韓国での慰安婦問題についての反応はどんなものなのか?
簡単に言ったら、感情的で一方的だ。
韓国社会では慰安婦問題に対する見方は決まっていて、それ以外の意見を言うと怒られる。
だから一方的。
この記事のタイトルにあるように、慰安婦問題について国民感情(情緒)に反する意見を口にすると、袋叩きにされてしまう。
たとえそれが、客観的な事実であっても。
そのことで、ソウル大学名誉教授の李栄薫(イ・ヨンフン)氏がひどい目にあっている。
韓国では慰安婦について、絶対的な事実として信じられていることが2つある。
「日本軍によって慰安婦は無理やり連れて行かれた」という強制連行説。
「日本軍によって慰安婦は性奴隷にされていた」という性奴隷説。
でもこれらの説には根拠がない。
だから歴史の事実とは言えないのだけど、韓国では、この2つが慰安婦問題の常識になっている。
韓国社会で強制連行説と性奴隷説を否定することは許されない。
それにもかかわらず、李教授はこの2つの説を思いきり否定した。
教授はこう発言している。
慰安婦について「従軍慰安婦は売春業」「朝鮮総督府が強制的に慰安婦を動員したと、どの学者が主張しているのか」
(ウィキペディア)
さらにこうも言っている。
2016年の産経新聞のコラムから。
「日本軍が道ばたで女性を襲ってトラックに積んでいったという話も、いわゆる奴隷狩りのような女性の略取も事実ではない」
話がころころと変わる元慰安婦女性の証言に対しては、「資料として使うのは大いに慎重にならないといけない」と戒める。
「韓国でよくこんなことを言えたな」と感心してしまう。
でも、韓国で強制連行説と性奴隷説を否定する発言をして、許されるされるはずがない。
一部の人間からは激烈な反応がかえってきた。
李教授を辞めさせるようソウル大学に迫っただけではなく、公の場で暴行を加えてもいる。
その動画はここから見てほしい。
激し過ぎて引くレベル。
さらに李教授は、元慰安婦の人たちの前で「土下座謝罪」するまで追いつめられた。
朝鮮日報の記事(2004/09/06)から。
この日午前10時、Jトリック大学の安炳旭教授(国史学科)と共に「ナヌムの家」修練館を訪ねた李教授は、イ・オックムさんら7人の前で謝罪の意を明らかにし、クンジョル(地面に額をつける韓国式のお辞儀)をした。
「慰安婦発言」 李栄薫教授がナヌムの家を謝罪訪問
李教授が謝罪したのは2004年のこと。
2017年の今ではハッキリわかっている。
慰安婦について、日本軍による強制連行はなかったし性奴隷にされていたわけでもない。
日本政府も韓国政府も20年ぐらいその根拠を探していたけど、結局見つけることができなかった。
これからその証拠が出てくることは、まず考えられない。
慰安婦についての資料はもうほとんど出尽くしている。
信頼性のある新しい資料が出てくることはないだろう。
でも韓国では、強制連行説と性奴隷説は歴史の事実として広く国民に認識されている。
そして韓国社会において元慰安婦の人たちは絶対的な存在でもある。
その言動を否定してはいけないし、疑ってもいけない。
それをしたら韓国社会から激しい反応がかえってくる。
暴行されて、土下座謝罪をさせられてしまうのだ。
そんな韓国でも、李教授のような人が出てくる。
だから、韓国は「反日一色」というわけでもない。
勇気と覚悟をもって主張する李教授のような人もいる。
日本のマスコミも、そのような韓国人の声をもっと積極的に伝えてもいい。
言っていることに間違いはないし、日本と韓国にとって必要なことでもある。
韓国では殴られ蹴られ、日本では無視されたらあまりにもかわいそう。
最近でも、李教授と同じように「慰安婦は性奴隷ではなくて売春婦だった」と言った朴裕河(パク・ユハ)という大学教授もいる。
この人のことは別の記事で書いていきたい。
参考までに「iRONNA」の記事のリンクをはっておきます。
韓国人が韓国国内で「慰安婦は売春婦だった」と言うと、どんな反応がかえってくるのか?
こちらの記事もどうですか?
イギリス人から見た「日本と韓国の関係」、keep it to yourself!
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