ボクの初めての海外旅行は中国。
香港から北京まで移動した。
下の地図をみると、だいたい鹿児島から北海道の距離になる。
初の海外旅行でなんで中国を選んだのか?
ボクは中国の歴史が好きだし、中国は日本と一番関係が深い国だから興味もあった。
それと、中国を旅行した友人から聞いた話が衝撃的だった。
「なあ、中国ではラーメンが1杯50円なんだぜ?」
ラーメンが1杯50円!
ラーメン好きのボクにはこりゃたまらん。
「中国に行かなきゃ!」
中国によばれている気がした。
*これは20年以上前のこと。今のラーメンの値段は知らない。
でも、中国で食べたラーメンは日本のラーメンとは全然ちがう。
日本人の「おいしい」と中国人の「おいしい」の感覚はちがうから、これはしかたがない。
中国を1か月ぐらい旅行していろいろなところでラーメンを食べたけど、日本のラーメンをこえるラーメンには出会えなかった。
これには正直、がっかり。
浜松の「びぎ屋」というラーメン屋。
これをこえるラーメンはなかった。
でも中国の食堂には、独特の味(雰囲気)がある。
これは好きだった。
「なぜ中国の麺料理は1つとして日本のラーメンにかなわないのか」
中国で最近、こんな質問がネットに投げ込まれた。
麺料理が好きな中国人のあいだで、日本と中国のラーメンのちがいが話題になっているらしい。
サーチナにその記事(2017-03-21)がある。
なぜ日本のラーメンはこれほどまでに美味しいのだろうか、中国人が議論
ラーメンは中国でうまれて、日本に伝わった麺料理だ。
でもその後、長い年月をかけて日本人がラーメンに独自に改良をくわえている。
今では、中国のラーメンとはちがった日本独特の料理になっている。
中国に行くと、日本のラーメンを出す店には「日式」という漢字が書いてある。
中国人も一般的に、「中国のラーメンと日本のラーメンとは別のもの」と考えている。
では、日本のラーメンと中国のラーメンはどこがちがうのか?
ある中国人はこう言っている。
中国ではラーメンを始め、麺料理がファーストフード化しているのに対し、日本のラーメンは「手の込んだ精緻な料理」へと進化を続けていると論じた。
この理由はたしかにある。
日本のラーメンをつくる人は、日本の職人の考え方にちかいと思う。
ラーメン一杯にかける時間と手間が中国とはちがう。
中国人も、中国のラーメンが「ファーストフード化」しているのに対して、日本のラーメンは「手の込んだ精緻な料理」と考えている。
全体的にみて、日本のラーメンのつくり手はラーメン一杯ににかける情熱が中国とはちがっていのだろう。
日本のラーメンと中国のラーメンのちがいって、なんだろう?
前に中国人の友人とその話をしたことがある。
ボクとその子で一致(いっち)したことは、「日本と中国のラーメンでは、スープが決定的にちがう」ということ。
先ほどの記事でも、日中のラーメンのちがいにこの「スープのちがい」をあげている。
中国のラーメンスープは味がうすい。
スープをつくるために、それほど時間や手間をかけていない。
中国人に話を聞くと、「それはあります。中国ではラーメンのスープより、上にのせる具を重視すると思います」という。
「中国のラ―メンは、上にのせる具が大事」
そんな彼女の言葉を聞いてふと思った。
「それってさ、ラーメンの『見た目』をだいじにするってことじゃないの?中国人のメンツの考え方にも関係がないかな?」
「そうですね。それはあるかもしれません。中国人にとってメンツは命ですから。他人から『すごい!』って思われたい気持ちは強いですね。ラーメン屋も、見た目が豪華なラーメンをつくりたいのかもしれません」
ということで、ボクと友人の中国人が「日本と中国のラーメンのちがい」について出した答えは、これ。
日本のラーメンはスープが命。
中国のラーメンは具で勝負。
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「イギリスでラーメンは一杯2000円なんだ。でも、ファーストフードだね。
自分が中国に行って先方の中国人と話をした際、中国で麺料理というのは小腹が空いたときにさっと食べるもので、間違ってもお客さんを連れて行くような場所でも料理でもない、とのことでした。
日本で言えば、立ち食いそばみたいなイメージかと。
なるほど!だから、中国人にとってラーメンは「ファストフード」というイメージがあるのかもしれません。中国旅行では、チャーハンや餃子に比べてラーメンの量が少ないなあ、と感じていました。今の中国は知りませんが。いい話を聞けました。ありがとうございます。