行の代理店やオンライン旅行サイトすべてに対し、アパホテルとの協力を完全に中止」を要請する事態にまでなった。
(下の記事)
こんな強硬な中国に対して、アパホテルが「中国人の予約は受け付けない」と強気なことを言う。
中国をさらに挑発するようなことを言ったということで、またニュースになった。
これを報道したのが韓国の中央日報という新聞社。
でも、これが間違いだったと判明する。
BuzzFeed Japanの記事(2017/01/24)から。
アパホテル会長の「中国人の予約は受けない」発言、海外メディアの誤報だった
中央日報は1月24日付のウェブ版で「日本のアパホテル会長『中国人の予約は受けない』」と報じたが、事実ではなかった。
動画に収められた実際の発言と、記事の内容が食い違っていたことがわかった。この記事は、livedoor NEWSやYahoo!ニュースにも配信されていたが、現在は削除されている。
中央日報のこの記事には、反日感情も微妙にからんでいたはず。
「中国VS日本」という争いを高みで見物するような。
それにしても、こんな誤報を出しておいて謝罪もなく削除して「なかったことにする」って全国紙のすることかあ?
アパホテルは中央日報に対して、「真の反省と心からの謝罪」を求めてもいいと思う。
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