昨日3月26日、日本語が上手なある外国人がSNSでこんなメッセージを投稿した。
「本日は46回目の独立記念日!
約300万人の人たちが戦争で犠牲になって新しい国ができた。
Salute to our country Hiro. Long Live Bangladesh!」
この国は パキスタンから独立を果たしたBangladesh(バングラデシュ)。
せっかくなので、今回は親日国として有名なバングラデシュについて書いていこう。
上のメッセージでは、バングラデシュの独立記念日が3月26日になっていたけれど、外務省の「バングラデシュの基礎データ」には、バングラデシュが独立したのは「1971年12月16日」と書いてある。
これはどういうことだ? と思って調べてみたら、3月26日は1971年に解放戦争がはじまった日で、12月16日はそれが終了した日のことだった。
わが国の外務省は戦勝記念日を独立の日としているらしい。
バングラデシュでは、今でも人力車が庶民の足になっている。
人力車は明治時代の日本で生まれ、バングラデシュでも「リキシャー」と呼ばれている。
インドとミャンマーにはさまれたバングラデシュとはこんな国。
面積:14万7千平方キロメートル(日本の約4割)
人口:1億5940万人(2015年)
首都:ダッカ
宗教:イスラム教徒89.7%、ヒンズー教徒9.2%、仏教徒0.7%、キリスト教徒0.3%(2001年国勢調査)
言語:ベンガル語(国語)
バングラデシュという国名は、ベンガル語で「ベンガル人の国」という意味になる。
実質GDPは1566億ドル(2015年)
ソース:外務省のホームページ「バングラデシュ人民共和国 基礎データ」
日本の4割ほどの国土に日本の総人口を超える人たちが住んでいるから、バングラデシュの人口密度はめちゃくちゃ高い。
シンガポールやバーレーンなど、極端に面積の小さい国をのぞけば、バングラデシュは世界で最も人口密度の高い国なのだ。
実質GDPが1566億ドルなら、2012年の静岡県の総生産額(約1549億ドル)とほぼ同じ。
外務省のホームページには日本・バングラデシュの関係について、「経済協力関係を中心に友好関係が発展。極めて親日的な国民性」とある。
これは日本人が知っておくべき重要情報だ。
事実、バングラデシュはとても親日的な国として知られている。
ダッカでテロ事件が発生し、日本人が犠牲になった後、ジャーナリストの川上泰徳氏がニューズウィーク誌でこう強調した。(2016年07月07日)
中東に住んでみると、日本人ということでみな親切にしてくれる。驚くほど親日的である。バングラデシュも親日的な国である。
バングラデシュに住んでいる日本人のブログを見ても、バングラデシュ人がどれほど日本を好きか熱く訴えているものが多い。
バングラデシュを旅行していた時、現地の日本語ガイドが、
「日本とバングラデシュの関係はバングラデシュの国旗を見たらわかります」
と言っていた。
バングラデシュの国旗は日の丸とよく似ている。
緑は豊かな自然、赤は独立のために流された血をあらわしているという。
2014年にバングラデシュのシェイク・ハシナ首相が日本をおとずれて、早稲田大学で講演をおこなった。
そのなかで首相は、日本とのつながりを強調してバングラデシュの国旗についてこう話したという。
毎日新聞の記事(2014年05月27日)
1972年の国旗制定時に「日本に魅せられ、日の丸のデザインを取り入れた」と述べて日本への親近感をアピールした。
「日の丸参考に国旗…親日アピール」
今のバングラデシュは治安に不安があるから、旅行はおすすめできないが、安全な時がきたら、世界でも有数の親日国であるバングラデシュを旅してみよう。
おまけ
首都ダッカの様子
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