はじめの一言
*日英同盟について
「日清戦争ののち、日英両国は共通の利益が極東において結びついているとの認識を得た。とくに英国は、義和団事件で日本が果たした優れた役割をつうじて、日本の実力を認識したのである。(ヘレン・ミアーズ 昭和)」
「アメリカの鏡・日本 ヘレン・ミアーズ」
日英同盟
ロシアの南下策に対抗して日英間で結んだ同盟。北清事変が直接の契機となった。
(日本史用語集 山川出版)

清の旗
今回の内容
・それは、マナー違反だ!
・韓国の「IMFショック」
・慰安婦問題が解決して、良かったよ。
・それは、マナー違反だ!
この質問をしたら相手が不快な気持ちになる。
そんな質問というものがある。
前にアメリカ人がボクにこう聞いてきた。
「日本のスマートフォンのカメラは写真を撮るときには、『カシャ』と音がするんだろ?」
そうだけど。
「それは日本人にはヘンタイが多くて、盗撮を防止するためらしいじゃないか。何で日本人はそんなに女性の下着が好きなんだよ?」
彼は冗談のつもりで聞いてきたのかもしれない。
でも正直、このときはこう思った。
「なんだ、その質問は?イヤなやつだな、こいつ」
アメリカのスマートフォンは、写真を撮るときに音がでない。
「ヘンタイ」はもはや一部では有名な英語になっている。
まあ、日本では盗撮が社会問題になっているのは確か。
今の日本は、スマホを人に向けただけで警察に捕まる可能性がある。
それは事実だとしても、そんなことを初対面の人間に聞くのはマナー違反だろう。
でも、これに似たことをボクも韓国人の友人にしていたかもしれない。
「韓国のミス・ユニバースに参加する女の人って、みんな整形手術をしていて、同じ顔ばっかりって聞いたよ。なんで韓国人は整形をするの?整形に抵抗はないの?」
悪意はなかったけど、この質問はマナー違反だった。
「整形手術をしたらいけないんですか?私もしましたよ」
とだけ短く言って黙ってしまった。
あのときの空気の気まずさといったら・・・。
これは、この子だけかもしれないけど、日本人の男が韓国人の女性に整形のことをきくのは慎重になった方がいい。
マナー違反かどうかわからないけど、インド人の友人に「カーストは?」ときいたり、タイ人に「なんで、タイにはおかまが多いの?」ときいたりしたことはあるけど、今のところ問題は起きていない。
・韓国の「IMFショック」
でも、整形手術の話題ならまだいい。
ボクと韓国人の友人との間で、一度も話したことがないのが従軍慰安婦問題のこと。
マナー違反というレベルではなく、ボクらの中では、触れられない「アンタッチャブル」な話題になる。
韓国人にとって、従軍慰安婦問題はどれだけ大きいものか?
韓国で「反日の声がほとんど消えた」というときがあったけど、それでも最後まで消えなかったのが、従軍慰安婦問題だった。
ちょっと、そのことを紹介したい。
韓国から「反日の声がほとんど姿を消した」というのは、1997年の「IMFショック」のときのこと。
このとし韓国は通貨危機(国家破綻の危機)を経験して、国際通貨基金 (IMF) に救済してもらった。
くわしいことはここをクリック。
この「IMFショック」によって、韓国では政権が変わったり財閥が解体されたりして、社会が激変した。
財閥解体といえば、日本では太平洋戦争に負けてアメリカに占領されていたときに、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が行っている。それぐらい大きなこと。
韓国での「IMFショック」の衝撃の大きさは、「この百年間の歴史に起きた三度目の亡国体験」(反日を捨てる韓国 呉善花)と言われるほど。
ちなみに、1度目の「亡国」は1910年の「日韓併合」、2度目は1950年の「朝鮮戦争」、そして3度目がこのIMFの管理下に置かれたこと。
さすがの韓国でもこのときばかりは反日を叫ぶ元気もなく、「沈黙の韓国」になったらしい。
いまでは反日の声がほとんど姿を消している。
毎年、日本支配下の植民地からの独立運動が起きた日を記念する三月一日の独立記念日には、反日の声がとくに高らかに唱えられたものだ。が、九八年の三月一日は、それは静かなものだった。(「反日」を捨てる韓国 呉善花)
そんな「反日が消えた韓国」においても、従軍慰安婦問題だけは例外だった。
ただ従軍慰安婦問題についてだけは、金大中大統領が「人間以下の扱いをしたことに対して日本にきちんとした賠償の要求をしていく」という声明を発表したこともあり、依然としてその姿勢に変化はみられない。
(「反日」を捨てる韓国 呉善花)
「人間以下の扱いをしたこと」というのは、国内の韓国人に向けたメッセージでの表現ね。
その実態がどのようなものであったかは、とりあえず、ウィキペディアを見てほしい。

・慰安婦問題が解決して、良かったよ。
「従軍慰安婦」についてはいろいろな見方があるけど、一番大事なことはこの問題はすでに解決した問題だということ。
従軍慰安婦問題、両国政府が解決で合意
岸田外相は慰安婦問題が最終的・不可逆的に解決したことを確認したと述べ、さらに日韓両国政府は国連など国際社会で慰安婦問題に関して互いに批判・非難しないことで合意したと語った。
(ロイター 2015年12月28日)
日韓の最大の外交問題で、それぞれが努力に努力を重ねてやっと解決した。
この問題をまた持ち出してきて、再び問題化させることだけはしてはいけない。
ボク個人としても、韓国人の友人と竹島や伊藤博文のことは話したことはあっても、慰安婦問題だけは触れたことがなかった。
この問題は、ボクらにとっては地雷のようなもので、下手に触れたら爆発して友人関係が気まずくなってしまう。
だから、これだけはお互い触れずにいた。
この問題が解決したと知ったときは、ちょっと信じられない気持ちだったけど、ボクにとっても本当にうれしかったよ。
日本と韓国とでは、「話せば、違いわかる」という関係だと思っていたから、こんな難問を話し合いで解決したというのは、本当にすごいことだと思う。
これで日韓が良くなる!、と簡単にはいかなくても最低最悪の関係からは抜け出したはず。

北朝鮮との国境にある「板門店」
北朝鮮との問題は、どうやったら解決するのやら・・・。
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