インドを旅行中に出会った日本人のバックパッカーは、インドを「“れる・られるの国”ですね」と表現した。彼はインドを旅していて何度もだまされたり、ボったくられたりして受け身の連続だったから、そんな“真理(心理)”に到達したという。
インドを旅行する日本人はよく防戦一方になるから、こんな彼の思いには「ウンウン」と同意するはず。
ツアー旅行で出会うインド人は別だろうけど、バックパッカーが出会うインド人にはウルトラ強引で、超しつこい人が多い。そんなことで、日本のバックパッカー界では「世界3大うざい国」のひとつにインドが挙げられている。
この表現がすでに見下しているのだけど、日本人バックパッカーにはインドをボロクソ言う人が多く、彼らの旅行ブログを見ると、「差別的」と言っていいほどヒドイ言葉が気軽に使われている。
その一例を示すとこんな感じ。
「もうなんで神はこんなのをお創りになったんだ。悪ふざけがすぎるだろう。
嫌がられて笑ってんじゃねぇぞこのクソ虫!!!
失せろカス!!!!!!!
満足したのか、ボトルを返して帰っていくウザインディアン。」
「インド人なら何を言ってもOK」という空気があるらしく、実名を出してこんな文章を公開している日本人はめずらしくない。
個人的な経験でも、インド人に対して、こんな酷い言葉を使う日本人バックパッカーはザラにいた。
しかし、天皇陛下の態度はそんな旅行者とはまったく違う。
日本では8月になると、首相をはじめ国会議員が広島と長崎の原爆の犠牲者を追悼している。
日本の議員なら当然のことだけど、日本以外にも同じことをする国がある。インドでも毎年、国会議員が原爆犠牲者のために黙とうを行っているのだ。
こんな国は日本とインドしかない。
インドではこれを日本との友好の象徴として、ほぼ毎年行われているという。
平成25年に天皇陛下がインドをご訪問された際にはこう述べられた。(宮内庁のホームページ)
貴国議会が年ごとの8月,我が国の原爆犠牲者に対し追悼の意を表してくださることに対し,国を代表し,とりわけ犠牲者の遺族の心を酌み,心から感謝の意を表します。
インドはとても親日国な国で、昭和天皇が崩御された時には国を挙げて喪に服してくた。
日本以外で、昭和天皇のためにここまでした国はインドとキューバだけでは?
日本人がインドを旅行したら、「ウザい!」と思う瞬間が連続するし、そんな印象が深く刻まれることは仕方ないが、その見方は一方的でとても浅い。
原爆の犠牲者に国会議員が黙とうを捧げる国は世界で日本とインドしかなく、それについて天皇陛下は心から感謝の意を表明されている。
日本人のバックパッカーもインドのそんな一面も知っておいていい。
ごめんなさい!インドを誤解していました① 「感謝されるインド」とは?~ダライラマ亡命~
コメント
コメント一覧 (2件)
インド人なんか嫌いだバーカ、の延長にある嫌悪感情の表現にしか見えませんが
これは嫌な思いという実体験に基づいてるので差別意識とはまた別のものでしょう
むしろあなたの文章から滲み出るヒトラーや天皇を卑下すべきもの、尊ぶべきものという固定観念こそが差別意識の根源です
なるほど。
あなたがそう考えていることは理解しました。