今回の話は、世界中で愛されたポケモンGOについて。
ポケモンGOはイスラエルでも人気を博したのだけど、パレスチナ問題をかかえている現地では特殊な事情もあるようだ。
ポケモンの愛らしさは宗教と国境を越えてイスラエルでも大統領や軍を巻き込んだブームとなり、イスラエルのレウベン・リブリン大統領はこう言った。
AFPのニュース(2016年07月14日)
「自らの執務室にネコに似たポケモンがいる」としながら「誰か警備員を呼んでくれ」との文字と共に画像を公開した。この会議室は、これまでに世界の要人を数多く迎えている場所だ。
「ポケモンGO、イスラエルとパレスチナでも注目」
イスラエルの海軍も飛びついた!
イスラエルの海軍も、海上でポケモンを捕らえた際の画像と「われわれだけが捕らえることのできるポケモンがいる」とのメッセージをネットを通じて共有した。
これを安倍首相や海上自衛隊がやったらどうなんだろう?
でもイスラエルといえば、世界でもっとも解決困難な国際問題といわれるパレスチナ問題をかかえている国。
イスラエル人とパレスチナ人との分断の象徴「分離壁」
こんな分離壁が象徴するようにイスラエルでは、イスラエル人とパレスチナ人が住むところが明確に区切られていることが多い。
例外的に仲がいいこともあるようだけど、だいたいの場合は敵対していて、お互いの居住区には入らない。
エルサレムに住んでいるイスラエル人はパレスチナ人(アラブ人)が多く住む旧市街に入るときは、自分がイスラエル人とばれないようにヘブライ語は話さないし、スペイン人のふりをする話していた。
ポケモンGOからも、その厳しい現状を垣間見ることができる。
ヨルダン川西岸(West Bank)地区のヘブロン(Hebron)のパレスチナ人男性は、大半のパレスチナ人たちが立ち入りを禁じられているイスラエルの入植地に言及し、「入植地の通りにポケモンがいる。どうやって捕まえればいいんだ?」と書き込んだ。
パレスチナ人自治区のヘブロンには、イスラエル旅行で立ち寄ったことがある。
だからよく覚えてえいる。
銃を持ったイスラエル兵があちこちにいて、とてもじゃないけど観光気分を味わうところじゃなかった。
エルサレムの宿で、フランス人に言われた言葉が印象に残っている。
「おまえがアジア人だから、無事にヘブロンを歩くことができたんだよ。オレみたいなヨーロッパ人だったら、きっと石を投げられるよ」
ヘブロンの様子
バナナの向うに武装したイスラエル軍の兵士がいる。
ポケモンGOが人気の国があると思えば、「ポケモンGOはイスラーム教の教えに反しているから」と禁止された国もある。
う~ん、世界は広い。
いろんな価値観や考え方があるんですねえ。
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