反日に苦しむ韓国①いつから、なぜ自衛隊の旭日旗が問題なのか？

はじめの一言

「文明世界の技能を手に入れたならば、日本は将来きっと機械工業の成功を目指す強力な競争国となろう（ペリー　幕末）」

「日本賛辞の至言３３撰　ごま書房」

今回の内容

・あ、韓国が韓国の反日感情で苦しんでる
・韓国の「旭日旗問題」とは

・あ、韓国が韓国の反日感情で苦しんでる

ここ１５年以上、韓国の新聞紙「朝鮮日報」と「中央日報」を読んでいる。
韓国語で新聞を読むというのは難かしかったけど、あきらめずに学び続けたおかげで、何とか記事の意味が分かるようになってきた。

というのは、ウソで、読んでいるのは日本語版ね。
先ほどの２紙を見ていて、この２か月の間で３つほど「韓国が反日で苦しんでいるなあ」と思う記事があった。

韓国内の反日感情で、韓国自身が難しい立場に立たされるということは今までにもあった。
でも、２か月という短い間に３つもあったというのは、ここ１５年で記憶にない。
日本人としては、韓国の反日感情というのは気になるところだと思うし、今の韓国社会を知るうえでも、このことはおもしろい。

ということで、今回からの記事でこれをとりあげる。

韓国の博物館にあった「呪いのわら人形」
この起源はどこだろう？
中国かな？

日本と韓国が、国と国として仲良くなることは良いことだ。
北朝鮮による拉致事件の解決のためにも、これは必要なことでもある。
でも、「近くて遠い国」と呼ばれる日韓だから、お互いに反発しあう難しい問題もある。
その原因はいろいろあるけれど、韓国の反日感情が大きな原因であることは間違いない。
この反日感情が日本の嫌韓感情をつくっている面があるしね。

この反日感情が減れば、その分、日韓は近づけるんじゃないかあ、と思っている。

でも、これはとても難しい。
特に、日本人が「韓国は、国内の反日感情を減らした方がいいですよ」と言っても、「ふざけるな！」と感情的に反発されるだけだろうしね。

理想としては、韓国人が国内の反日感情が「おかしい」「いき過ぎじゃないか？」と気づいて、韓国人自身が反日感情を減らすようにしていくこと。

そんなことできるか！と、なるかもしれないけど、その可能性を感じさせたのが、先ほどの新聞記事になる。
「韓国が生んだ反日感情によって、韓国が苦しんでいる」というもの。
ここに、日韓関係を好転させるヒントがあるかもしれない。
では、その３つの記事を順をおってみていきたい。

・韓国の「旭日旗問題」とは

2016年05月28日の「中央日報」の記事に、「独島艦とは一緒にできない…連合訓練拒否した自衛隊」というものがある。

日本や韓国など６か国が参加して、「２０１６西太平洋潜水艦脱出および救助訓練」を行った。

そこで、「問題」が生まれている。

旭日旗を掲揚した海上自衛隊の艦艇は鎮海軍港に入港する時から論議を呼んだ（同記事）

「海上自衛隊の艦艇（かんてい）が、論議を呼んでいる」といっても、もちろん海上自衛隊の行動に問題はない。
韓国側が海上自衛隊の「旭日旗（きょくじつき）」を問題視することで、問題になっている。
なんで旭日旗が韓国では問題になるのか？
その前に、旭日旗について知っておこう。

朝日を図案化した日本の旗

白地の旗面に、放射状に光線を放つ日の丸が赤で描かれている。明治時代から第2次世界大戦敗戦まで軍旗として採用され、現代では陸上・海上自衛隊が使用しているほか、民間でも祝事やスポーツの応援などで用いられている。（知恵蔵miniの解説）

War_flag_of_the_Imperial_Japanese_Army_svg

ウィキペディアによれば、韓国で旭日旗を問題視するようになったのは、２０１１年からだという。
きっかけは、「キ・ソンヨン」というサッカー選手の言葉。

2011年1月のサッカー日韓戦で日本人を侮蔑するパフォーマンスを行った韓国代表の奇誠庸が人種差別にあたるという批判に対して「観客席にあった旭日旗への報復のために行った」（実際に観客席に旭日旗は掲げられていなかった）と言い訳をしたことを契機に、韓国世論は旭日旗に問題があり、国際社会から追放するべきと主張するようになった（ウィキペディア）

韓国では、旭日旗を「日本の軍国主義の象徴」「韓国の植民地支配を思い出させるもの」とみていて、世界からこの旗をなくそうとするようになる。

このころから、一部の韓国人が「旭日旗がナチスのかぎ十字（ハーケンクロイツ）と同じだ！」と言うまでエスカレートする。
そのことで起きたことがアメリカでの「旭日旗ステンドグラス撤去要求」という出来事。

まあ、日本語でいったら、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い（ぼうずにくけりゃけさまでにくい）」というものだけどね。

【意味】

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとは、その人（物）を憎むあまり、それに関わるすべてのものが憎くなることのたとえ。
（故事ことわざ辞典）

この出来事では、韓国人の要求に対する大学側の対応から、旭日旗を世界がどうみているかが分かって、興味深い。
韓国人が問題視する旭日旗を、他の外国人はどう思っているのか？

それは次回に。

おまけ

２０１６年の８月に、日本でも有名な韓国人の女性グループ「少女時代」のティファニーさんが「騒ぎ」を起こしている。
旭日旗を連想させるような写真をＳＮＳにのせたことから、韓国で非難の声があがったという。

くわしくは下の記事を読んでください。

ティファニー（少女時代）、光復節に日章旗と旭日旗モチーフの絵文字使用で物議に

こんな投稿をして大丈夫かいな？
と思ったら、やっぱり大丈夫じゃなかった。

ティファニーさんはこの投稿を削除して、謝罪するハメになった。

彼女は15日、自身のInstagramに「こんにちは、ティファニーです。このような大切で意味深い日に私のミスで多くの方々にご迷惑をおかけして申し訳ありません」と直筆のメッセージで謝罪した。

ティファニー（少女時代）、インスタへの日の丸掲載を直筆メッセージで謝罪

まあ韓国国内のことだから、日本には関係ないけどね。
この問題は、謝罪しただけではすまなかった。

謝罪文を掲載した後も、「どんな過ちをしたか書かれておらず、誠意がない」などと批判は収まらず、韓国のテレビ局、ＫＢＳは１８日、人気バラエティー番組からティファニーさんを降板させると発表した。

ＫＢＳ側は「国民の情緒に与える影響に対して共感し、降板を最終的に決定した」と説明した。

韓流アイドル・少女時代のティファニーが袋だたきに…ネットの旭日旗で炎上　韓国系米国人にも容赦なく…

「韓国の社会は、ここまでするの？」というのが、この騒動を知った感想。
行き過ぎているとしか思えないけど。