日本に旅行に来る外国人の数は、どんどん増えている。
全体的に見れば、日本にとって良いことだけどトラブルもある。
外国人観光客のマナー違反には困ってしまう。
でも外国人観光客が来なくなったら、もっと困ってしまう。
韓国がそれで今、悲鳴を上げている。
北朝鮮のミサイル攻撃にそなえて、韓国が配備した「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」に中国が激怒して、韓国への観光客を減らしてしまった。
中国人客が来なくなって、免税店・デパート・ホテルなどは大打撃を受け、社会問題になっている。
くわしくは朝鮮日報の記事を読んでほしい。
別の関係者は「『今年の春節は商売上がったりだ』という話まで出ている」と述べ、「以前は団体旅行が盛況だったが、最近は団体旅行の商品自体が減った」と嘆く。
中国人観光客への依存度が高い韓国の免税店も、一様に不安げな表情だ。
「外国人観光客のマナー違反」と聞けば、日本人の頭には「中国人」が思い浮かぶと思う。
テレビや雑誌でよくおなじみだから。
でも、中国人のマナーの悪さやルール違反に困っているのは日本だけではない。
中国も困っている。
中国人のマナーの悪さやルールの無視は、中国国内でも問題になっている。
中国人が指摘した「中国人の10大欠点」の中にも、「列に並ぼうとしない」や「私利私欲に走る」などが入っていた。
くわしくはこの記事を見てほしい。
ボクが中国を旅行していた時、街のいろいろなところで「文明」と書いてある掲示物を見た。
中国人のガイドに聞くと、この場合の「文明」とは「ルールやマナーを守りましょう」ということで、「要するに『日本人みたいになれ』ということですよ」ということらしい。
「文明的ではない中国人」が中国でもよくトラブルを起こしている。
それで今の中国では、市民の意識を変え、マナーの改善に取り組んでいるところだという。
中国が中国人のマナーを良くしてくれたら、それが一番理想的。
中国人に話を聞くと、ゴミのポイ捨てが減ったり列に並んだりするなど、マナーはだんだんと良くなっているらしい。
でもそれは、あくまで「以前の中国人」と比べての話。
日本人と比べてはいけない。
中国メディアがこう言っている。
中国の25分の1という小さな島国ながらノーベル賞受賞者やノービザで入国できる国の数、食の安全、国民の寿命、就職率、1人あたりのGDP、さらには国民の民度に関する調査などで常に世界のトップレベルを維持し、「中国人が自国に抱く夢を日本はとうの昔にかなえている」と絶賛。日本と中国の国民間の民度の差は50ー80年の開きがあるとも言われているとし
あまりにもマナーの悪い中国人がいた場合、中国の国家観光局がその人物をブラックリストに登録してしまう。
それで、ある中国人がアメリカの入国を拒否されたという。
サーチナの記事(2015-09-25)から。
米国の華字メディア・世界新聞網は20日、米国に入国するうえで10年有効のビザを保有していた上海出身の中国人旅行客がこのほど、欧州を旅行した際に「マナーの悪い旅行客」として記録に残っていたため、米国への入国を拒否され、ビザも取り消されるという事案が発生したことを伝えた。
国家観光局では、悪質な問題を起こした中国人旅行客をブラックリストにのせて、実名を公表しているという。
飛行機の中でCA(客室乗務員)にカップ麺をぶちまけた中国人などがブラックリストに入っている。
中国では、市民のマナーを良くするためにいろいろな啓発活動をしているし、悪質な人間はブラックリストに入れて制裁を加えてもいる。
中国人観光客をめぐっては、そのマナーの悪さから日本各地でトラブルが起きている。
でも全体として見れば、日本にとってメリットの方が大きい。
中国人が日本でお金を使ってくれることで、うれしい悲鳴を上げている日本人はたくさんいる。
これでもし中国の観光客が来なくなったら、韓国のように絶望の悲鳴に変わってしまう。
日本にとって良いことは、経済効果だけではない。
中国人に話を聞くと、こんな中国人も増えているという。
「日本を旅行して日本人と接したことで、それまで自分が持っていた日本人のイメージが大きく変わった。中国で自分が聞いていた情報の多くは、間違っていたり誇張されたりしたものだと気づいた」
中国にいたときは、反日ドラマや反日的な記事を読んでいて「日本人は悪者」というイメージを持っていた。
でも日本旅行での経験が、そんなマイナスの日本像を破壊してしまう。
日本に来て直接日本人を知ることで、反日的な考えや見方が減っていく。
そんな中国人はたくさんいる。
日本での経験をSNSで発信していることも、中国での日本観に大きな影響をあたえているという。
中国ではフェイスブックやツイッターは使えない。
だから日本に住んでいる中国人で、WeChatや微博(ウェイボー)で日本の良いところを積極的に発信している人もいる。
知り合いの中国人もその一人だ。
この中国人は、中国で反日感情が高まったときにとても辛い経験をしていた。
まったく知らない中国人から、「裏切り者」「日本の犬」といったメッセージが何通も来てショックを受けたという。
「でもそれは、中国の間違った日本の情報しか知らないから」とその中国人は考えた。
それで「日本にいる自分は、日本や日本人について正しいことや楽しいことを知っているから、それを伝えないといけない」と思い立ち、日本から中国に向けて日本の情報を日々、発信している。
日本にはこうした中国人がたくさんいるという。
訪日中国人の増加は、日本の誘致活動だけではなくて、こうした草の根レベルの地道な活動もきっと大きな役割を果たしているはず。
中国人が日本に来る方が良いか?来ない方が良いか?
いろいろなトラブルがあるとしても、来てくれた方が日本にとってメリットが大きい。
個人的な好き嫌いには関係なく、これから日本に来る外国人は間違いなく増える。
それはこんな産経新聞の記事を見ても分かる。
首相は会議で「観光は成長戦略の大きな柱の一つであり、地方創生の切り札だ。世界が訪れたくなる日本を目指し、観光先進国という新たな高みを実現していく」と述べた。
この中で中国人が占める割合はとても大きい。
中国人観光客に文句を言うより、中国人と仲良く付き合っていく方法を考えた方が現実的で建設的だ。
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