はじめの一言
「他の国では、有能で鑑賞眼のある人たちのあいだにのみ、美を味わう能力が見られるが、この国では、全国民のあいだにそれがひろがっている。
(タゴール 大正時代)」
「日本絶賛語録 小学館」
今回の内容
・外国旅行客のマナー
・外国人と日本人との違い
・あなたや親が日本で、外国人のお世話になる日
・外国旅行客のマナー
前回の記事で書いたようなフィリピン人の看護師は、日本にとって理想的な外国人労働者だと思う。
まわりの日本人から好かれていて、本人も日本での生活を楽しんでいる。
でも、日本に来る外国人がいつもこんな感じというわけではない。
日本に住んで働くという以前に、外国人が日本に旅行で来ただけでもたくさんのトラブルがおきている。
日本に来た外国人のマナーの悪さについては、テレビやネットでよく紹介されている。
「トイレでトイレットペーパーを流さない」
「桜を見れば写真撮影のために、枝をゆすって桜を散らす」
「ゴミのポイ捨て」
「歩きタバコ」などなど。
このことを香港人の友人に話したことがある。
彼女の返事はボクの予想外のものだった。
「中国人がトイレで紙を流さないぐらいならいいですよ!香港に来る中国人は、トイレにすら行きませんから」
トイレに行かない?どういうことだ?
話を聞いたら、とんでもなかった。
中国本土から香港に来る旅行者が、地下鉄や香港のディズニーランドで「大小便」をすることがあって、香港でそれが大きな問題になっているという。
ネットで検索したら、そのことが「excite」の記事にあった。
マナーの悪い中国本土からの観光客が年間に3000万人以上に達している香港では、香港鉄路公司が運営する地下鉄の駅や車両に「中国人のお客様へお願い:駅のホームや車内で大小便をしないでください!」との文面のステッカーを貼り出した。
そうか、これに比べたら紙を流さないなんて文明的だったのか。
日本の地下鉄で、これをやったらどんな騒ぎになるのだろう?
でも、そんな現状を尻目に日本政府の鼻息は荒い。2016年3月30日の産経新聞の記事にこんな記事がある。
政府、訪日外国人目標を一気に倍増 2020年=4000万人、2030年=6000万人
10年おきに本当に2000万人ずつも増えるのだろうか?
よく分からないけど、まあ、おこしやすだね。
でも、先ほど書いたようなマナー違反やトラブルが続出している。
そんなトラブルに直面するのは、一般の日本人だ。
一般の市民が外国人のマナーやルール違反について文句を言うとしたら、市町村の役場になる。
一番大変なのは、その苦情を受けつける役所なのかもしれない。
京都市のHPでこんなページを見つけた。
外国人観光客へのマナー啓発の取組等について
外国人観光客の増加に伴い,生活習慣の違いなどから,マナー問題が課題になっており,京都市ではこれまでから外国人観光客に日本・京都の文化や習慣を正しく理解いただくための啓発活動に取り組んでおります。
これは日本語で書いてある。
だから、日本人に見てもらうためのページのはず。
なんで、京都市がこんなことHPにのせないといけなかったのか?
「京都に来る外国人のマナーが悪すぎる!京都市は何をやってんだよ!ちゃんと、対策を考えているのかよ?」
市民からかなりの数の苦情が市によせられたのではないかと思う。
このページは、「見て下さい。私たちはこれだけのことをやっているんです!でも・・・」という、京都市の必死さがあらわれているようにも見える。
・外国人と日本人との違い
ボクは外国人との交流が好きで、よくドライブに行く。
こんなちょっとしたドライブでも、日本人との違いを感じることがある。
たとえば、東南アジアや東アジアの外国人は、コンビニによったときにスナック菓子を買ってみんなに配ることがよくある。
それはいいけど、彼らはスナック菓子をさわった指をふこうとしない。
食べ終わると、パンパンと手をたたいたりこすり合わせたりして終わり。
お菓子の粉が落ちるけど、そんなことを彼らは気にしない。
そして、その指で車のシートやいろいろなところをさわってしまう。
仕方ないから、今ではウェットティッシュを用意している。
また、彼らが帰った後の車内を見てウンザリすることがある。
飲みかけのペットボトルが置いてあったり、車の床にスナック菓子の空き袋があったりす・・・。
こういうのを見ると本当にガッカリ。
面倒だけど、次に会ったときにはそのことを注意する。
「ゴミは持って帰るか、ちゃんとゴミ箱に捨てるように」と。
日本人の友人に、こんなことを言ったことがない。
日本人なら言うまでもないから。
常識として、それぐらいのマナーは守っているから。
でも、外国人も注意をしたら次からはしっかり守ってくれる。
分かも価値観もちがう外国人には、「こんな注意が必要なのか?」と思うようなこともしないといけない。
・あなたが日本で外国人のお世話になる日
でも、観光旅行で日本に来るだけならまだいい。
外国人が移民となって日本に来て、日本人と一緒に住むとなるとこう簡単にはいかなくなる。
これからの日本は、2、3年の短期で働く外国人労働者ではなく、日本に永住することを前提とした移民が来ることが予想されている。
2014年3月13日の産経新聞でこんな記事があった。
政府が、少子高齢化に伴って激減する労働力人口の穴埋め策として、移民の大量受け入れの本格的な検討に入った。
先ほどのフィリピン人の看護師のように、日本人にとっても本人にとっても良い関係になればいい。
けど、ヨーロッパとにたような移民問題をかかえることになるかもしれない。
外国人の移民のことは、今の日本人が考えないといけない問題だ。
自分が病院で手術を受けるときには、フィリピン人の看護師にはげまされたり、親が介護施設でインドネシア人のスタッフのお世話になったりすることが現実のことになってきている。
このことが悪いことではない。
ただ、日本の社会がこれからそうなっていくことは知っておいた方がいいと思う。
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