韓国と旭日旗:漁船の大漁旗も問題視。黙っていれば日韓友好?

 

旭日旗問題というものが、ないけど存在している。

旭日旗そのものに問題はない。
でも韓国人が旭日旗を「戦犯旗だ!」と一方的に問題視するから問題化してしまう。
それだけのこと。

韓国の新聞社は旭日旗を見ると韓国人は怒りがこみ上げるが、国際社会では何も問題とされておらず、「もう一つの国旗」程度と認識されている事を伝え、「政治家が外交的に先に解決すべき問題」と主張している

「ウィキペディア」

世界は問題にしていないけど、韓国が問題視するから問題になってしまう。
日本にとってやっかいな問題がこれ。
「韓国人の問題視による問題化」というもの。
問題視の根底には反日感情あるから、これは簡単には消えない。

中国は旭日旗について、好ましくは思ってはいないけれど、韓国とは距離を置いている。
世界の中で韓国が特別な反応を見せている。

 

ヨーロッパのどこかの国。
韓国人がこれを見たらきっと怒り出す。

 

これからも旭日旗のことはきっと話題になる。
そのためにも、日本政府の見方はおさえておこう。

菅官房長官は旭日旗についてこう言っている。

「旭日旗は自衛隊旗だけでなく、大漁旗や出産・節句の祝い旗などとして日本国内で広く使用されている。法令上も使用実態も国旗とは異なる」という立場を明らかにした。

菅官房長官「旭日旗、日本で広く使用…差別の象徴でない」

海上自衛隊の艦船が旭日旗をかかげていても、かつての敵国だったアメリカが文句を言ったことは一度もない。
それは問題ではないから。

「韓国人の批判がするから」ということで、旭日旗をなくしたところで問題は解決しない。
反日感情がある限り、きっと別のことを問題視して問題化するから。

 

むしろ、韓国の旭日旗への過剰反応に対して、「それはおかしい。行き過ぎだ」と声を上げたほうがいい。
そうでないと、大漁旗や出産の祝い旗にまで韓国の人たちが抗議を始めるかもしれない。

「日本と韓国の友好のためには、黙っていたほうがいい」「そんなことは放っておけばいい」という人もいるけれど、それが日本人の嫌韓感情を高めることにつながってしまう。

韓国人が旭日旗に文句を言っても、日本人は何も言わない。
そんな態度でいると、問題はさらに悪化してしまう。

今の大人が見て見ぬふりをしたら、これからの日本人が迷惑する。
嫌韓感情が高まったら、韓国にもマイナスになる。

「日本人が黙っていれば、日韓関係は良くなる」
そんなことは考えられない。

 

タイのレストランで働いていた女の子

 

実際、問題はもう旭日旗だけにとどまってはいない。
日本の漁船の大漁旗までも韓国人の攻撃対象になっている。

最近、福島県にある沖ノ島などが世界遺産に決定した。
その場で、韓国政府の代表者が漁船の大漁旗を問題視している。

産経新聞の記事(2017.7.10)から。

9日のユネスコ世界遺産委員会で「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が紹介された際、旧日本軍を象徴する旭日旗のような旗を掲げる漁船の画像が会場のスクリーンに映ったと韓国政府代表が指摘した。「技術的なミスだと思うが、近隣国に誤った印象を与える」と再発防止を求めた。

今度は大漁旗を「旭日旗だ」 『宗像・沖ノ島』紹介写真に韓国代表が指摘

この大漁旗は、海上で行われた祭りの写真に入り込んだものだという。
ユネスコ世界遺産委員会の場で、日本政府が大漁旗を見せようとしたはずがない。
写真に小さく映っていたのだろう。

 

これは浜松にある宝くじ売り場。

今の韓国人がこれを見たら、まず間違いなく文句を言う。
最近では日本を旅行する韓国人の数は増えている。
純粋に観光を楽しんでもらうだけならいいけど、政治的な主張をされると困る。

 

韓国に遠慮して何も言わなかったら、こんな街の看板も消えてしまうかもしれない。

ユネスコの世界遺産委員会の場で、政府の代表者が漁船の大漁旗に文句を言うのはおかしい。
「再発防止を求めた」というのは行き過ぎ。
「近隣国に誤った印象を与える」といっても、そんな国は韓国しかない。

 

反ナチ運動家だった「マルティン・ニーメラー」という人がいる。
この人の名前を聞いたことがあるだろうか?
彼の言葉からこんな詩が生まれている。

ナチスが最初共産主義を攻撃したとき
私は声を上げなかった
私は共産主義者ではなかったから

ナチスがユダヤ人を連行して行ったとき
私は声を上げなかった
私はユダヤ人ではなかったから

そしてナチスが私を攻撃したとき
私のために声を上げる者は誰一人残っていなかった

「自分には直接関係ないから」と思って何も言わないでいると、気づいたときにはもう手遅れになってしまう。
日本の街の風景が変えられてしまうかもしれない。

このマルティン・ニーメラーの言葉は世界的にも有名で、いろいろな政治問題や社会問題で使うこともできる。
有用性はあるし、どこかで使うかもしれない。
知っておいていい言葉だと思う。

 

「NHK 新・映像の世紀第3集」のキャプチャー

 

7月14日に、J1の川崎が旭日旗問題で声を上げた。
AFC(アジアサッカー連盟)の調査に対して、「それはおかしい」と上訴している。

最近おこなわれたアジア・チャンピオンズリーグの試合で、J1川崎のサポーターが旭日旗をかかげたことが問題視された。これに対して、川崎はAFCから無観客試合処分などを言いわたされている。
「旭日旗に問題はないにもかかわらず、こんな決定がくだされたことはおかしい」ということで、川崎はAFCに不服を申し立てることにしたという。

朝日新聞の記事(2017年7月14日)から。

川崎の藁科社長によると、AFCは処分の理由について「独立した調査の結果、旭日旗を韓国で韓国のチームに掲げたのは差別にあたる」などと説明しているという。藁科社長は「『独立した調査』というのはいつ、誰が、どのようにまとめたものなのか言及がない。根拠が示されない中で判断を下すのはおかしい」などと上訴に踏み切った理由を語った。

旭日旗問題、J1川崎が上訴 AFCの調査に不服

今まで日本は韓国に対してあまりに紳士的でおとなしかった。
声を上げることも抗議することも少なかった。
それが結果的に、今の日韓関係の悪化にもつながっている。

その意味でも、川崎の行動は正しい。
驚いたことに、川崎が抗議したことを批判する人がいた。
これは支持するべきだ。
多くの賛同があれば、川崎も心強いはず。

 

日本には、韓国人の旭日旗問題のことを知らない人が多いように思う。
まずは、「今なにが起きているのか?どうなっているのか?」ということを知ることが大事になる。

日本人が黙っていれば、日韓が友好的な関係になることはあり得ない。
多少の対立があっても、日本は声を上げた方が良い。

 

 

韓国人に抗議をされても、ケイティ・ペリーはそれを無視している。
「抗議を受けても動じない」という態度には参考になるものがある。

韓国人と旭日旗:マエケンは削除し、ケイティ・ペリーは無視した。

 

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反日に苦しむ韓国①いつから、なぜ自衛隊の旭日旗が問題なのか?

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韓国 「目次」

 

2 件のコメント

  • 旭日旗に対する韓国の異常反応は僕も不快感を感じますし、AFCへのJ1川崎の抗議も支持します。
    ただ、これからは韓国内での国際試合については、旭日旗は掲げるべきではない、とも考えます。
    というのは、たとえば旭日旗を韓国人はよくナチス党のカギ十字になぞらえますが、むしろドイツ軍旗の鉄十字だ、という反論のほうが理にかなっていると思いますが、であればこそ、たとえばフランスでドイツチームがサッカー試合を行う場合、鉄十字であっても掲げないであろうと考えるからです。
    世界で認められる自衛隊旗であろうと、民間でめでたいとされる旗であろうと、かつて軍旗として使用されたのは事実なのですから、いくらかは政治性(負の歴史性)を含んでいる、と言えなくもないと思えるからです。
    韓国は、かつてのドイツに対するフランスとは全然立場が違うとは思いますが、実際に不快がり怒りまくるのですから、今後は少なくとも韓国内では旭日旗は掲げない、という程度の気の使い方はしても良いのでは、と考えます。
    それでも日本国内はもちろん、韓国以外で国で韓国に関わらない場面での抗議や批判は拒否するべきと思います。
    AFCがJ1川崎に対し、上記のような内容の注意喚起をする、というのであれば賛成しますが、日本に一方的に処分を行うのは僕も不当だと思います。

  • >これからは韓国内での国際試合については、旭日旗は掲げるべきではない、とも考えます。
    同感です。
    もし日本代表の試合で日本人のサポーターがこれをしたら、迷惑するのは日本代表やJFLです。
    常識的に、自分が責任を負えないことをするのはダメですね。

    旭日旗が問題化したのは、キ・ソンヨン選手の「猿まねパフォーマンス」のときからでしょう。
    あのときに日本がもっと強く抗議していたら、と今は思います。

    私は20年ほど日韓を見てきましたが、日本が抗議しないほうが事態は大きくなったり複雑になったりしているように思います。
    日本が声を上げて意思をしっかり伝えたほうが、韓国のためにもなります。
    まずは、今、日韓で起きていることを多くの人に知ってもらいと思います。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。