バンコクに住んでいるタイ人から、おもしろいお寺の話を聞いた。
それが「ワットサマーン」というお寺で、ここにはタイでもっとも大きいガネーシャの像(高さ16m幅は22m)がある。
その迫力は、タイ政府の公式ホームページを見ればわかる。
祈願成就までのスピードが大変速いご利益寺として、タイの人々の間では元々人気のあるお寺でしたが、インスタ映えするそのインパクトある姿から、観光客の間にも広まってきました。
ガネーシャ像
ガネーシャはヒンドゥー教の神で、人間の体の上にゾウの頭がある。(腕は4本ある)。
インドでガネーシャ神はさまざまな利益をもたらすと信じられていて、とても人気がある。特に商売人には「富の神様」として信仰されている。
タイでもガネーシャは、現世利益をもたらす神として人気が高く、ガネーシャにいろいろな願いごとをする人は多い。
ガネーシャは日本でも「夢を叶えるゾウ」で有名になった。
ネットで見たら、巨大なガネーシャ像のある「ワットサマーン」は日本人にも有名なパワースポットになっていて、ツアーもある。バンコクから車で1時間ほどのところだから、日帰りで行ってくることはそれほどむずかしくない。
タイ人が乗るようなローカルなバスを見つけて自力で行ってもいい。
ただ、ここでお願いごとをするときには、特別なやり方があるらしい。
ガネーシャ像に向かって直接願いごとを言うのではなく、この像の近くにあるネズミの像に願いごとを伝えるといい。そうすると、ネズミがちゃんとガネーシャへ伝えてくれるらしい。
ヒンドゥー教では、ガネーシャの乗り物はネズミになっているから、ネズミの像もあるんだろう。象がネズミに乗っているというのも不思議だけど、ヒンドゥー教ではそうなっている。
これがそのお寺のホームページだ。
ガネーシャはヒンドゥー教の最高神であるシヴァの息子。
シヴァ神は上の絵で、下の神様はクリシュナ神。
全身ピンク色で、まん丸のお腹で寝転がっているこのガネーシャは、タイ人の間でとても人気が高い。このガネーシャのリラックスぶりは、タイ人が大好きな「サバーイ(気持ち良い)」の感覚に通じる。タイ人はマッサージを受けたりハンモックに揺られたりしていると、このサバーイを感じるという。
バスの運転手
サバーイを感じているところ。
日本に住んでいたタイ人の友人は、日本の社会ではこのサバーイをあまり感じないと話していた。
サバーイはタイ人の気質であると同時に、タイの社会に流れる空気のようなものだと思う。
彼はこんなことを言う。
「日本人はマジメだし働きすぎです。もっとサバーイの感覚があったほうがいいですよ。いつも仕事仕事でがんばりすぎるから、過労死や自殺が多いのだと思います」
たしかにこんな神様を見たら、「もっと力をぬいてもいいかな?」と思うかもしれない。
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