前に、欧米人から見た「韓国の嫌いなところ」について書いた。
それは韓国の犬食。
下の韓国観光をPRする動画を見て、ある欧米人はこんなコメントを書き込んでいた。
WHAT THEY DONT TELL YOU IS THEY ABUSE ANIMALS TOO…..
彼らが伝えていないのは、彼らが動物を虐待していること。
この動画には紹介がないけど、KONESTという韓国の旅行サイトには「ポシンタン」という犬肉スープの紹介がある。
食用の赤犬の肉を裂き、長ネギ、セリ、エゴマの葉などと唐辛子ベースのスープで煮こんだスープ。意外にクセなく食べられる味です
犬食は韓国旅行のタブーで「触れてはいけない」というものではない。
欧米人の犬食に対する拒否感や韓国での犬食の実態についてはこの記事で書いたから、興味があったらご覧ください。
この記事でも書いたけど、ボク個人としては韓国の犬食に反対はしていない。
外国人がどう思ったとしても、それは韓国の食文化の1つだから。
日本人もクジラを食べることで欧米人から批判を受けている。
それと同じ。
今回書きたいのは、「中国人が韓国旅行で嫌いなところ」について。
でもこれは、韓国人が国内旅行を嫌う理由と同じ。
中国人も韓国人も、「ぼったくり」に怒っている。
上の記事で、最近ソウルでおこなわれた「大韓肉犬協会によるデモ」について書いた。
このハンギョレ新聞の記事(2017.09.23)のこと。
国民儀礼で始まった集会現場でキム・サンヨン大韓肉犬協会代表理事は「動物団体の主張は善良な食用犬関係者を愚弄するものだ。この集会は私たちの権利と生業のための闘争だ。犬食肉はわが国固有の文化と伝統だ。動物保護法は悪法」と主張した。
この記事に対して、ある日本のネットユーザーがこんなコメントを書きこんでいる。
「中国人の女の子に聞いたんだけど、彼女の地元ではペットの犬はきちんと保護しておかないと、誰かに持って行かれて喰われるのが当たり前だそうだよw特に赤犬は要注意」
犬食が原因で、韓国にマイナスのイメージをもっている欧米人は多い。
でも中国人にしてみたら、犬食が韓国を嫌う理由にはならないだろう。
中国にも犬食の文化があるから。
中国人にとって韓国観光の問題はこれ。
ぼったくり。
韓国観光の敵は外国人をぼったくる悪い韓国人。
ある意味、「敵は韓国にアリ」という状態。
今までにも政府や警察がぼったくり対策をしている。
かなり一生懸命に。
例えば、2013年には外国人観光客に対して、なんと「ぼったくり補償サービス」がもうけられた。
外国人観光客が韓国を旅行していて、商品やサービスでぼったくりを感じたら、韓国観光公社に連絡するよう訴えている。
中央日報の記事から。
申告を受けた後、ソウル市が現場に出向いたり追跡調査などを行ったりしてぼったくり料金をつけた業者を摘発する。摘発店には過料などの行政処分を下して被害を受けた観光客には補償をする。
でもこの制度には批判もある。
これだと、業者がおこなった違法なぼったくりの被害をソウル市が肩代わりして払うことになってしまう。
これから3年後、2016年にもソウル市が動き出した。
ソウル観光の「3不(不便、不満、不信)」をなくすために、本格的に取り組んでいくことを発表する。
その涙ぐましい内容についてはこれをご覧ください↓
ソウル観光「三無三強革新」で、ぼったくりや低品質の旅行商品撲滅へ
ヒマがあったら、韓国でのぼったくり対策をネットで調べてほしい。
「よくぞここまで」と驚くものがある。
それでも実態は変わらない。
韓国からぼったくりはなくならない。
朝鮮日報の社説(2016年12月31日)には、「被害を受けたある中国人観光客は『ソウルに来て南山も見られなかった』と怒り心頭だ」と書いてある。
この社説↓
「外国人客相手にぼったくる韓国タクシー、この国はまだまだ未熟」
「韓国はまだまだダメだ」と社説でなげいている。
これらは国の観光産業という観点から考えても深刻な事態だが、それ以前に良識ある人間としてやるべきでないことが、韓国では普通に行われていることに失望を禁じえない。(中略)観光客をだまし、裏で自分の利益ばかりを手にする愚かな行為が普通に行われている。これではこの国もまだまだ未熟と言わざるを得ない。
もちろん、日本でもぼったくりはある。
でも韓国のように、その根絶に向けてありとあらゆる対策をとらなくてはいけないほど深刻な問題ではない。
それに、12月31日というその年最後の日の社説で、「人間としてやるべきでないことが、韓国では普通に行われている」とぼったくりをなげくというのは、日本では考えれらない。
韓国でのぼったくりには、韓国人もまいっている。
朝鮮日報にこんなコラム(2017/08/20)があった。
「海外の方が割安と感じさせる韓国旅行事情」
このコラムに、韓国旅行でのぼったくりの実態とそれに怒る韓国人のことが書いてある。
先週末、釜山に行った別の知人は「数カ月前に15万ウォン(約1万4000円)で泊まった宿が繁忙期にはちょうど2倍の30万ウォン(約2万8000円)請求してきた」と語った。長期休暇や連休シーズンの「ぼったくり料金」に「席料」や浮き輪・パラソルなどを借りる各種「レンタル料」を追加で払えば、だまされたような気分になる人も多いだろう。
お金を出してもそれに見合うサービスを受けることができない。
そんなことに不満を感じる韓国人も多いという。
10万ウォン(約9500円)を出して刺身の盛り合わせを注文したら、出て来たのはツマの海藻ばかりで刺身はほんの少しだけ。
コラムでは、そんなことをなげく韓国人も紹介している。
国内旅行でのぼったくりも原因の1つになって、最近の韓国では国内よりも海外旅行を選ぶ人が増えているらしい。
観光客がいなくなることが、一番のぼったくり対策になるかもしれない。
おまけ
明治のはじめ、バードというイギリス人女性が日本を訪れている。
彼女の日本の第一印象はこんなものだった。
わたしの受けた第一印象は、この国はよく統一されているというものです。上陸したとたん、サンパンや人力車の料金表、掲示板の広告文(中略)それにこれも言わなければならないでしょうか。ぼられることがまるでないのです!
「イザベラ・バードの日本紀行 (講談社学術文庫) 」
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