イタリアのローマで今、葛飾北斎の浮世絵が大変な人気をよんでいる。
ローマにあるアラパチス博物館で、北斎らの作品を集めた展覧会「HOKUSAI」が開かれていて、入場者数は1カ月ちょっとで5万人をこえた。
共同通信の記事(2017/12/6)にそのことが書いてある。
「北斎作品、ローマに集結 5万人突破、漫画も展示」
「イタリアのローマで、北斎の作品が大人気!」というニュースにたいするネットの反応。
・お茶漬けかよ(´・ω・`)
・永谷園
・永谷園のは広重
・大英博物館の北斎展は前売りチケット完売で当日券も行列ができるほどの大ヒット
・NHKは北斎のドキュメンタリーや北斎ドラマばかり放送している。
ロンドンでも開催されすごい評判。
日本人としてただ一人世界に影響を与えた偉人ベスト100に選ばれた。
・フランスのパリコレでも大御所が北斎の絵をデザインに取りいれている。
・富嶽三十六景とか今見てもインパクトあるよな・・・
当時の外国の絵師がこれ見たときの驚きは如何程かと
・北斎漫画はいわゆるマンガではない
ストーリー性はないので注意
マンガについてはこちらの記事をどうぞ。
江戸時代の天才浮世絵師、葛飾北斎(1760年 – 1849年)については歴史の授業で習ったはず。
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82歳ごろの葛飾北斎(ウィキペディアから)。
けっこうコワい。
葛飾北斎は江戸時代の化政文化を代表する1人だ。
化政文化の浮世絵師には、「美人画」の喜多川歌麿や「東海道五十三次」の歌川広重なんかがいる。
化政文化:19世紀、江戸を中心として発展した町人文化
元禄文化:17世紀、大阪を中心として発展した町人文化
「東海道中膝栗毛(十返舎一九)」や「南総里見八犬伝(滝沢馬琴)」といった小説、俳諧の小林一茶や与謝蕪村なども化政文化だ。
化政文化にはこんな特徴がある。
洒落や通を好み、野暮を笑うという刹那的・享楽的な色彩が強い。そのため、派手を卑しみ、渋味や粋を重んじる江戸趣味が生まれた
「(日本史用語集 山川出版)」
「野暮(やぼ)を嫌って、通(つう)や粋(いき)を好む」という江戸っ子の特徴は、この時代に培われたものだろう。
今でも大阪(元禄文化)では、粋より派手が好まれると思う。
とにかく、化政文化の感覚が今のイタリア人にも受けているというのはおもしろい。
葛飾北斎の浮世絵(ウィキペディアから)
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![](https://i0.wp.com/yukashikisekai.com/wp-content/uploads/2017/12/250px-Ejiri_in_the_Suruga_province.jpg?resize=250%2C170)
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日本の文化が世界に広く知られるようになったのは、1867年のパリ万博のときだろう。
このときも北斎の浮世絵がヨーロッパに衝撃を与えている。
日本は1867年のパリ万国博に初参加し、葛飾北斎の浮世絵などを出品。フランスでジャポニズムが起こる
「日本史用語集 (山川出版)」
ジャポニズム(日本趣味・日本熱)とは、こんなことをいう。
欧米における日本趣味として、日本の美術品などに対する関心などが高まった。19世紀後半パリ万国博覧会を機に流行し、特に浮世絵はマネ・モネ・ゴッホらのフランス印象派の画家に影響を与えた
「日本史用語集 (山川出版)」
ジャポニズムの影響を受けた作品(ウィキペディアから)
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モネの「ラ・ジャポネーズ」
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ルノワールの「うちわを持つ少女」1881年
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ゴッホ「タンギー爺さん」(1887 – 1888年) 後ろに浮世絵が描かれている。
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この上下2つは、歌川広重の浮世絵(左)とゴッホによる模写(右)
![](https://i0.wp.com/yukashikisekai.com/wp-content/uploads/2017/12/Hiroshige_Van_Gogh_1-300x204.jpg?resize=300%2C204)
![](https://i0.wp.com/yukashikisekai.com/wp-content/uploads/2017/12/Debussy_-_La_Mer_-_The_great_wave_of_Kanaga_from_Hokusai-229x300.jpg?resize=229%2C300)
クロード・ドビュッシーの交響詩「海」の表紙。1905年。
葛飾北斎の冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」の模写
おまけ
修学院離宮
修学院離宮に見られる書院造は室町文化の特徴。
しょいん‐づくり【書院造(り)】
室町時代に始まり桃山時代に完成した武家住宅の様式。基本として座敷に、床の間・違い棚・付(つけ)書院・帳台構えを設備するもの。
「デジタル大辞泉の解説」
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