セントレア空港についた。
で、今は飛行機のチケットをもらうために、受付の列にならんでいるところ。
列にならんでいるあいだ、ヒマだから中国旅行で経験したニーハオトイレのことを書こうと思う。
「中国に行くなら、一度はニーハオトイレを体験しないといけない!」
中国旅行のさいちゅう、バスターミナルでいよいよそのときがきた。
決心して、ニーハオトイレにむかう。
その続き。
ニーハオトイレの画像はこちらからどうぞ。
いざ行かん、決戦の地へ。
うわさに聞いたニーハオトイレで‘する時’がきた。
トイレに入る前から、すでに戦いがはじまっていた。
ボクが向かっている先から、強烈なにおいがただよってくる。
臭気という負のオーラに抵抗しながら、一歩一歩すすむ。
いよいよ、ニーハオトイレという未知の世界のドアを開ける。
と書きたいところだけど、中国のニーハオトイレの入り口にはドアなんてものはなかった。
トイレの入り口に立つ。
中を見る。
話に聞いたとおりだ。
個室にはドアがない。
だから、トイレにいる人たちの様子が丸見え。
壁だけでしきられた個室(そう呼べるのなら)で、中国人はズボンとパンツを下ろしてしゃがんでいる。
そして、排せつをしている。
もちろん、排せつ物も丸見えだ。
想像はしていた。
けど、それをこえるせい惨な光景を前にして足が止まる。
排せつをしていながら、ボクと目があった人もいる。
でも、「ニーハオ(こんにちは!)」なんて言ってくれなかった。
そんなさわやかなあいさつをされても、返すよゆうなんてなかったけど。
トイレの入り口に立っているボクは、今自分が見ていることを理解して受け入れることに必死だったから。
つまり、カルチャーショックのまっ最中。
中国の人たちは、しゃがんで「している」人もいれば、言葉を失っているぼくの横を通りすぎる人もいる。
ボク以外は、すべてがふつうの日常。
いつまでもトイレの入口に立ったままじゃいられない。
足元から広がるトイレの床を見て、ツバをのみ込む。
そこには、ティッシュやタバコの吸いがら、さらに不気味な液体が散乱している。
この床を歩くだけで、スニーカーが取り返しのつかないほど汚れそう。
でも行かなきゃ。
ボクはこのために中国に来たんだから。
エヴァンゲリオンに出てくる碇(いかり)シンジの気持ちがわかった。
「逃げちゃ駄目だ 逃げちゃ駄目だ 逃げちゃ駄目だ 逃げちゃ駄目だ 逃げちゃ駄目だ」
「over the top」という英語がある。
映画「ロッキー」のタイトルでも有名なこの言葉には、「思いきって」とか「自分の限界をこえて」という意味がある。
今こそ、自分(top)をこえるとき。
足を一歩ふみ入れた。
次回に続く。
桂林や陽朔(ようさく)では、こんな絶景を見られる。
おまけ
今回の記事のキーワードである「決心」という漢字のマメ知識。
「決」という漢字は、「氵」と「夬」からできている。
「氵」は、「あふれる水」のこと
「夬」は、「欠(か)ける」のこと。
ということで、「決」という字はこういう意味になる。
土手がこわれれて、水があふれ出すこと
「図説漢字の成り立ち事典 教育出版」
「決心」は、そんな心の動きをあらわしている。
決心とは水が土手を破って流れ出すように心をドンと決めることなのです
「図説漢字の成り立ち事典 教育出版」
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