「最近、日本で韓日関係は後回しにされている」
韓国から、そんなつぶやきが聞こえてきた。
中央日報の記事(2017年03月06日)にそのため息がある。
日本が駐韓大使を帰国させてから、3月9日で2カ月になる。
でも日本政府からは、「大使を韓国にもどそう」という動きはまったく出てきていない。
この韓国の新聞は、韓日関係が今のように悪化した原因をいくつかあげている。
でも、「すべて日本に原因がある」という書き方をしている。
これが韓国の新聞らしくて面白い。
「韓国は被害者で日本は加害者」という、韓国にとって都合のいい認識から一歩もでていない。
これは、韓国の新聞ではいつものこと。
だから、日本人が韓国の記事を読んでも怒る必要はない。
今回は、この記事からそんな「韓国人らしさ」を味わいながら読んでいこうと思う。
この記事では、韓日関係が悪くなった原因として、日本の新しい学習指導要領をあげている。
文部科学省は、学習指導要領に「竹島は日本固有の領土である」と明記した。
韓国の新聞は、これを「悪材料」と書いている。
でも、韓国はこれと同じことを韓国の教科書にかいている。
韓国の教科書には、「独島は韓国の領土である」となっているはず。
日本が韓国と同じことをすると「日本が挑発した」や「日本の決定が悪材料になった」とかいて非難する。
自分勝手な考え方だけど、「この考え方が韓国人の『らしさ』なんだよな」とも思う。
日本が通貨スワップの協議を中断したことについてもおなじ。
過去の問題を経済協力と連係させたことで、韓日間で守ってきた政経分離原則を崩した。
「韓国と日本が守ってきた原則を日本が崩した」と、日本を非難している。
韓国の新聞では、「日本はした側」で「韓国はされた側」という前提で記事をかいていることが多い。
天より高い韓国人の被害者意識を味わってください。
さらにこんな表現で、「日本のせいで韓国が苦境にたっている」とかいてある。
日本が取った一連の強硬姿勢には韓国のリーダーシップ空白状況で圧力を加えようという策略が見える。
朴槿恵大統領が今のように力を失ったのは、韓国の国内問題であってあくまでも韓国の責任。
そんなことより、この記事ではもっとも大切で重要なことをかいていない。
2015年の日韓合意について、いまだに韓国が約束を守っていないことについてはまったく書いていない。
おいおい。
韓日関係が悪化したのは、これが最大の原因じゃないか。
なんで、こんな本質的なことをかかないんだぜ?
日本は日韓合意にもとづき、安倍首相がお詫びの言葉を表明して10億円を韓国側にわたしている。
でも韓国は、いまっだに約束をまもっていない。
産経新聞(2017.3.6 05:02)も、そんな韓国の態度の非難している。
一昨年末の日韓合意は、慰安婦問題の最終的解決をうたった。国と国との約束として守るのは当然である。
それに基づけば、反日の象徴である像は直ちに撤去するほかない。
(中略)韓国政府は日韓合意時、ソウルの日本大使館前の慰安婦像について適切な解決を約束した。「慰安婦像 反日は危機を招くだけだ それでも韓国は世論に抗しきれないのか」
韓国が慰安婦像を動かすことができなかったら、「韓国は国際的に信を失い、孤立を招くばかりだ」と指摘している。
そりゃそうだ。
このままだと、「韓国と約束した場合、こちらが先に約束を守ると損をする」というイメージが定着しかねない。
国家の名誉のためにも、韓国は早く慰安婦像をどかしたほうがいい。
韓国の半万年(5000年)の歴史が泣いているよ。
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