日本を旅行する外国人の間で流行っているもの、それは「中食」。
コンビニでおにぎりや寿司なんかを買ってきて、ホテルへ持ち帰って部屋で食べる。
そんな中食が「これぞジャパニーズスタイルだ!」と訪日外国人の新しい定番になっていると、「news-postseven」の記事に書いてある。(2017.09.09)
この記事では、外国人が大好きなキットカットも紹介している。
キットカットは世界中にあっても、日本には抹茶味など独自のキットカットがあるから、それが外国人に受けている。
東京にあるドン・キホーテの店長は、日本のお菓子は個別包装になっていて、配りやすいところも支持される理由だという。
友人のアメリカ人にも、「individual (インディヴィデュアル;個別包装)」はポイントが高くて、アメリカへ帰ったときのバラマキ土産としてよく買っていた。
訪日外国人の間でキットカットが大人気ということを知って、日本人はネットにこんなことを書きこむ。
・抹茶だけに、まっちゃきに売れちゃうんだろうな なんちゃって
・割るときにCMみたいな音がせずにガッカリした覚えがある
・ドンキホーテは大量のキットカットを店頭に並べてたもんなw
キットカットを日本のお菓子と思ってた人にはこんなコメントが。
・キットカットはスイスのグローバル企業ネスレの商品。
小国スイスは自国のマーケットが小さいためいち早く海外に打って出た、市場に合わせた商品開発こそキモ。
たしかに今のキットカットはスイスのネスレ社のものだけど、生まれたのはイギリスだ。
1935年(昭和10年)のことで、当時のキットカットはネスレの「キットカットヒストリー」で見ることができる。
このころはまだ「キットカット」という言葉はなく、「チョコレート クリスプ」という名称だった。
でも、赤いパッケージは今も変わらない。
このキットカットは、もともとはイギリスの労働者階級の人たちのためにつくられた食べものだった。
「Have a break(休憩しよう)」という言葉にその名残りがある。
上のコメントでも、日本のキットカットの独自の進化、種類の多さにふれたものが多かった。
・キットカットの美味しさなて万国共通だろ
・いや、でも抹茶キットカット本当に喜ばれるよ
・キットカット自体は自国でも売ってるのに、その変わったのがあるってのが受けやすいんだろう
・海外に商品送ってるんだけどイギリス人とフランス人に商品送るときにキットカットのいろんな味のやつを入れてあげると本当に喜ばれる
外国から来た舶来品でも、日本人はキットカットに抹茶やフルーツなんかを組み合わせて、独自の味をつくっていった。
日本人は昔からいろいろなものを組み合わせて、新しいものをつくり出すことが得意だ。
独自に進化したキットカットは、そんな組み合わせの代表例で、海外にはないから外国人に受ける。
日本で抹茶キットカットを見つけたイギリス人は、SNSで上の写真とこんな文を投稿をしていた。
Anyone (who doesn’t know japanese) wanna guess what flavour this kitkat is?
(意訳)日本語を知らない人で、このキットカットの味を当てたい人はいる?
これに対して友人からこんなコメントが寄せられる。
Either mint or green tea. Is it green tea?
Yup green tea
Omg! Amazing.
I bet they’re a taste sensation.
ミントか抹茶だろ。抹茶かな?
そう。抹茶。
オーマイガー!すげえな。
きっとセンセーションな味がするんだろうな。
この場合の「sensation」の意味がイマイチよく分からない。
だけど、この外国人は抹茶キットカットを見て、「きっとセンセーションな味がする」と思ったらしい。
以下はタイ人がSNSにあげていた写真。
タイ人は本当に抹茶キットカットが好きだ。
*ちなみに、タイには日本のようなふりかけがないらしい。
タイ人用のおみやげなら、ふりかけがいいかも。
キットカットはヨーロッパから日本へ来て、お茶は鎌倉時代に中国から伝わった。
*平安時代に伝わったお茶は無視していい。
その2つが日本で1つになって、抹茶キットカットがうまれる。
日本人が得意なことは、さっきも書いたけど、いろいろなものを組み合わせて新しいものをつくり出すこと。
独創性よりも創造性の能力がある。
これからどんな新しいものがうまれるのか、楽しみですね。
アメリカ人と清水寺に行った時、これを見つけた彼が「日本、マジかよ・・」と絶句していた。
銀座にはこんなキットカットもある。
ただし値段は、日本人が「Omg!(オーマイガー!)」というレベル。
たとえば「キットカットモレゾン抹茶」は1本540円ナリ。
くわしいことはここをご覧ください↓
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